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旧車の魅力と知識

アリストの価格高騰&値上がりはまだ続く?旧車買取専門店が買取相場を解説
旧車の魅力と知識 2022.03.31

アリストの価格高騰&値上がりはまだ続く?旧車買取専門店が買取相場を解説

トヨタ アリストは、1991年10月~2004年12月まで2世代にわたり販売されたラグジュアリースポーツセダンです。シンプルでありながら存在感があるエクステリアデザインや質感の高いインテリア、高性能エンジンを搭載するアリストは、販売終了後も高値で取引されていました。今回は、アリストがどのような車だったのか、現在の中古車事情とあわせて解説します。アリストの売却時期を検討している方は参考にしてみてください。 アリストとは トヨタ アリスト(ARISTO)は、1991年10月~2004年12月まで2世代にわたり販売されたラグジュアリースポーツセダンです。 1991年10月~1997年8月まで販売されていた初代アリストは、トヨタ高級セダン「クラウンマジェスタ」と基本シャシーを共有するスポーツセダンとなっています。デザインは、ジウジアーロ主宰のイタルデザインによるもので、横長のヘッドライトやリアコンビランプが特徴です。また、空気抵抗値(Cd値)が0.30を達成していることもトピックといえるでしょう。 搭載エンジンのラインナップは、230PSを発生する3.0L直列6気筒自然吸気(2JZ-GE型)と280PSを発生する3.0L直列6気筒ツインターボ付(2JZ-GTE)の2種類。グレードは、自然吸気エンジンが「3.0Q」、ツインターボエンジンが「3.0V」です。トランスミッションは4速オートマチックのみの設定となっています。 1992年10月には、セルシオにも搭載される4.0LのV型8気筒エンジンに4WDを組み合わせた「4.0Z i-Four」を追加。1993年に北米で展開しているレクサスブランドの「GS」として販売を開始しました。 1997年8月に2代目へフルモデルチェンジします。デザインは、初代アリストの造形を受け継いだシンプルなスタイリングで、ヘッドライトやリアコンビランプが4灯タイプになりました。インテリアは、ソフトパッドやレザーシートなどを採用し、上質感ある空間となっています。 エンジンおよびグレードは、230PSを発生させる3.0L直列6気筒のVVT-iの「S300」、280PSを発生させる3.0L直列6気筒ツインターボの「V300」の2種類です。V300のツインターボエンジン(2JZ-GTE)は、トヨタのスポーツカーであるスープラと同じものを搭載しています。2代目アリストのツインターボエンジン搭載モデルは、4ドアのスープラとも言えるスポーツセダンで、生産が終了した現在でも人気です。トランスミッションは、4速ATのみとなっています。 2000年7月に実施されたマイナーチェンジでは、フロントグリル、16インチアルミホイール、リヤコンビネーションランプなどのデザインを変更し、メータークラスターの色も変わりました。また、S300のトランスミッションは、ステアシフトマチック付5速ATになりました。さらに、本革シート&本木目ステアリングホイール、本木目ドアパネル、オートレベリング機能付ディスチャージヘッドランプなどを装備した「ウォールナットパッケージ」がS300に新設定されています。 スープラと同じエンジンをグレードを用意していたスポーツセダンの2代目アリストは、2004年12月まで販売されました。 アリストの価格は下がっていく!? アリストは、2022年3月時点の中古車平均価格が109万6,000円、初代アリストの中古車価格が約80万円~約250万円、2代目アリストの中古車価格が約20万円~約250万円でした。価格の推移を見てみると、時間が経過しても価格が横ばい、または値上がりが続いていたことがわかります。 スポーツカーであるために、一概に「値下がりする」とはいえませんが、中古車市場に変化が訪れようとしています。少なからず影響を受ける可能性は否めません。中古車市場の実態については、次で詳しく説明します。 アリストはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でアリストの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいアリストの特徴 価格が高くなりやすいアリストは、メンテナンスが行き届いている車両、V8エンジンや直列6気筒ツインターボエンジンを搭載している車です。ここからは、これらの車両が高値になる理由を詳しく解説します。 こまめにメンテナンスをしている メンテナンスが行き届いている車両は、売却時の価格が高くなりやすいです。ボディやホイールなどの外装、シートやインテリアパネルなどの内装をきれいな状態にしておくと、高い評価となるため、売却額も高くなります。 また、エンジンやトランスミッション、サスペンションやタイヤなど機械系のコンディションが良好で、いつでも動かせる状態になっていると、市場に出す前の修理や手入れの必要がないため、買取額が高くなることがあります。 こまめなメンテナンスをしておけば、車を良い状態に保てるだけではなく、売るときにも高く評価されるため、定期的な点検や手入れをしておきましょう。 V8エンジンを搭載した「初代アリスト」 初代アリストの4.0LのV型8気筒エンジンを搭載した「4.0Z i-Four」は、走行性能を求めるユーザーから支持を得ており、高値で推移しています。 初代セルシオ/レクサス LSやクラウンマジェスタなどの高級車にも搭載されていたV型8気筒「1UZ-FE型」エンジンは、静粛性が高く、パワーがあることから、時間が経過した今でも人気があります。 エンジンスペックは、最高出力260PS(191kW)/5,400rpm、最大トルク36.0kgm(353Nm)/4,600rpmで、スムーズな加速や振動の少なさが特徴です。 全域でトルクフルなエンジンを搭載した「2代目アリスト」 2代目アリストには、トヨタのスポーツカー「80スープラ」にも採用されていた3.0L直列6気筒ツインターボエンジンを搭載する「V300」をラインナップしていました。 V300の直列6気筒ツインターボエンジン「2JZ-GTE」は、最高出力280PS(206kW)/5,600rpm、最大トルク46.0kgm(451Nm)/3,600rpm。優れた加速性能を発揮するエンジンにより、2代目アリストは国産車最速セダンの異名を持ちます。国内が問わず人気がある「2JZ-GTE」は、エンジンそのものに価値があることから、高い価格になりやすいのです。

NSXは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説
旧車の魅力と知識 2022.03.30

NSXは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説

ホンダ NSXは、ミッドシップエンジンを搭載したピュアスポーツカーとして、その卓越したパフォーマンスと洗練されたデザインで多くのファンを魅了しています。世界においてもスーパーカーの1つとして数えられていることから、国内外を問わず中古市場でも人気があり、価格が安定していることが特徴です。 この記事では、NSXの特徴や魅力を紹介しつつ、中古車市場での価格帯や、売却時に高く売るためのポイントについて解説します。 NSXとは ホンダ NSXは、1990年9月にデビューし、2005年12月まで販売されたミッドシップのピュアスポーツカーです。オールアルミニウムのボディを採用し、座席すぐ後ろにエンジンを搭載するミッドシップの2シーターモデルであることがおおきなポイントといえるでしょう。 デビュー当初のボディサイズは、全長4,430mm、全幅1,810mm、全高1,170mmとワイド&ロースタイルです。エクステリアは、リトラクタブルヘッドライトを備える低いボンネット、前側にレイアウトされたキャビン、広い視界を確保しているキャノピーデザインにより、ミッドシップスポーツカーらしいスタイリングとなっています。インテリアは、運転席と助手席がセンターコンソールで分離されています。また、インテリアパネルが乗員を取り囲むような造形になっているのも特徴です。 エンジンは、3.0L V型6気筒DOHC VTEC自然吸気で、最高出力が280ps/7,300rpm(ATは265ps/6,800rpm)、最大トルク30.0kgm/5,400rpmを発生します。トランスミッションは、5速MTと4速ATの2種類を用意。駆動方式は、座席のすぐ後ろにエンジンを搭載して、後輪を駆動させるMRとなっています。 1992年11月には、車両重量の軽量化やエンジンの精度を高めて運動性能を際立たせたピュアスポーツモデル「タイプR」を追加しました。 1995年3月にはオープントップモデル「タイプT」を追加。1997年2月には、MT車のエンジン排気量を3.2Lへ拡大(最高出力:280ps/7,300rpm、最大トルク:31.0kgm/5,300rpm)し、トランスミッションを6速へ変更しました。また、ボディを軽量化し、サスペンションチューニングをした「type S」を設定。1999年9月のマイナーチェンジでは、安全・環境性能を向上させました。 2001年12月には、ヘッドライトを固定式へ変更するとともに、走行性能を進化させています。2002年には、高度な成形技術を駆使して製造されたカーボン製空力パーツを使用したピュアスポーツモデル「NSX-R」を発売。 さまざまな改良や変更、バリエーションの拡充をしてきたNSXは、2005年12月に販売を終了しました。 NSXの価格は高騰している? NSXの価格は、上昇と下降を繰り返しています。直近では下降から回復しており、右肩上がりの傾向です。ただし、タイプRは一時期に比べると価格が下がっています。(2024年9月時点) NSXは製造台数が決して多いわけではなく、市場に出回る台数が少ないことから、価格の変動が起きやすいモデルです。今後高騰する可能性は十分に有り得るでしょう。 NSXの現在の買取相場 NSXの買取相場は、300万〜6,000万円程度です。新しい型式ほど高額の傾向ですが、初代のNA1型でも1,000万円を超えることは珍しくありません。 型式ごとの買取相場は、下記のとおりです。 型式 買取相場 NA1 300万~1,300万円 NA2 700万~2,500万円 タイプR 1,000万~3,000万円 NSX-R 2,000万~6,000万円 NSXの相場を支えているのは、その希少性やブランド力です。さらに、ホンダのF1参戦による海外での人気も高く、これが市場の需要を後押ししています。このような要因によってNSXの相場は高値で推移しています。 ▼NSXのリセールバリューについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ、あわせてご覧ください。NSXが高リセールの理由とは?高く売るポイントも紹介します NSXを高く売るにはどうすればよい?     NSXは、買取相場の下限と上限の幅が広いからこそ、少しの工夫で買取価格に数十万円の差が生じることもあります。少しでも高く売りたい場合は、次のポイントを押さえましょう。 こまめにメンテナンスされている 定期的なメンテナンスはNSXの評価を高めるために重要です。NSXは有名なF1ドライバーであるアイルトン・セナ氏が開発に携わった、サーキットでの走行やスポーティな運転を楽しむためのモデルです。ただし、何度も激しい走行を重ねると足回りやエンジンに大きな負荷がかかります。必然的にブレーキパッドやローターは摩耗するため、こまめな点検が必要です。 また、タイプRやタイプS Zeroなどの希少価値の高いグレードは、外装の状態が査定に大きな影響を与えます。 走行距離を抑える 走行距離が短い個体は高価買取されやすいです。外装や内装、修復歴の有無など、査定額が決まる要因はさまざまですが、なかでも走行距離は特に重要なポイントです。NSXの売却を検討する際は、走行距離が長くならないうちに査定に出すことをおすすめします。 NA2は人気の高さをアピールする NA2は、NA1よりも性能が向上した人気モデルです。中古車市場への流通台数が少ないため、高値がつきやすくなっています。特に後期モデルは、2,000万円以上で取引されるケースもあります。 なかでもタイプS Zeroは、サーキットを走行するために装備が簡略化されたグレードのため、当時の販売台数が限られていました。現在ではその希少価値が市場で評価され、高額で取引されています。 タイプR/NSX-Rは希少性の高さをアピールする NSXタイプRやNSX-Rは、車輌重量の軽量化やエンジンの精度を高めたピュアスポーツモデルです。ホンダのスポーツモデルを象徴する「タイプR」のトップに君臨するNSXタイプR/NSX-Rは、流通台数が少ないことやフラッグシップスポーツカーの性能を極めたモデルであることから、中古車市場で高い価格となっています。車両のコンディションが良好であれば、当時の新車販売価格よりも高値で売却できるでしょう。 NSXタイプR/NSX-Rの新車販売価格は970万円~1,255万円でしたが、中古車販売価格は3,000万円以上になることもあります。新車販売価格の倍以上の値段になっていることからも、NSXタイプR/NSX-Rは売却時に高値になるのがほぼ確実といえるでしょう。 NSXを売るなら実績・知識豊富な業者へ 魅惑のデザイン・レイアウト、高い走行性能が人気のNSX。ホンダの技術力が光るモデルとして、旧車の歴史に名を刻んでいます。 売却を検討する際には、クルマとしての価値をしっかりと理解している業者を選びましょう。どんな歴史をもち、どういった部分が長年愛されているのかを知っている買取業者であれば高額買取に期待できます。NSXはもちろん、さまざまなクルマ、特に古いクルマに特化したサービスに査定を依頼するのがおすすめです。

S2000の価格高騰&値上がりはまだ続く?旧車買取専門店が相場推移を解説
旧車の魅力と知識 2022.03.30

S2000の価格高騰&値上がりはまだ続く?旧車買取専門店が相場推移を解説

S2000は、1999年4月に登場したホンダのピュアFRスポーツカーです。2009年6月の生産終了までの約9年間で、国内累計2万台、全世界累計11万台以上を販売しました。現在でもホンダのスポーツカーを象徴する1台として高い人気があり、多くの愛好家に親しまれていることから、中古車価格が高騰しています。今回は、ホンダのピュアスポーツカーS2000の概要や中古車事情、価格が高くなりやすいS2000の特徴を解説。売却検討中の方は参考にしてみてください。 S2000とは ホンダ S2000は、1999年4月に販売を開始し、2009年6月まで生産された2シーターのオープンスポーツカーです。ロングノーズ・ショートデッキスタイルのエクステリアデザインに、F1マシンのコックピットを感じさせるインテリアを備えています。ソフトトップルーフは、約6秒で開閉できる電動式です。 特筆すべきは、9,000rpmがレッドゾーンとなる2.0L直列4気筒自然吸気エンジン「F20C型」をボンネットに縦置き搭載していることです。エンジンスペックは、最高出力250PS/8,300rpm(最大回転数9,000rpm)、最大トルク22.2kgm/7,500rpmと1リッターあたり125馬力を発生させる高回転・高出力型。トランスミッションは、6速MTを採用しています。 S2000は、オープンカーでありながらクローズドボディと同等以上の剛性と衝突安全性を実現した「ハイXボーンフレーム」が大きな特徴です。ハイXボーンフレームは、ボディ中央部のフロアトンネルをメインフレームの一部として活用し、フロアトンネルを前後のサイドメンバーと同じ高さで水平につなぐX字型の新構造となっています。 ボディサイズは、全長4,135mm、全幅1,750mm、全高1,285mm、ホイールベース2,400mm。前後重量配分は、50:50です。 S2000の歴史 2000年7月には「type V」を発売しました。S2000 type Vは、世界初のステアリング機構となる「VGS」を搭載していることが特徴です。「VGS(Variable Gear ratio Steering)」とは、車速応動可変ギアレシオステアリングのことで、低・中速でハイギアレシオになりクイックなハンドリングを実現する機構となっています。シャシーは、ダンパーおよびスタビライザーのセッティングをコーナリング時の車体内側のリフトを抑える方向性へ調整しました。また、トルクセンシングタイプのLSDの駆動力配分比率を専用セッティングすることで、ハンドリングのレスポンスを高めています。 2001年9月には、スタビリティを高めるために、サスペンションを熟成させました。あわせて、タイマー付き熱線入りガラスのリアウインドウ、アルミ/本革巻コンビシフトノブ、アルミフットレスト、ロック付センターコンソールボックス、可倒式ウインドディフレクター、サイドドアネットを標準装備しています。 2002年10月に特別仕様車「ジオーレ」を設定しました。エクステリアの専用色は、ダークカーディナルレッド・パールとローヤルネイビーブルー・パールで、いずれにもボンネットからリアフェンダーにかけてゴールドのピンストライプが入っています。ドアミラーはクロームメッキ仕上げで、ゴールドのBBSの鍛造アルミホイールを装着。インテリアは上質なキルティング加工が施された専用タン色の本革シート、ドアライニングパッド、センターコンソールを採用しています。なお、ジオーレとは「喜ぶ・楽しむ」を意味するイタリア語です。 2003年10月には、ホイールのサイズアップや各部の剛性アップをしました。タイヤは、前輪(215/45R17 87W)・後輪(245/40R17 91W)の前後異幅タイヤを採用し、ホイールが従来の16インチから17インチへと大径化しています。また、フロントとリアのサイドフレーム間をつなぐパフォーマンスロッドの追加、結合部の強化によりボディ剛性を高めました。サスペンションは、リアのアッパーアームのブッシュ容量をアップし、新設計のスプリング・ダンパー・スタビライザーを装備しました。デザインは、ホイールの17インチ化にともないアルミホイールの新デザインへ刷新、ヘッドライトとリアコンビランプ、前後バンパーのデザインも変更しています。インテリアは、センターコンソール、オーディオリッド、メーターのデザインなどを一新しました。 2005年11月には、エンジンの排気量が2.0Lから2.2Lになるという大きな変更が実施され、型式が従来の「AP1」から「AP2」となりました。エンジンは、従来の9,000rpmがレッドゾーンの2.0Lエンジンから、8,000rpmがレッドゾーンとなる2.2L「F22C型」を搭載。エンジンスペックは、最高出力242PS/7,800rpm、最大トルク22.5kgm/6,500~7,500rpmとなり、ゴールドのエンジンヘッドカバーが装備されています。 2.2Lエンジンは、最大回転数が低くなったものの、低・中回転域から力強いトルクを発生する特性により、日常使いでも運転しやすくなりました。また、自然なアクセルフィールを実現する電子制御スロットルDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用しているのもトピックです。デザインは、アルミホイール、ステアリングホイール、センターコンソールなどを変更。また、シート形状も変更され、メーターに外気温の表示の追加やブラウンのインテリアカラーも追加しています。 2007年10月には、VSAを全タイプに標準装備し、「TYPE S」を追加。VSAとは、Vehicle Stability Assistの略で、ABS・トラクションコントロール・横滑り制御を組み合わせた総合車両制御システムです。VSAの採用によりS2000は、VSAにより安心感が高いスポーツモデルとなりました。また、空力性能で操る喜びを高めた「TYPE S」を追加しています。 S2000 TYPE Sは、空力を利用して車体のリフトを抑え、タイヤの接地圧を高めて前後のグリップバランスを最適化し、フロントの回頭性を高めるシャープなセッティングをしたグレードです。TYPE Sには、専用のブラック&イエローのファブリックシートや球形のアルミシフトノブを採用しているのが特徴となっています。 その後S2000は、2009年6月に生産を終了しました。 S2000の価格は下がっていく!? S2000は、ある程度走行距離の長い個体でも200万円前後の価格で販売されていました。走行距離が短く、外装・内装の状態が良い車両だと、500万円以上も珍しくなかったようです。スポーツカーであるため「価格が下がる」と言い切れない部分もありますが、中古車市場そのものが大きな変化を迎えようとしています。次で詳しく説明します。 S2000はもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」で中古車の価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えないでしょう。おクルマの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいS2000の特徴 価格が高くなりやすいS2000は、メンテナンスが行き届いている車両です。S2000には、大きく分けると2.0Lモデルと2.2Lモデルがあり、それぞれのモデルに根強いファンがいるため、どちらのエンジンでも高値で取引されています。ここからは、高値になりやすいS2000について詳しく解説します。 こまめにメンテナンスをしている S2000は、内装や外装の手入れはもちろん、高回転・高出力のエンジンのハイパフォーマンスを発揮できるよう、コンディションを維持しておくと、高額査定となりやすいでしょう。 2.2L前期モデル(AP2 100系) 2.2L前期モデル(AP2 100系)は、2005年11月~2007年10月まで販売されたS2000です。外装や内装、エンジンなど機械系の状態が良ければ、500万円以上の価格になることもあります。また、ワンオーナー車や走行距離が短い車両については、さらに高値になるでしょう。 S2000 2.0L中期モデル 2.0L中期モデルは、2001年9月〜2003年10月まで販売されたS2000です。見た目の大きな変化はないものの、走行性能や質感を向上しています。基本性能を高めたS2000 2.0L中期モデルは、流通台数が少ないため、希少価値が高く、高値で取引されているケースが多いです。車両の状態が良ければ、400万円以上になることもあるでしょう。 S2000 2.0L後期モデル 2.0L後期モデルは、2003年10月〜2005年11月まで販売されていたS2000です。走行性能やホイールのサイズアップ、外装や内装のデザイン変更が行われ、2.0Lエンジンを搭載する最後のモデルであるため、非常に人気が高いです。車両のコンディションが良好であれば、500万円以上になることもあるでしょう。

MR2は価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説
旧車の魅力と知識 2022.03.30

MR2は価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説

国産小型乗用車初のミッドシップ車であるMR2は、1984年6月に登場し1999年8月まで販売されました。今回は、MR2がどのようなクルマだったのか紹介するとともに、中古車市場での価格動向について解説します。 MR2とは トヨタ MR2とは、1989年6月にデビューした国産小型乗用車初のミッドシップ車です。車種名の「MR2」は、座席すぐ後ろにエンジンを搭載するミッドシップの2人乗り小型車を意味する「Midship Runabout 2 Seater」が由来となっています。 MR2は、コンパクトスポーツカーを連想させるスタイリングですが、「スポーティコミューター」という新しいジャンルを開拓しようとして開発されているため、乗降性、シートの高さ、ラゲッジスペースなどの使い勝手が考慮されていることが特徴です。また、初代MR2は、1984年-1985年日本カーオブザイヤーを受賞しました。 初代MR2のエクステリアはリトラクタブルヘッドライトを備えるウェッジシェイプで、インテリアは平面のダッシュボードと四角く囲われたメーターフードによる独自のスタイリングとなっています。 ボディサイズは、全長3,925mm、全幅1,665mm、全高1,250mmの5ナンバーサイズです。エンジンは、FFのカローラから流用された1.5L直列4気筒と、カローラレビン/スプリンタートレノと同じ1.6L直列4気筒(4A-GELU型)を搭載しています。 1986年のマイナーチェンジでは、最高出力145PS/6,400rpm、最大トルク19.0kgm/4,400rpmスーパーチャージャーを装着した1.6L直列4気筒(4A-GZE型)エンジンを搭載した高性能モデルを追加。また、左右にルーフを分割して脱着できるTバールーフ仕様をオプション設定しました。 1989年10月に2代目へフルモデルチェンジ。2代目では、初代のコンセプト(スポーティコミューター)を受け継ぎながらスポーツカーとしての性格を強めました。エクステリアはリトラクタブルヘッドライトを初代に続いて採用し、流麗なスタイルに一新しています。インテリアは、水平基調の滑らかな面で構成されるダッシュボードやインテリアパネルが特徴です。 ボディサイズは、全長4,170mm、全幅1,695mm、全高1,240mmと初代よりひとまわり大きくなりました。エンジンは、トヨタのスポーツカー「セリカ」と同じ「2.0L直列4気筒自然吸気(グレード:G/Gリミテッド)」と「セラミックターボ(グレード:GT/GT-S)」の2種類をラインナップしています。 2代目MR2は、1999年8月まで約10年にわたり販売されました。また、販売が終了するまでの間に4度の大きなマイナーチェンジが実施されています。 マイナーチェンジの遍歴は下記のとおりです。 ・2代目デビュー当初の「I型」・ピーキーなハンドリングを改善し足まわりの見直しをした1991年からの「II型」・外装・内装の変更やエンジンのパワーアップをした1993年11月からの「III型」・スポーツABSの四輪独立制御への変更やトラクションコントロールの変更がされた1996年6月からの「IV型」・自然吸気エンジンの出力向上や外装・内装の変更がされた1997年12月からの「V型」 1984年6月から1999年8月まで2世代にわたり販売されたMR2は、後継車種のMR-Sにモデルチェンジして長い歴史に幕を閉じました。 MR2の価格は高騰している? MR2の価格は多少変動しているものの、一定の水準を維持している傾向が見られます。また、グレードによって相場が異なるのもMR2の特徴です。スーパーチャージャーやターボチャージャーによって高出力化されたエンジンを搭載する人気グレードは、買取相場も高くなっています。 MR2の現在の買取相場     MR2の買取相場は〜350万円程度です。スポーツカーのスタイリングや走りを楽しめるモデルと、高出力化されたエンジンを搭載するグレードで買取相場が異なります。また、クルマの状態も買取額に影響するため、MR2の現在の価格が気になったときは一度査定を依頼してみるとよいでしょう。 MR2を高く売るにはどうすればよい? MR2の買取相場は大きく変動していないものの、工夫次第で高く売ることも可能です。MR2をより高く売るためのポイントについて詳しくみていきましょう。 こまめにメンテナンスされている MR2は、ミッドシップレイアウトの小型スポーツカーです。そのため、前後重量配分や走行時のバランスに優れています。言い換えると、エンジンやトランスミッションなどの重量物の重さが4つのタイヤに均等にかかっているということです。 そのため、定期的な点検やメンテナンスの際は、ゴムブッシュやダンパーのオイル漏れなど、足まわりやマウント関係の劣化の確認や部品交換をしっかりと行うことが大切です。 SW20(2代目)のターボの高いパフォーマンスをアピールする 2代目MR2(SW20型)の「GT」や「GT-S」グレードは、2.0Lターボエンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルであるため、高値で買取されている傾向にあります。車輌の状態が良好であれば、200万円以上での買取も期待できます。 AW11(初代)のスーパーチャージャーは高性能をアピール 初代MR2(AW11型)の1.6L直列4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載しているモデルは、高性能なモデルであるため高額買取されるケースが多いです。車輌がよい状態に保たれていれば、走行距離が伸びていても100万円以上の価格で買取されることもあります。 MR2を売るなら実績・知識豊富な業者へ 国産小型乗用車初のミッドシップ車であるMR2。俊敏な走りが光るモデルとして、旧車の中でも高い人気を誇ります。 売却を検討する際には、クルマとしての価値をしっかりと理解している業者を選びましょう。車輌の歴史や、長きにわたり高い人気を維持している理由などを理解している買取業者であれば、高額買取が期待できます。MR2はもちろん、さまざまな車、特に古いクルマに特化したサービスに査定を依頼するのがおすすめです。

アコード ユーロRは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が買取相場を解説
旧車の魅力と知識 2022.03.29

アコード ユーロRは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が買取相場を解説

アコードは1976年にホンダより発売されて以降、10代目となる現在まで大衆車として人気を博しています。なかでも厚い支持を獲得しているのがスポーツモデルであるユーロRです。中古車市場ではその価値がどのように評価されているのでしょうか。 今回は、アコード ユーロRの価格推移と現在の買取相場、高く売るためのポイントついても解説します。 アコード ユーロRとは アコード ユーロRは、6代目のアコードのスポーツタイプとして2000年に登場しました。 2.2L H22A型 直列4気筒 VTECエンジンを搭載し、リッター当たり100ps、最高出力220psを発揮する高パフォーマンスを誇ります。車高が通常のアコードよりも15cm低くなっており、専用デザインの16インチアルミホイールや大型ロアスカートが装着され、本格派スポーツセダンとして十分に仕上がっているモデルです。内装においても、レカロ社製バケットシートやMOMO社製本革巻ステアリングホイールなど、走りの楽しさを追求するための装備が用意されています。 初代であるCL1型が発売された2年後には、2代目のCL7型がリリースされました。エンジンが2L K20A型 直列4気筒 DOHC VTECエンジンに変更されます。排気量は小さくなりましたが、最高出力220psをキープし変わらない高い走行性能で人気を博しました。一方で2次バランサーによってエンジンの振動を軽減させ、先代よりも静粛性が向上。走りだけではなく快適性にも力を注いで開発されたモデルです。 アコード ユーロRの価格は高騰している? アコード ユーロRの価格は、直近2〜3ヶ月で横ばいの状態が続いており、目立って高騰していません。しかし、コンディション次第では100万円を超える価格で買い取りされることもあるため、その人気は健在であるといえるでしょう。※2024年9月時点の情報です。 アコード ユーロRの現在の買取相場 続いて、アコード ユーロRの2024年9月時点の買取相場を紹介します。 初代(CL1型) 初代のCL1型の買取相場は5万〜130万円程度です。新車価格が255万3,000円のため、残価率はおよそ40%。一般的な残価率は5年落ちで40〜50%で、アコード ユーロRが20年以上前のモデルだと考えると、大変高く評価されていることがわかります。 2代目(CL7型) 2代目のCL7型の買取相場は、前期モデルで5万〜120万円程度、後期モデルで5万〜150万円程度です。残価率は初代とほぼ同じで、世代問わず高い価値が見込まれています。 アコード ユーロRを高く売るにはどうしたらよい? 続いて、アコード ユーロRをより高く売るためのポイントを解説します。 こまめにメンテナンスをする こまめにメンテナンスされているアコード ユーロRは高値がつきやすいです。 アコード ユーロRのようなスポーツタイプのクルマは定期的なメンテナンスが非常に大切です。メンテナンスを怠ると、スポーティーな走りを楽しめなくなったり、各パーツの寿命が早く訪れてしまったりと、さまざまな問題が発生します。 アコード ユーロRはサーキットで使用するケースも多いモデルです。パフォーマンスを最大限に発揮できる、コンディションが良好な1台を求めるユーザーが多いため、メンテナンスの重要度は大変高いといえます。 走行距離を抑える 中古車市場では走行距離が短いほうが高く評価される傾向にあります。あまり走っていない分、各部品が傷んでいないとみなされるためです。アコード ユーロRのスポーティな走りに魅せられて走り込んでいる方は多いですが、売却を検討する時期に差し掛かったらなるべく走行する距離を抑えましょう。 内装のコンディションを保つ アコード ユーロRは、優れた走行性能だけではなく、セダンとしての快適性や扱いやすさが追求されたモデルです。スポーツ走行を極めるにあたって、クルマのリアシートを外したりロールバーを取り付ける方もいますが、アコード ユーロRにおいてはあまり大胆に内装をカスタムすると査定額が下がる可能性があります。「乗り心地のよいセダン」としての特色を損なわない程度にカスタムし、メンテナンスも怠らないようにしましょう。 アコード ユーロRを売るなら買取実績・知識豊富な業者へ 高い走行性能と快適な乗り心地を両立しているアコード ユーロR。中古車市場で求める方は未だに多いため、コンディション次第では100万円を超える価格で売却できます。しかし、アコード ユーロRは発売からすでに20年以上が経過しており“旧車”に該当するモデルです。その価値を見極めて適正な価格を算出するには豊富な経験と知識が必要です。売却する際には、買取実績をチェックしてアコード ユーロRに対してどのくらい詳しい業者なのかをチェックすることをおすすめします。 旧車王は、古いクルマに特化した買取サービスです。もちろんアコード ユーロRを取扱った実績も数多くございます。 ▶アコード ユーロRをお譲りいただいたお客様からの口コミはこちら 20年以上にわたって旧車を専門としているため、旧車に対する知識ならどこにも負けない自信があります。アコード ユーロRの売却をご検討されている方は、ぜひ旧車王にご相談ください。

MR-Sは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が買取相場を解説
旧車の魅力と知識 2022.03.29

MR-Sは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が買取相場を解説

MR-Sは、MR2の後継車種として1999年10月から2007年7月まで販売されました。コンパクトなミッドシップスポーツカーとして人気を博しましたが、どのくらいの金額で中古車市場に流通しているのでしょうか。今回は、MR-Sの魅力を紹介するとともに、現在の相場と直帰の価格推移について解説します。 MR-Sとは トヨタ MR-Sとは、1999年10月に販売を開始したコンパクトサイズのミッドシップオープンスポーツカーです。車種名のMR-Sは「Midship Runabout Sports」を意味しています。 MR2の後継車種としてデビューしたMR-Sは、車輌重量1t以下の軽量スポーツカーとして設計されました。ルーフには、ガラス製のリアウィンドウを採用したソフトトップを装備しています。また、オプションで脱着式のハードトップを設定していました。 エンジンは、座席すぐ後ろに1.8L直列4気筒DOHCを搭載しています。エンジンスペックは最高出力140ps/6,400rpm、最大トルク17.4kgm/4,400rpmと、パワフルではないものの、軽量なボディや重量物が前後輪(ホイールベース)の間に集中していることから軽快な走りが楽しめます。2000年には、日本初となるシーケンシャルトランスミッションを搭載したモデルが追加されました。 2000年6月にはモデリスタから150台の限定車「カセルタ」を販売。さらに、同年8月にはTRDと共同開発したコンプリートカー「VM180 TRD」を発売しました。続く2001年1月にはザガートが手がけた100台の限定車「VM180"ZAGATO"」を販売しています。 2002年にはトランスミッションを6速に変更。その後2007年に販売した特別仕様車「ファイナルバージョン(限定1000台)」を最後に生産を終了しました。MR-Sは、約8年にわたり販売され、1世代で幕を閉じたコンパクトサイズのミッドシップオープンスポーツカーです。 MR-Sの価格は高騰している? MR-Sの価格は、直近2〜3ヶ月は目立って高騰していません。中古車販売サイトを確認すると、むしろ若干価格が落ちているグレードもあります。2020年頃に巻き起こった旧車ブームの影響は落ち着いてきたと捉えてもよいでしょう。 MR-Sの現在の買取相場 MR-Sの価格推移について解説しましたが、実際にどのくらいの値がついているのでしょうか。ここでは、2024年9月時点でのMR-Sの買取相場をグレード別に紹介します。 グレード トランスミッション 買取相場 ベースグレード 6AT/6MT 5万~70万円 Sエディション 6AT/6MT 5万~180万円 Vエディション 6AT/6MT 5万~120万円 Vエディション・ファイナルバージョン 6AT/6MT 5万~170万円 新車価格が200万~250万円程度であったため、残価率は35~60%ほどです。20年以上前に発売されたモデルだと考えると、十分に高く評価されているといえるでしょう。 MR-Sを高く売るにはどうしたらよい? MR-Sの買取相場を解説しましたが、より高く売却するためにはどういった点に注意したらよいのでしょうか。ここでは、MR-Sを売るにあたっておさえておきたいポイントを紹介します。 こまめにメンテナンスされている 隅々までメンテナンスが行き届いていると、査定時に高く評価されやすいです。売却を検討している場合は、エンジンオイルやクラッチなどのパワートレイン、タイヤやサスペンションなどの足まわり、キズ・へこみやフレームのサビなどのボディに不具合がないよう定期的に点検しておきましょう。 走行距離を抑える 走行距離が短いクルマのほうが、さまざまな機関や部品へのダメージが少ないとみなされて高く評価される傾向にあります。売却を検討しているのであれば、クルマの使用を最低限に抑えてなるべく走行距離を伸ばさないようにしましょう。 ただし、ワンオーナー車や、後述する限定モデルの場合には、走行距離が長くても高い価格で買取される場合があります。 コンプリートカーは希少性をアピール 2000年〜2001年にかけて、MR-Sをベースにしたコンプリートカーがモデリスタより3つ発売されています。「カセルタ(CASERTA)」、「VM180 TRD」、「VM180"ZAGATO"(ザガート)」です。いずれも台数が限られていることから、高値がつきやすい傾向にあります。売却時にその希少性をアピールすると、より高く評価されるかもしれません。 150台限定の「カセルタ(CASERTA)」 2000年に販売されたカスタマイズモデルの「カセルタ」は、大人のためのミッドシップオープン2シーターで、ラテンテイストを基調とするスタイリング、走行性能に対するこだわりが盛り込まれた限定車となっています。 ボディサイズは、全長4,040mm、全幅1,840mm、全高1,235mmと、ベースモデルよりも全長が155mm長く、全幅が145mm広くなったワイドなスタイリングが特徴です。また、縦長のヘッドライトや丸型のリアコンビランプなどエクステリアをオリジナルデザインへ変更。さらに、ラグジュアリー仕様を選べば、タンカラーの本革シートやドアトリムなどのインテリアが装備されます。 カセルタは希少な限定車で、流通台数が非常に少ないため、高値になりやすいでしょう。 100台限定の「VM180 TRD」 2000年8月に発売された「VM180 TRD」は、MR-SをベースにチューンナップメーカーのTRDとモデリスタが共同開発したコンプリートカーです。エアロパーツを装着してスポーティな見た目に仕上げたほか、最高出力を15psアップするなど、MR-Sの走行性能により磨きがかかりました。わずか100台しか製造されなかったため、中古車市場では希少価値の高いモデルとして評価されています。 100台限定の「VM180"ZAGATO"」 2001年に販売された限定車「VM180"ZAGATO"」は、イタリアのカロッツェリア(デザイン工房)のZAGATO(ザガート)が手がけた100台限定のカスタマイズモデルです。 ヘッドライトから回り込むフロントバンパー、3眼のヘッドライトユニット、縦型のリアコンビランプなど大胆で流麗なエクステリア、コーディネートされたインテリア、チューニングされたサスペンションなどが特徴です。 生産数100台のVM180"ZAGATO"は希少なモデルであるため、高値で取引される可能性が高いでしょう。 MR-Sを売るなら実績・知識豊富な業者へ 軽量かつコンパクトなミッドシップスポーツカーとして人気を博しているMR-S。価格は目立って高騰していないものの、多くのファンが存在することは事実です。売却する際には、その魅力や価値を熟知している買取業者に査定依頼し、適正な価格を算出してもらいましょう。特に限定モデルは、誕生の経緯や生産台数の少なさによる希少性を理解していないと、正しく査定できません。 MR-Sを売る際には、多くの買取実績をもち、豊富な知識を有する買取業者に依頼することをおすすめします。 なお、旧車王は20年以上経過した古いクルマに特化して買取事業を行っており、これまでにMR-Sをはじめとする多くのクルマを取扱った実績をもっております。ご売却を検討される場合には、ぜひ一度旧車王にお問い合わせください。

グループAで活躍した車は今でも人気!代表的な人気モデルや中古車事情を解説
旧車の魅力と知識 2022.03.29

グループAで活躍した車は今でも人気!代表的な人気モデルや中古車事情を解説

かつて車好きが熱狂した市販車ベースのレース「グループA」。このレースで活躍した車は今でも人気です。今回は、グループAとはどんなレースだったのか、グループAのマシンのベース車にはどのようなモデルがあったのか紹介するとともに、グループAで活躍していたベース車の中古車事情についても解説します。 グループAとは グループAとは、市販車をベースにしたツーリングカー選手権です。日本では、全日本ツーリングカー選手権として1985年~1993年まで開催されました。レースに出場するためには、座席数が4座以上で、連続する12ヶ月間に5,000台以上(1993年以降は2,500台以上)生産された車両が対象となります。また、年間500台生産すればエボリューションモデル(進化型)として出場できるというルールもありました。 レースに参戦するためのホモロゲーション(公認)は、エンジン排気量によって区分けされ、最低重量やタイヤサイズなどが規定されています。なお、ターボ車については、排気量に1.4倍(1988年からは1.7倍)が換算されたクラスになります。 外観は、空力パーツも含めて市販車の形状を保つことがルールとなっていました。エンジンは、排気量の拡大、過給機の変更、補器類の形状や数の変更は認められていませんでしたが、ピストン交換ができ、原型が留まっていれば加工や研磨ができました。なお、エンジンの過給圧の制限はありません。足まわりやブレーキの変更範囲は幅広く、大幅な性能アップができるレースでした。 グループAの人気車種一覧 グループAで活躍した車には、三菱 スタリオン、日産 R32GT-R、BMW 635CSi、ボルボ 240ターボ、トヨタ AE86などがあります。ここからは、各モデルのグループAでの活躍、ベース車両の特徴などを解説します。 三菱 スタリオン 三菱 スタリオンは、1985年の国際ツーリングカー耐久レース(インターTEC)で予選から速さを見せ、決勝で日本車勢最高位の4位に入賞しました。1986年からは全日本ツーリングカー選手権(JTC)に参戦。1986年のインターTECでは、強豪のジャガーXJ-Sに次ぐ予選2位など好成績を残しました。 ベースとなった車両は三菱 スタリオンターボGSRで、エンジンは2.0L直列4気筒G63BT型エンジンを搭載。グロス値ではあるものの最高出力200PS/6,000rpm、最大トルク28.5kgm/3,500rpmを発生させます。駆動方式はFRで、サスペンションは4輪ストラットの独立懸架でした。サイズは、全長4,400mm、全幅1,695mm、全高1,320mmの5ナンバーコンパクトサイズです。 R32スカイラインGT-R 日産 R32スカイラインGT-Rは、1990年の全日本ツーリングカー選手権開幕戦でレースデビュー。その後、グループAの全日本ツーリングカー選手権が終了する1993年までの4シーズン全29戦をすべて優勝するという記録を残しました。搭載されるエンジンは名機のRB26DETTで、最高出力550PS/7,600rpm、最大トルク50.0kgm/6,000rpmを発生。サスペンションは、前後マルチリンクとなっています。 ベースとなった車両は、1989年に登場した日産 8代目スカイラインGT-R。エンジンは、2.6L直列6気筒ツインターボエンジン(RB26DETT型)で、市販車の最高出力が280PS/6,800rpm、最大トルクが36.0kgm/4,400rpmでした。ボディサイズは、全長4,545mm、全幅1,755mm、全高1,340mm。現在でも高い人気を誇る1台です。 BMW635CSi BMW 635CSiは、1985年の全日本ツーリングカー選手権で第2戦、第3戦で優勝。第4戦で4位という結果を残しました。グループAでは、3.4L直列6気筒の高回転型自然吸気エンジンで参戦。最高出力は296PS/6,800rpm、最大トルク35.0kgm/6,000rpmを発生するエンジンを搭載していました。 ベースとなったBMW 6シリーズは、2ドア4人乗りの伸びやかなスタイリングが特徴のクーペで、ボディサイズが全長4,815mm、全幅1,740mm、全高1,365mm。エンジンは3.4L直列6気筒で、最高出力211PS/5,700rpm、最大トルク31.1kgm/4,000rpmを発生します。駆動方式はFR、トランスミッションは4速ATです。 MA70スープラ トヨタ MA70スープラは、1987年から全日本ツーリングカー選手権に参戦。第4戦では予選2位、決勝で優勝するという結果を残しました。1988年には、生産台数500台のエボリューションモデル「スープラターボA」をインターTECに投入し、上位入賞をしています。 ベースとなったスープラは、1986年~1993年まで販売されていたスポーツカー。ボディサイズは、全長4,620mm、全幅1,745mm、全高1,300mmです。搭載されるエンジンは、3.0L直列6気筒ターボエンジンで、最高出力240PS/5,600rpm、最大トルク35.0kgm/3,200rpmを発生させます。1988年に販売された「ターボA」では、「ターボAダクト」と呼ばれるフロントバンパーを装備し、エンジンの最高出力が270PSに高められました。ターボAは、500台限定で販売されたため、現在では希少価値が高いモデルとなっています。 シエラRSコスワース フォード シエラRSコスワースは、1987年の開幕戦で予選3位からスタート。決勝では、エンジントラブルによりリタイアとなりましたが、実力の高さを見せていました。 ベースとなった車両は、フォード シエラRSコスワース。全長4,390mm、全幅1,720mm、全高1,360mmの3ドアハッチバックです。エンジンは、フォード製2.0Lエンジンブロックにコスワース特製の4バルブDOHCヘッドが架装され、ギャレット製のターボチャージャーとインタークーラーを装着しています。エンジンスペックは、最高出力204PS/6,000rpm、最大トルク28.1kgm/4,500rpm。駆動方式がFRで、トランスミッションが5速MTとなっています。 コモドールSS ホールデン コモドールSSは、5.0LのV型8気筒OHVエンジンを搭載する4ドアセダンのレーシングカー。見た目はセダンであるものの搭載されるパワフルなエンジンにより、トルクフルな走りが特徴です。インターTECでは、トラブルに見舞われながらも、上位をキープし続け3輪でゴールするなど、印象に残る走りをしていました。1987年の全日本ツーリングカー選手権に参戦。目立つ活躍はなかったものの、大排気量エンジンによるパワフルな走りなどが印象に残る1台でした。 ベースとなる車両は、ホールデンのコモドアの4ドアセダンで、6ライトウィンドウが採用されたデザインが特徴です。エンジンは、5.0LのV型8気筒を搭載しています。 AE86 トヨタ AE86は、プライベーターが出場しやすい1.6Lクラスの代表格のモデルです。1985年のインターTECでは、38台中9台がAE86という最大エントリー数になりました。中でも、鈴木恵一と土屋圭市の「ケイイチコンビ」が乗るAE86は、全日本ツーリングカー選手権で予選15位からのスタート。上位クラスを凌ぐ速さで周回を重ね、総合6位に入賞しました。 トヨタ AE86は、カローラレビン/スプリンタートレノの型式で、3ドアハッチバックと2ドアノッチバッククーペを用意するコンパクトFRです。ボディサイズは、全長4,200mm、全幅1,625mm、全高1,335mm。エンジンは、1.6L直列4気筒の4A-GEUです。エンジンスペックはグロス値で、最高出力130ps/6,600rpm、最大トルク15.2kgm/5,200rpmを発生。AE86は、現在でも高値で取引されている名車です。 ボルボ 240ターボ ボルボ 240ターボは、1985年に富士スピードウェイで開催された「1985インターTEC(国際ツーリングカー耐久レース)」で1-2フィニッシュしたマシンです。ボルボ 240ターボのスタイリングは、四角く角張ったスタイルが特徴で「空飛ぶレンガ」とも呼ばれていました。 ベースとなったのは、4ドアセダンのボルボ 240ターボ。エンジンは、2.1L直列4気筒SOHCのB21ET型を搭載し、155PSを発生させます。0-100km/h加速9秒、最高速度195km/hです。ワゴンの240ターボエステートは、当時世界最速のステーションワゴンとして知られています。ボルボを代表するモデルでもある240シリーズは現在でも人気がある車種です。 グループAで活躍した車は値上がりしてる? グループAで活躍した車は、現在でも人気があるため高値で取引されるケースが多いです。内装や外装、エンジンやトランスミッションなど車両の状態により買取額は異なるものの、現存する台数が減少する一方であるため、人気と値上がりが続くといえます。 そのため、グループAで活躍した車の購入を検討している場合には、早めに購入した方が良いでしょう。また、購入するときは、旧車のことを理解している販売店や購入後にアフターサービスを受けられる店舗を選ぶことをおすすめします。 中古車価格変動の実例 現在でも人気が高いAE86の2022年3月時点の中古車平均価格は200万円~230万円、車両の状態が良いものであれば300万円以上のプライスとなっています。また、中古車平均価格が前月比+38万円となっていることからも、値上がりが続いているといえるでしょう。 買取は専門店がおすすめ 買取では、中古車市場における需要や希少価値を評価して、価格を算出するため、高値で売却できる可能性が高いです。ただし、車を売却するときは、グループAで活躍した車であることや希少価値が高いことを熟知している専門買取店がおすすめ。専門買取店なら、車そのものの価値だけでなく、モータースポーツでの活躍や優れた性能を秘めていることも含めて評価することができます。 昔活躍した車は高値になる可能性が高い モータースポーツで活躍したことがある車は、中古車市場で高く評価されることがほとんどです。特にグループAのように市販車ベースのレースで活躍していたモデルの場合、市販されている車のポテンシャルがレースの結果を左右します。そのため、市販車であっても耐久性や走行性能が優れているといえるでしょう。 モータースポーツで活躍できる内に秘めた性能まで買取評価に反映できるのは、旧車への理解がある専門店でなければできません。モータースポーツで活躍した車を売却するときは、レースでの活躍や旧車のことを理解している業者に依頼しましょう。

旧型コペン(L880K型)は値上がりしている?現在の中古価格を解説!
旧車の魅力と知識 2022.03.25

旧型コペン(L880K型)は値上がりしている?現在の中古価格を解説!

軽自動車スポーツカーの先駆者として2002年に登場し、多くの人気を博したダイハツ コペン。そのコペンの中古車価格がここ数年で値上がりしているように感じている方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、旧型のコペン(L880K型)に焦点を当て、中古車価格が高騰しているのか、現在の相場はいくらくらいなのかについて解説します。 旧型コペンの中古価格はいまだに高値 旧型コペンは現在も高値を維持しており、状態次第では新車価格を超える個体もあります。 また、旧型コペンは2027年にアメリカの25年ルールの対象となります。25年ルールとは、原則として右ハンドル車の輸入を禁止しているアメリカで、新規登録から25年経過したクルマに限り輸入が許可されるという緩和措置です。25年ルールの対象に含まれると、多くの個体がアメリカに輸出されて国内での希少性が高まってさらに値上がりする可能性があります。 ▼アメリカの25年ルールについてはこちらで詳しく解説しています。アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ 旧型コペンの現在の価格 旧型コペンの中古価格相場は、80万〜150万円程度です。安くても新車価格の半値ほどで販売されており、走行距離が5万km以下の低走行車や、特別仕様車のアルティメットエディションⅡやアルティメットエディションSの場合は200万円を超えることもあります。 旧型コペンの特徴・魅力 ここで旧型コペンの特徴・魅力について改めて振り返っておきましょう。 コペンは2002年にダイハツから発売された、軽自動車規格のオープンスポーツカーです。旧型のL880K型は2012年まで製造・販売されていました。 最高出力64psを発生させる直列4気筒ツインスクロールターボエンジンを搭載し、低重心なボディに15インチ大径ホイールが装着され、軽自動車ながらもスポーツカーとしての十分なスペックを誇るモデルです。 標準仕様のアクティブトップのほか、ディタッチャブルトップがラインナップされました。簡単操作で電動式ルーフを開閉できるアクティブトップに対し、ディタッチャブルトップは軽量かつ着脱式の樹脂製ルーフを採用し、よりスポーティに仕上がっています。 トランスミッションはスーパー5速MTかスーパーアクティブシフト付4速ATから選択可能です。AT車であってもMT車と同じような操作感覚を味わえることで、多くのユーザーの注目を集めました。 まとめ 旧型コペンの価格動向について解説しました。 手軽にスポーツ走行を楽しめるモデルとして人気のコペン。中古車市場では依然として高値で取引されており、3年後に迫る25年ルールの解禁でまた値上がりするかもしれません。購入を検討されている方は、こまめに市場の動向をチェックするとよいでしょう。

BRZの価格高騰はもう終わり!?BRZの概要と中古車事情を解説
旧車の魅力と知識 2022.03.25

BRZの価格高騰はもう終わり!?BRZの概要と中古車事情を解説

トヨタとの共同開発で2012年にライトウェイトスポーツカーとして登場し、多くの人気を博したBRZ。そんなBRZの中古価格を気にされている方も多いのではないでしょうか。今回は、最新の中古車市場の動向を踏まえてBRZの価格変動について解説します。 BRZとは BRZはトヨタと富士重工が共同開発し、2012年に富士重工より販売が開始されたスポーツカーです。走る楽しさを追求した車で、当時は非常に珍しいFRを採用したことでも話題となりました。価格も新車で250万円ほどとスポーツカーとしては手頃だったため、1年で70万台が売れる大ヒットとなりました。 BRZはもう値上がりしないって本当? 所謂「中古車バブル」でBRZの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われており、現在以上の値上がりは見込めないでしょう。 新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。 事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいBRZの特徴 現在以上の価格高騰は見込めないとお伝えしましたが、そんな中でもどういったBRZが高く評価されやすいのでしょうか。ここからは価格が高くなりやすいBRZの特徴について解説します。 こまめにメンテナンスをしている BRZに限った点ではありませんが、こまめにメンテナンスをしている個体は高く評価されやすいです。激しく走行するシーンの多いスポーツカーだからこそ、整備が行き届いているかどうかは重要なポイント。定期的にメンテナンスし、綺麗な状態を保っておきましょう。 修復歴がない BRZは走りを楽しむ方に愛されるスポーツカーで、街乗り用の車に比べると、どうしてもトラブルに見舞われやすいです。そのため、何の修復歴も事故歴もない個体は希少性が高く、比例して価格も上がっていくでしょう。

西部警察の車は今でも人気!ドラマに登場した車を振り返ってみよう
旧車の魅力と知識 2022.03.25

西部警察の車は今でも人気!ドラマに登場した車を振り返ってみよう

西部警察は、派手なアクションやカースタントなどが特徴の刑事ドラマです。作中に登場した車の中には、今でも高い人気を誇り、高額で取引されているモデルもあります。今回は、西部警察にどのような車が登場したのか振り返りながら、各車種の概要を紹介します。 西部警察とは 西部警察とは、1979年(昭和54年)から1984年(昭和59年)まで放映された刑事ドラマで、大門圭介団長(渡哲也)が率いる「大門軍団」を木暮謙三捜査課長(石原裕次郎)が見守りながら、凶悪犯罪に立ち向かうという物語です。「PART-I」「PART-II」「PART-III」の3部作になっており、全236話が放送されました。全国平均20%以上の視聴率を記録しています。 西部警察は、派手なアクションシーンやカースタント、巨額の費用を投じた爆破シーンなどにより人気を博しました。石原プロモーションによって製作された西部警察は、渡哲也、舘ひろし、石原裕次郎などの名優が出演しています。 西部警察に採用された車種一覧 西部警察に採用された主な車種はスポンサーでもあった日産車で、フェアレディZやスカイライン、セドリックなど、現在でも名車として語り継がれるモデルがほとんどです。ここからは、西部警察に登場した日産車を紹介します。 フェアレディZ S130型 フェアレディZ S130型は、1978年~1983年まで販売されていた2代目です。初代モデルからロングノーズ、ショートデッキといったスポーツカーらしいスタイリングを受け継いでいます。ボディタイプは、クーペ、オープンエアを楽しめるTバールーフをラインナップしました。西部警察では、フェアレディZ 280 Tバールーフ 2by2の後期モデルをベースにしたガルウィング仕様が「スーパーZ」として登場しています。フェアレディZ S130型は中古車市場での流通台数が少なく、状態が良い車両については高値で取引されています。 スカイライン C210型 スカイライン C210型は、1977年~1981年まで販売されていた5代目で、「ジャパン」の通称で親しまれました。ボディタイプは、4ドアセダンや2ドアハードトップなどをラインナップしています。西部警察では、特別機動車両の第1号「マシンX」として登場しました。スカイライン C210型は中古車市場での流通台数が少なく希少価値が高いです。状態が良くターボエンジン搭載の2ドアハードトップの中には、500万円以上の価格がついた車両もあります。 ガゼール S110型 ガゼール S110型は、1979年~1983年まで販売されていた初代モデルです。型式のS110型からもわかるように、3代目シルビアの兄弟車となります。デビュー当初は、2ドアハードトップのみのラインナップでしたが、デビューから約5ヶ月後にハッチバックのクーペが追加されました。西部警察では、オープン仕様のガゼールが木暮課長(石原裕次郎)の専用車として登場しています。 当時ディーラーオプションとして設定されていたボンネットとトランクのグラフィックやセンターコンソールの自動車電話が特徴です。ガゼール S110型は中古車市場での流通台数が非常に少なく、希少なモデルとなっています。 サファリ 160系 サファリ 160系は、1980年~1987年まで販売されていた初代モデルです。西部警察では、サファリエクストラバンをベースにした特殊車両が登場し、ルーフにある高圧放水銃が特徴的な装備となっています。サファリ 160系は中古車市場での流通台数が少なく、西部警察で使われていた年式のサファリはほぼ流通していません。 セドリック 330型 セドリック 330型は、1975年~1979年まで販売された4代目です。ボディタイプは、2ドアハードトップ、4ドアハードトップ、4ドアセダンを用意していました。西部警察では黒パト(覆面パトカー)として登場し、大門が乗る後期型は「団長セドリック」の愛称で親しまれ、PART-II以降はカースタントで破壊される脇役になりました。 セドリック 330型は中古車市場での流通台数が少なく、車両本体価格300万円前後で売買されています。 セドリック 430型 セドリック 430型は、1979年~1983年まで販売されていた5代目です。先代の330型の躍動感あるスタイリングから直線的な造形に変更されました。ボディタイプは、4ドアセダン、4ドアハードトップ、5ドアワゴンの3タイプです。 西部警察では、覆面パトカーとして活躍していました。セドリック 430型は中古車市場での流通台数が多くないため、状態が良いハイパフォーマンスなターボエンジン搭載車は300万円前後の高値で取引されることもあります。 セドリック Y30型 セドリック Y30型は、1983年~1987年まで販売されていた6代目です。国産の量産乗用車として初めてV型6気筒エンジンを搭載したことで話題を呼びました。西部警察では、ブラックのボディカラーにエンケイホイールを装備したパトカーとして登場しています。またY30型セドリックのパトカーは、「西部警察」だけでなく「あぶない刑事」にも登場しました。セドリック Y30型は中古車市場での流通台数が少なく、車両本体価格150万円前後で取引されています。 ローレル C130型 ローレル C130型は、1972年~1977年まで販売されていた2代目です。「ゆっくり走ろう」のキャッチコピーでデビューしたローレル C130型は、ボディ外板に灯火類がないスタイルから「ブタケツ」の愛称で親しまれました。ボディタイプは、4ドアセダンと2ドアハードトップの2種類です。西部警察では、日本縦断ロケで登場しました。ローレル C130型は中古車市場で流通台数が少ないだけでなく、希少価値がついていることから車両本体価格300万円~500万円前後で取引されています。 ローレル C230型 ローレル C230型は、1977年~1980年まで販売されていた3代目です。直線的なスタイルと四角いフロントグリルなどにより落ち着きのあるスタイリングとなっています。ボディタイプは、4ドアセダン、4ドアハードトップ、2ドアハードトップをラインナップしました。西部警察では、黒パト(覆面パトカー)として登場し、「団長ローレル」の愛称で親しまれました。ローレル C230型は中古車市場での流通台数は非常に少なく、希少価値が高くなっています。 フェアレディZ S30型 フェアレディZ S30型は、1969年~1978年まで販売されていた初代です。ロングノーズ、ショートデッキ、ファストバックのスタイリングが特徴となっています。西部警察では、2代目フェアレディZの「スーパーZ」が有名ですが、初代フェアレディZも白パトとして登場していました。フェアレディZ S30型は中古車市場での流通台数が少なく、さらにはプレミアがついているため、非常に高い価格で取引されています。 ブルーバード 910型ハードトップ ブルーバード 910型は、1979年~1983年まで販売されていた6代目です。直線的でシンプルなスタイリングが特徴となっています。ボディタイプは4ドアセダンと2ドアハードトップをラインナップしていました。西部警察ではPART-II以降、白パトとして登場しています。ブルーバード 910型は中古車市場での流通台数が少なく、状態が良い車両は高値になることもあります。 スカイライン R30型セダン スカイライン R30型は、1981年~1985年まで販売されていた6代目です。前期は「ニューマン・スカイライン」と呼ばれ、後期は「鉄仮面」の愛称で親しまれました。ボディタイプは4ドアセダンや2ドアハードトップなどが用意され、ターボエンジン搭載モデルやRSモデルなどもラインナップされました。 西部警察では、「マシンRS」として登場しています。スカイライン R30型は中古車市場で車両本体価格200万円~400万円前後で取引される人気モデルです。 スカイライン C10型 スカイライン C10型は、1968年~1972年まで販売されていた3代目です。通称「ハコスカ」とも呼ばれ、現在でも高い人気を誇っています。ボディタイプは4ドアセダンや2ドアハードトップなどをラインナップし、スカイライン初となる「GT-R」が登場しました。 西部警察では、1話限りの登場でしたが、印象に残るモデルとして知られています。スカイライン C10型は中古車市場でプレミア価値がつき高値で取引されています。GT-Rについては1,000万円を超えるのも珍しくありません。 スタンザ セダン A10型 スタンザ A10型は、1977年~1981年まで販売されていた初代で、高級感ある内装や外装が特徴のコンパクトモデルです。デビュー当初は4ドアセダンのみでしたが、1979年に5ドアハッチバックが追加されました。西部警察では、東部署の黒パトとして登場しています。スタンザ A10型は中古車市場での流通台数が少なく、希少なモデルといえるでしょう。 スタンザFX 5ドアハッチバック スタンザFXは、1981年~1986年まで販売されていた2代目です。FF(前輪駆動)を採用していたことから「FX」のサブネームが与えられました。ボディタイプは、4ドアセダンと5ドアハッチバックとなっています。1983年には5ドアハッチバックが廃止され、3ドアハッチバックが販売されていました。西部警察では、西部署の鑑識課員ロクさんが乗っていました。スタンザFXは販売台数に伸び悩み、中古車市場に流通することが少ないモデルです。 シルビア S110型 シルビア S110型は、1979年~1983年まで販売されていた3代目です。フロントからリアまで直線に伸びるショルダーラインが強調されたスタイリングが特徴となっています。ボディタイプは、2ドアハードトップと3ドアハッチバックを展開していました。西部警察では、団長の妹である明子と結婚した五代純刑事が乗っていました。シルビア S110型は中古車市場に出回っている台数が非常に少なく、希少なモデルといえるでしょう。 西部警察に登場した車は値上がりしてる? 西武警察に登場した車は、中古車販売価格からもわかるように、希少価値や旧車として評価が高いです。また、西部警察ファンから人気であるため、高値で取引されることが多いです。さらに、外装や内装など車の状態が良ければ、一般的な相場よりも高額買取になることもあります。今後は、現存する車両の台数が減少していく一方であるため、値上がりしていく可能性が高いでしょう。 昔活躍した車は高値になる可能性が高い 西部警察をはじめ、ドラマや映画などで活躍していた車は、ファンから人気があったり、旧車としての価値が高かったりします。そのため、売却するときには高値になることが多いです。しかし、旧車としての価値を正確に見抜ける買取業者でなければ、高値で売却することが難しいでしょう。かつてドラマや映画で活躍した車を売却するときは、旧車買取が専門の業者に査定依頼をすることをおすすめします。  

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