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旧車の魅力と知識

ドリ車ベースは偶然の産物!?発売当初はデートカーだった日産 S13型シルビア
旧車の魅力と知識 2022.06.08

ドリ車ベースは偶然の産物!?発売当初はデートカーだった日産 S13型シルビア

今ではドリ車や走り屋のベース車として認識されている日産 S13型シルビアですが、当時デートカーとして人気だったホンダ プレリュードに対抗して開発されたスペシャリティカーでした。そんなS13型シルビアが、なぜ今も絶大な人気を誇っているのか、そして現在の中古車市場相場はどのようになっているのか見ていきましょう。 スペシャリティカーとして開発された日産 S13型シルビア S13型はシルビアとして5代目にあたり、S12の後継として1988年5月~1993年までの5年間に発売されました。このモデルからボディタイプは2ドアクーペのみで、3ドアハッチバックは「180SX」として発売されます。 今ではすっかり小型FRスポーツの代表的なモデルとして、走り屋やドリフトのベース車という認識が広まっていますが、開発当初のコンセプトはあくまでスペシャリティカー。走りを楽しむスポーツカーではなく、あくまで雰囲気を楽しむデートカーだったのです。 そのため、ライバルのホンダ プレリュードやトヨタセリカに対抗するため、当初はFF(前輪駆動)も検討されていました。しかし、当時流行だった「低いボンネットを持った美しいクーペボディ」を実現させるためFRが採用されます。 走り好きのユーザーが歓喜する小型FRスポーツのS13型シルビアは、デザインを優先したがために誕生した“偶然の産物”とも言えるのです。 流れるようなボディラインと質感の高いインテリア FRにすることにより、低いボンネットを実現したS13型シルビアは、ボディやインテリアのデザインの良さで若い男性だけでなく女性の人気も獲得。その外観デザインはCMや広告で「アートフォース・シルビア」と表現し、1988年10月にはグッドデザイン大賞を受賞するほどの美しさでした。 その結果、ライバルであったプレリュードを超える国内販売台数30万台を達成。さらに、当初はデザインの美しさで高く評価されたS13型シルビアは、小型FRスポーツカーとしても大人気な車種となっていくのです。 入門用スポーツカーとして最適なパッケージング S13シルビアのグレードは、J’s、Q’s・K’sの3種類。前期のJ’s、Q’sに135馬力を発生する1.8LのNAエンジン(CA18DE型)。K’sには、同じく1.8Lでありながら175馬力を発生するターボエンジン(CA18DET型)を搭載しています。 1991年のマイナーチェンジ後は、排気量を2.0Lに拡大したSR型エンジンに変更され、J’s、Q’sに搭載されたNAのSR20DE型は140馬力を発生。対してK’sには、205馬力を発生するターボエンジン(SR20DET型)が採用されました。 走り好きから好まれたのは、スペック的にも格上の後期。やや高回転型で「ドッカンターボ」と言われたCA18DETに比べ、下からトルクが出るSR20DETが好まれるのは当然と言えば当然です。 多くの車種がFRからFFとなり、比較手の出しやすい価格の入門用スポーツカーが少なくなりつつあった90年代から2000年初頭。FR+ターボエンジンというパッケージングは、走り好きの若者から多くの支持を集め、S14型にフルモデルチェンジした後でも、S13型は中古車市場で一定の人気を維持し続けました。 S13型シルビアを売るなら?買うなら? そんなS13型シルビアは、筆者が自動車整備の専門学校生だった20年前、高くても100万円も出せばそこそこ程度の良い(と言ってもあくまで走ることが目的)中古車を買うことができました。しかし、現在S13型シルビアの中古車相場は、高値安定と言わざるを得ない状況です。 大手中古車販売サイトで現在流通している中古車市場を見てみると、掲載数は少なく改造されている車体がほとんどで、走行距離や年式、グレード関係なく大体「200万円~350万円」程度(2022年5月原稿執筆時)。最終モデルである1992年型K’sの新車価格が250万円ほどだったと考えると、現在の中古車相場がどれほど高いかお分かりいただけるでしょう。 次に買取ですが、旧車王で確認すると後期のQ’s クラブセレクションMT、走行距離約16万kmで「25万円」。一番高い買い取り金額は後期のK’s クラブセレクションMT、走行距離約14万kmで「200万円」となっています。 もちろんご存じのように、中古車の買取価格は、個体それぞれの程度や修復歴の有無、カスタムの程度などによって大きく変動するものです。まったく改造されておらず、走行距離が少ない個体なら400万円程度で取引されることも珍しくありません。 まとめ 発売から現在まで人気のS13型シルビアは、今買うとなると当時の新車価格並みの金額でいつ壊れるかわからない車体を買うことになります。 懐かしさからもう一度S13型シルビアを買うこと検討している方は、旧車として故障と向き合う、もしくは故障時の対応やメンテナンスを任せられるショップを見つけて購入することをおすすめします。 現在S13型シルビアを所有している方は、車体の数が少なくなってきている今、売却すると今後買いなおす機会がなくなる可能性がかなり高い状況です。廃盤となった純正部品が多く、維持するだけでも大変かもしれません。 中古パーツやリビルトパーツを使って維持していくか、それとも新しいオーナーを探すために売却するのか。S13型シルビアが高値で取引される今だからこそ、愛車との付き合い方をしっかり考えたいものですね。

MT車の中古車が高騰中?!操る楽しさが価値になるMT車の買取り事情を解説
旧車の魅力と知識 2022.05.31

MT車の中古車が高騰中?!操る楽しさが価値になるMT車の買取り事情を解説

かつて乗用車の主流だったMT(マニュアルトランスミッション)車は、現在希少価値が高くなっているため、価格が高騰しています。また、MT車には根強いファンがいることも関係しているでしょう。今回は、操る楽しさを感じられるMT車の魅力や中古車事情について解説。MT車の売却するときの参考にしてみてください。 MT車は高騰している? MT車の買取価格は、車種によって異なるものの、スポーツモデルであれば高値になることがほとんどです。MT車は、自分で車を操っている楽しさを感じられるため人気があります。 また、近年ではAT(オートマチックトランスミッション)を搭載しているスポーツモデルも増えてきました。このようなスポーツカー事情の変化からも、MT車のスポーツモデルの希少価値が上昇しているのです。 MT車の魅力 MT車は、どのようなところに魅力があるのでしょうか。ここからは、MT車の魅力を解説します。 ギアを自由に選択できる MT車は、ギアを自分で変えられることが魅力です。つまり、速度や道路状況に合ったギアを自分の意思で選択できます。そのため、速度調整や加速などのコントロールがしやすいことが特徴です。 AT車のようにギア切り替えのときの違和感が少ない 変速時の違和感がないのもMT車の魅力です。 AT車の場合、トランスミッションの種類にもよりますが、思わぬところで変速したり、ぎこちないギアチェンジによって変速ショックがあったりします。 一方、MT車であれば自分の意思でギアを変えられるため、予想外の変速をすることがありません。 近年のAT車は、技術の進歩や多段化などによって、違和感なくスムーズな変速ができるようになっています。しかし、ドライバーの意思通りに動かすことができるMT車のような操っている感覚はありません。 車を自分で操る楽しさや思い通りの加速やギアの選択ができるということがMT車の魅力といえるでしょう。 MT車で苦労すること ここからは、MT車で大変なことや苦労することについて紹介します。MT車を検討するときの参考にしてみてください。 ペダル操作が忙しい MT車は、ギアチェンジを自分で行うため、クラッチペダルやアクセルペダルなどを頻繁に操作しなければなりません。 AT車であれば、アクセルペダルを踏み続ければ加速やギアチェンジをしてくれますが、MT車の場合はギアチェンジの度にクラッチペダルを踏むと同時にアクセルペダルを戻したり、ギアチェンジ後にクラッチペダルを徐々に戻したりする必要があります。 そのため、AT車に比べるとペダル操作が忙しいといえるでしょう。 シフトの操作ミスによるエンジンブロー MT車は、ギアチェンジの操作ミスをするとエンジンブローする可能性があります。 特に気を付けなければならないのは、シフトダウンをするときです。シフトダウンをするときに、4速から3速に入れようとして、誤って4速から1速に入ってしまうとエンジン回転数が急上昇すると同時に強いエンジンブレーキがかかります。 エンジン回転数が急上昇するとエンジンブローする危険があるため、シフト操作ミスには十分に気を付けなければなりません。また、急なエンジンブレーキがかかってしまうと急に速度が落ちるため、追突されてしまう危険性もあります。 MT車のシフトチェンジミスには十分に気を付けましょう。 どんなMT車が高騰している? 価格が高騰しているMT車は、運転の楽しさを追求したスポーツカーやスポーティなモデル全般です。 スポーツカーに分類されるトヨタ スープラや日産 フェアレディZなどのMT車は、中古車市場で高値で取引される傾向にあります。また、軽自動車のスポーツモデルやスポーティなハッチバック(通称:ホットハッチ)のMT車も車好きや運転好きの人たちから支持されているため、買取額が高値になりやすいでしょう。 MT車のスポーツカーまたはスポーティモデルは、AT車にはない操る感覚やドライバーの意思で車を動かす楽しさがあるため、中古車市場で人気なのです。 MT車を高く売るためのポイント MT車を高く売るためには、業者選びや車のメンテナンスなどが重要です。ここからは、MT車を高く売るためのポイントを3つ紹介します。 MT車の買取が得意な業者に相談する MT車を高く売るためには、MT車の買取やスポーツカー・スポーティなモデルの買取を得意としている業者に相談することがポイントです。 買取業者は、日頃からさまざまな車を査定をしているものの、得意とする車のジャンルや車種があります。MT車のスポーツカーやスポーティなモデルの買取を得意としている業者であれば、他の業者よりも高値で売却できるでしょう。 メンテナンスを欠かさない MT車は、クラッチをはじめとした機械系のメンテナンスを確実に行っておくと高く売れるでしょう。 MT車のクラッチは、使用していくと磨耗する部品です。そのため、いつでも優れた走行性能を発揮できるよう、機械系のメンテナンスを欠かさないようにしておきましょう。 また、メンテナンスした記録を残しておくと、買取時にプラス評価になることもあることから、記録簿(メンテナンスノート)は残しておくことをおすすめします。 小さな傷は修理しない方がいい ボディやバンパー、シフトノブやインパネなどの付いてしまった小さなキズは修理せず、そのまま査定してもらうことをおすすめします。 キズを修理しておくと高く評価されるのは間違いありませんが、修理にかかった費用分を超える金額が査定額に上乗せされる可能性はほとんどありません。 そのため、キズが小さい場合は、修理せずそのまま査定した方がよいでしょう。

スポーツカーの絶版モデルは人気が高い!絶版スポーツカーの魅力や人気モデル8車種を紹介
旧車の魅力と知識 2022.05.31

スポーツカーの絶版モデルは人気が高い!絶版スポーツカーの魅力や人気モデル8車種を紹介

絶版となったスポーツカーは現在でも高い人気を誇っています。具体的に、どのような魅力があって人気に繋がっているのか気になる方もいるでしょう。今回は、絶版のスポーツカーとはどのような車なのか、絶版スポーツカーの魅力、人気の絶版スポーツカー8選を紹介します。絶版スポーツカーの購入や売却を検討するときの参考にしてみてください。 スポーツカーの絶版車とは 絶版になったスポーツカーとは、自動車メーカーでの生産や販売が終了したスポーツカーです。絶版になったスポーツカーの中には、当時の新車販売価格を上回る値段で買取りされ、販売されているモデルもあります。また、日本国内のみならず世界的に人気の高い絶版スポーツカーの場合、プレミア価格になっていることも珍しくありません。 スポーツカーの絶版車の魅力 絶版になったスポーツカーの魅力は、新車販売時に購入することができなかったモデルに乗れたり、憧れだった車に乗れたりすることです。また、電子制御などが最小限であるため、ピュアなスポーツドライビングを楽しめる点も魅力の一つといえるでしょう。 スポーツカーの絶版車は高騰している? スポーツカーの絶版モデルは高騰しています。特に日本車スポーツカー全盛期だった1990年代から2000年代にかけて販売されたモデルは、現在も高い価格になっているケースが多いです。また、絶版スポーツカーは流通台数が少なく限られているため、希少価値が高まっており、同時に値段も高騰しています。 人気のスポーツカーの絶版車8選 ここからは、人気の絶版スポーツカーの代表例を紹介します。ロータリーエンジンを搭載するモデルや優れた動力性能を誇るクルマなど、日本車スポーツカー全盛期ともいえる時代の車を8車種ピックアップしました。国産車の絶版スポーツカーを探して購入したり、売却するときの参考にしてみてください。 RX-7(FD3S) マツダ3代目RX-7(FD3S型)は、1991年にデビューしたロータリーエンジンを搭載するスポーツカーです。デビュー当初は、「アンフィニ RX-7」として販売を開始し、1997年から「マツダ RX-7」に変更となりました。 デビュー当時のボディサイズは、全長4,295mm、全幅1,760mm、全高1,230mmで、リトラクタブルヘッドライトを装備した流麗なスタイリングが特徴です。 エンジンは、世界唯一のロータリーエンジンで、2ローターのツインターボ「13B型」を搭載しています。最終的には、最高出力が206kW(280PS)/6,500rpm、最大トルクが314Nm(32.0kgm)/5,000rpmとなりました。 1991年から販売を開始した3代目RX-7(FD3S型)は、2002年に生産終了を発表。2003年に販売を終了しました。 アルテッツァ(RS200) トヨタ アルテッツァ(ALTEZZA)は、1998年から販売を開始した中型サイズ(Dセグメント)の4ドアスポーツセダンです。 ボディサイズは、全長4,400mm、全幅1,720mm、全高1,410mmと運転しやすい大きさです。6速MTを組み合わせる「RS200」のエンジンは、最高出力154kW(210PS)/7,600rpm、最大トルク215.7Nm(22.0kgm)/6,400rpmの2.0L直列4気筒DOHCを搭載しています。排気量1.0Lあたりの出力が100馬力超という高出力型のエンジンであることが特徴です。駆動方式は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)を採用しています。 扱いやすいボディサイズのFRスポーツセダン「アルテッツァ」は、2005年まで生産・販売され1世代で幕を閉じました。 スカイラインGT-R(BNR34) 日産 R34スカイラインGT-Rは、1999年にデビューした直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、スカイラインの名を冠した最後のGT-Rです。 ボディサイズは、全長4,600mm、全幅1,785mm、全高1,360mmで、ボディタイプは、2ドアクーペです。エンジンは、最高出力206kW(280PS)/6,800rpm、最大トルク392.3Nm(40.0kgm)/4,400rpmの2.6L直列6気筒ツインターボ「RB26DETT型」を搭載しています。トランスミッションは、6速MTが組み合わされており、駆動方式は、四輪駆動の「アテーサE-TS」で、四輪マルチリンクサスペンションを装備しています。 スカイラインのスポーツモデルであるR34スカイラインGT-Rは、1999年から2002年までというわずかな期間のみ生産・販売されました。 S2000(AP1) ホンダ S2000は、1999年に販売を開始したFRオープンスポーツカーです。 車種名の「2000」が示すように、エンジンは2.0L(2000cc)の直列4気筒自然吸気VTEC「F20C型」が搭載されています。最高出力は184PS(250PS)/8,300rpm、最大トルクは217.7Nm(22.2kgm)/7,500rpmです。1.0Lあたり125馬力を発生する髙回転・高出力エンジンで、駆動方式は縦置きエンジンで発生した動力を後輪に伝えるFRが採用されています。トランスミッションは、6速MTを組み合わせています。 2.0Lエンジンを搭載するS2000である「AP1型」は、1999年から2004年までの生産・販売となりました。2004年以降のS2000は、2.2Lエンジンに変更。型式も「AP2」に変わり、2009年まで販売されました。 MR2(SW20:2代目) トヨタ MR2は、1989年に販売を開始した2シーターのミッドシップスポーツカーです。 2代目MR2(SW20)では、トヨタのスポーツカーとして知られるセリカのエンジンを搭載しています。2.0L直列4気筒エンジンは、最高出力121kW(165PS)/6,800rpm、最大トルク191.2Nm(19.5kgm)/4,800rpmの「3S-GE型」自然吸気エンジンと最高出力165kW(225PS)/6,000rpm、最大トルク304.0Nm(31.0kgm)/3,200rpmの「3S-GTE型」ターボエンジンの2種類が用意されました。ボディサイズは、全長4,170mm、全幅1,695mm、全高1,240mmの5ナンバーサイズです。 また、リトラクタブルヘッドライトを装備した流麗なスタイルもMR2ならではの特徴です。初代にはなかった高出力なターボエンジンも用意していた2代目MR2(SW20型)は、1999年まで生産・販売されました。 シルビア(S15:7代目) 日産 7代目シルビア(S15)は、1999年に販売を開始した5ナンバーサイズの2ドアクーペのスポーツカーです。 ボディサイズは、全長4,445mm、全幅1,695mm、全高1,285mmと運転しやすい大きさです。エンジンは、2.0L直列4気筒で、最高出力121kW(165PS)/6,400rpm、最大トルク192.2Nm(19.6kgm)/4,800rpmの「SR20DE」自然吸気エンジンと最高出力184kW(250PS)/6,400rpm、最大トルク274.6Nm(28.0kgm)/4,800rpmの「SR20DET」ターボエンジンの2種類を用意していました。 駆動方式は、フロントにエンジンを搭載し後輪を駆動させるFRを採用。トランスミッションは、グレードによって異なりますが、4AT、5MT、6MTを用意しています。 7代目S15シルビアは、2002年まで販売されました。 AE86 トヨタ AE86は、1983年から販売を開始したスプリンタートレノ/カローラレビンです。型式のAE86から「ハチロク」の愛称で親しまれています。 特に人気が高いAE86は、最高出力130PS/6,600rpm、最大トルク15.2kgm/5,200rpmを発生する1.6L直列4気筒「4A-GEU型」エンジン搭載の「GT-APEX」です。駆動方式は後輪駆動のFRを採用しています。AE86は、1987年までの約4年間にわたり生産・販売されました。 販売が終了した現在でも、プロレーサーの愛車として知られていたり、漫画の主人公が乗るモデルとして知られていたりすることから高い人気を誇っています。 RX-8 マツダ RX-8は、自然吸気のロータリーエンジンを搭載するFR(フロントエンジン・リアドライブ)の観音開き4ドアのスポーツモデルです。 654ccのロータリーエンジンを2機搭載するRX-8のエンジンは、最高出力184kW(250PS)/8,500rpm、最大トルク216Nm(22.0kgm)/5,500rpmのハイパワーバージョンと最高出力154kW(210PS)/7,200rpm、最大トルク222Nm(22.6kgm)/5,000rpmのスタンダードバージョンの2タイプを用意していました。 ボディサイズは、全長4,435mm、全幅1,770mm、全高1,340mmとなっています。現在では、ロータリーエンジンを搭載する最後の車として高い人気を誇っています。

世界に誇るミニオフローダー!スズキ ジムニーJA11・JA12・JA22の違いを徹底紹介
旧車の魅力と知識 2022.05.27

世界に誇るミニオフローダー!スズキ ジムニーJA11・JA12・JA22の違いを徹底紹介

スズキ ジムニーは、軽自動車でありながら本格的な悪路走破性能とレトロなデザインが支持され、半世紀以上高い人気を維持しています。 今回はそんな歴代ジムニーの中でも根強いファンが多い、2代目ジムニー「JA11型」「JA12型」「JA22型」について紹介します。 半世紀の歴史を持つ名車!スズキのジムニーとは 今でも幅広い年代に愛されいているジム二ーですが、歴史をたどると初代ジム二―が発売されたのは1970年。ジムニーは2022年現在からすると、50年以上前から販売されている歴史のあるモデルです。 ジムニーの一番の特徴は、ラダーフレームを採用していること。ラダーフレームとは、梯子上のフレームを持つ構造のことで、居住空間であるボディと分けることで、悪路でもへこたれない高い剛性を実現します。その剛性は本格的で、一般的な車では到底走ることができないような荒れた路面を走行しても、ボディが歪むことはありません。 そんな硬派でオフローダーとして、本格的な走行性能を持ったジムニーですが、最近では街乗りをメインとしたライトユーザーが多くなってきました。その結果、現行型のJB64型では、使い勝手や乗り心地をより乗用に適したものに改良されています。 そんな、日常使いでの扱いやすさを取り入れるきっかけとなったのが、2代目の第3期に当たるJA11型ジムニーなのです。 ATモデルが登場し乗用車志向になったJA11型 1990年に発売されたJA11型ジムニーは、1992年の3型からモデル初の3速AT(オートマチックトランスミッション)を採用。ATモデルが登場したことにより、これまでよりも気軽に乗ることができるようになり、ジムニー愛用者が増加するきっかけになりました。そして、JA11型の特筆すべきポイントは、F6A型エンジンとローギヤードというパワートレイン。 F6Aエンジンは、スズキがモータースポーツでの使用を前提に開発を行ったエンジンで、鋳鉄製シリンダーブロックを採用した高い耐久性が特徴。また、ローギヤードの変速比設定は、極低速での操作性を向上させ、悪路走破性に大きく寄与します。 ただし、鋳鉄製のエンジンとローギヤードの変速比は、オフロードでちからを発揮する一方、オンロードでの日常使いではデメリットになることもあります。 重量が重くなりやすく、走行時のエンジン回転数が高くなってしまうため、どうしても燃費性能は悪くなりがちです。また、3速ATで高速道路を80km/hで走行した場合、回転数は約4,500rpmとなり、それなりの騒音を覚悟しなければなりません。 見た目はそのままに時代に合わせて進化したJA22型 1995年から販売が開始されたJA22型ジムニーは、JA11型の外観的な特徴をしっかりと残しつつ、中身を時代に合わせたモデルです。 JA11型ジムニーとの大きな違いは、エンジンがF6A型からK6A型に変わったことと、コイルスプリングを採用したこと。 低回転での使いやすさを重視し耐久性に優れたF6A型に対し、K6A型はアルミ製シリンダーブロックを採用し、特性もやや高回転よりにシフトしています。また、やや高い変速比を採用したことと合わせて、これまでJA11型が苦手だった高速走行の快適性と燃費が格段に向上しています。 そして、スプリングをリーフからコイルに変更したことでマイルドな乗り味となり、JA11型よりもさらに乗用車としての性能が向上。JA11型までは貨物車の「4ナンバー」しかありませんでしたが、乗用車である「5ナンバー」が採用されました。 より硬派なユーザー向けのJA12型 JA12型はJA22型と同じタイミングで発売された、2代目ジム二ーの最後のモデルです。高回転型のK6Aとハイギヤードの変速比を採用したJA22型に対し、本来のオフロード性能を求めるユーザーに向け、JA12型にはJA11型と同じF6A型エンジンを搭載しています。また、JA22型は動力ロスの少ない電動パワステを初採用していますが、JA12型ではエンジンによってパワステポンプを回す従来通りの油圧式。(※バンと幌は設定なし) これらの違いを見ても分かる通り、時代のトレンドに合わせ乗用車的な方向に進化したJA22型と、熟成した従来パーツを使用し信頼性を確保したJA12型とで大別することができます。 まとめ もともとジムニーは、コンパクトな車体と高い悪路走破性をもったオフローダーとして、林業をはじめとした悪路を走らざるを得ない職業の方たちをメインターゲットとしてきました。 しかし、今回ご紹介したJA11型から、徐々に乗用車としての価値観を取り入れはじめ、3代目となるJB23型、そして現行型であるJB64型へ進化。いまでは、お洒落に使える日々の足として、幅広いユーザーから人気を獲得しています。 そんな今のジムニーに繋がる2代目ですが、やはり本格オフローダーとしての素性は、現行型よりも重視されているため、より本格的な乗り味を求める方は、JA11型、JA22型、JA12型の購入を検討してみてはいかがでしょうか。  

名義変更してくれないときに廃車にできる?対応方法や注意点を解説
旧車の魅力と知識 2022.05.27

名義変更してくれないときに廃車にできる?対応方法や注意点を解説

自動車を売買したときには新しい買主が名義変更をする必要があります。名義変更に関する疑問や手続きに関する対応方法や注意点をまとめました。車を売却したのに買主が名義変更しない場合やこれから車を購入される方、売却を検討されている方はぜひ参考にして下さい。 名義変更してくれない車は廃車にできる? 売主が買主に対して名義変更していない車両を廃車することはできません。買主側が名義変更した上で廃車することはできます。売主側が譲渡証明書、印鑑登録証明、委任状などを買主に渡し名義変更を行うのが一般的です。 名義変更の流れ 普通自動車の場合(移転登録)は、各都道府県の運輸支局(陸運支局)で手続きを行えます。必要書類は以下のとおりです。 ・申請書(OCRシート1号様式に記入したもの)・手数料納付書(自動車登録印紙を添付したもの)・自動車検査証(車検有効期限があるもの。タイプAとタイプBの2種類があるので注意が必要です。)タイプA:検査証に所有者と使用者の欄があり、所有者の記載があるもの。所有者欄に記載されている所有者から準備してもらう必要があります。タイプB:検査証に所有者欄がなく使用者のみの記載があり、備考欄に検査証発行時の所有者が記載されているもの。枠外左上の番号欄に5桁の数字の後にアルファベット「B」が記載されているもの。※申請時に旧所有者の登録識別情報が電子化されていない場合、申請書に登録識別情報の記入が必要になる場合があります。※旧所有者に氏名・住所の変更がある場合は変更の事実を証明する書面が必要になります。 ・印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)・譲渡証明書(新旧所有者を記入して旧所有者の実印が押印されているもの)・委任状(本人が直接申請するときは印鑑証明書の印鑑を押印。代理人が申請する場合は記入します。) 軽自動車の場合(名義変更)は、各都道府県にある軽自動車検査協会で手続きを行います。必要書類は以下のとおりです。 ・車検証・新旧所有者の印鑑(認印)が必要です。・住民票の写し(マイナンバーが記載されていないもの)・印鑑(登録)証明書※新しく使用者となる方の住所を証明する書面(発行されてから3か月いない)をいずれか1点・自動車検査証記入申請書(軽第1号様式) 名義変更のトラブルを防ぐためのポイント 買主が何らかの事情で名義変更を行わない場合があります。名義変更が行われないと自動車税の請求が届いたり、違反通知が届くなど思わぬ事が起こります。最悪の場合は買主が起こした事件・事故などにより警察から事情聴取されることがあります。こうした売却後のトラブルを防ぐには、売買契約書などで名義変更に関する約束を記載する。また買主が速やかに名義変更するように事前に念書を交わすことが必要です。 【ケース別】名義変更できないときの対処法 通常の手続きでは名義変更できない場合について対処法をご紹介します。 認知症の親の車を廃車する 車の所有者が認知症、アルツハイマー病に罹患した場合には、契約に対する責任能力がないと判断されるため、処分の際には成年後見人を立てる必要があります。成年後見人を立てることが出来れば、成年後見人が車を廃車することができます。 故人の車を廃車する 普通車は資産として扱われるので、廃車を行う前に誰が相続するかを決める必要があります。車の所有者を相続人に変更して相続したのちに廃車手続きを行う必要があります。必要書類は以下のとおりです。 ・自動車検査証・戸籍謄本もしくは戸籍の全部事項証明書など(死亡と相続人全員が判るもの)・自動車検査証記入申請書・遺産分割協議書・印鑑証明書(代表相続人)・代表相続人の実印または本人が来られない場合は委任状・車庫証明・申請書(OCRシート1号)・手数料納付書・自動車税申告書 軽自動車の場合は名義変更を行います。軽自動車は資産として扱われないので、相続の手続きは必要ありません。軽自動車の価格が比較的低いため、相続の際にトラブルにならないと認識されています。故人の名義では遺族であっても廃車にすることはできないので軽自動車検査協会で名義変更を行い廃車手続きをします。 必要書類は以下のとおりです。 ・自動車検査証・住民票(使用者と所有者のもの。発行から3か月以内のもの)・自動車検査証記入申請書・軽自動車税申告書・自動車取得税申告書・使用者の印鑑・所有者の印鑑・旧所有者の印鑑 持ち主が行方不明になった車を廃車する 何らかの事情で持ち主が行方不明になった場合には廃車の手続きはできません。しかし、廃車の解体処理は可能です。車の処理を行い、解体報告を受けたら自動車税事務所に車の解体を行っている事を報告し自動車税の課税保留を行います。 車本体の処分はできますが、所有者の同意がなければ廃車手続きはできず車籍は残ります。しかし、車検切れの状態が3年または5年以上続くと運輸支局から強制的に職権抹消され永久抹消されます。抹消の通知に異議申し立てがない場合、所有者不在の状態で車籍が抹消されます。 放置車両を廃車する 放置車両を勝手に処分すると損害賠償請求される可能性があります。まず持ち主を調べる場合、警察に連絡して持ち主の所在を調べてもらい、事件・事故の有無を確認しましょう。その上で持ち主に車両の引き取りを要請します。 引き取りに応じない場合は、内容証明郵便を送り、改めて車の撤去を要請します。また放置車両に「何年何月何日を持って撤去致します」など文書を該当車両に張り付け、明示しておく事も必要です。指定の年月日を過ぎても持ち主が現れず、撤去されない場合は司法判断を伺います。 上記内容を実施しても応答がない場合、簡易裁判所で訴訟を起こします。申し出を行った人に所有権を移すと同時に強制執行の申し立てを行い撤去する方法があります。これは時間がかかる上、裁判費用や弁護士費用も用意しなければならないので申し出を行った本人の負担が大変大きいです。 名義変更してくれない場合に起こり得るトラブル 続いて起こり得るトラブルについてご紹介します。売主と買主との意思の疎通が出来ていない場合や買主の不履行によって発生する物です。これらを事前に防ぐために知っておくべき内容を列記しましたので参考にしてください。 自動車税が発生する 4月1日時点での所有車名義人に自動車税が課税されます。これは買主が何らかの事情で名義変更していない場合に起こります。 違反金が発生する恐れがある オービスや駐車違反の場合、登録番号で所有者が割り出され、所有者宛てに違反通知が届くことがあります。この様な場合は警察に事情を説明し、すみやかに買主に連絡を取る必要があります。 捜査対象になることがある 事件や事故により責任問題が起こる場合があります。何らかの犯罪行為があった場合に登録番号や車検証から所有者が事情聴取される場合があります。さらに交通事故などで民事上損害賠償請求される場合もあります。

絶版車の人気が上昇中!?その理由と魅力を解説します。
旧車の魅力と知識 2022.05.27

絶版車の人気が上昇中!?その理由と魅力を解説します。

国内外を問わず絶版車の人気が高まっています。絶版車の新車は手に入らないため、走行距離が短かったりメンテナンスが行われていたりする車の価値が高騰しています。絶版車とは何か、その魅力と特徴、購入方法なども合わせて解説します。絶版者をお持ちの方やこれから購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。 絶版車とは 絶版車とはメーカーでの生産・販売が終了した車両のことです。アフターサービスそのものも終了している場合もあります。さらに市場での流通数も極めて少なくなっている車両のことを意味します。 絶版車が人気の理由 現在の車にはないノスタルジーに愛着を持っているユーザーが希少な絶版車に情熱をかけています。また、車のメンテナンスや改造に手間暇をかけることが趣味のユーザーや、絶版車になる以前から憧れを抱いているユーザーが大勢います。その中から特に注目されていることをご紹介しましょう。 プレミアム感がある 絶版車の魅力は価格以上の存在感があることです。数ある車の中でも当時大きな話題を呼んだ車が現在希少となりプレミアム価格がついています。 スポーツカーブーム 1960年~1970年を中心にレーシングカーとして活躍したクラシックカーと、1980年~1990年に人気を博したネオクラシックカーと呼ばれている国産スポーツカーがブームとなっています。 コレクションしたい 希少な車であるからこそ手にしたい、車の存在が自身のアイデンティティであると思うユーザーは、絶版車をコレクトすることを強く望む傾向があります。特にクラシカルで他にはないデザインを好む人が多いでしょう。 人気の絶版車の特徴 続いて絶版車として人気が出る特徴をご紹介します。 状態が良好 絶版車として特に重要視されるのがメンテナンスの状態です。外装や内装などオリジナルの状態が良好に維持されている車両は、価値がより高くなり人気が出ます。その上できちんと走れるコンディションにあることが重要です。一番要となるのは数少ないオリジナルパーツをどのように手に入れるかにかかっています。主な入手先は旧車や絶版車が集まるイベントなどで物々交換を行ったり、ネットで落札するなどの方法があります。また大手ディーラーでは絶版車の復刻部品を取り扱っています。 流通数が少ない 国内において極めて流通数が少ない絶版車は、非常にレアリティが高く注目の的です。旧車イベントなどでは、人だかりができるほど珍しい車があります。普段見る事ができない絶版車ならではの魅力です。また絶版車のオーナー同士で交流する機会もあり、新たな出会いがあるのも流通数の少ない絶版車の特徴です。 馬力があるスポーツカー 人気のある絶版車の中でも車の性能が飛びぬけて良いスポーツカーの存在があります。特に注目されるのはエンジン性能と走行性能です。最高出力や最大トルク、足回りの良さなどが評価されます。その魅力は数十年経過しても変わることがなく続いています。その中にはコミックスなどのメディアで取り上げられてカルト的な人気を博したモデルなどがあります。 人気のある絶版車7選 絶版車の中から厳選して人気のある国産車7台をご紹介します。絶版車の購入を検討されている方や特徴を知りたい方はぜひ参考にしてください。 AE86 トヨタ自動車が1983年に発売したカローラレビンとスプリンタートレノはFRスポーツクーペです。1600cc4A₋GEU型エンジンは出力130馬力をマークし、1500cc3A‐Uエンジンは83馬力となっています。エンジンや足回りのチューニングのしやすさ、応答性の高い走行性能で一躍人気となりました。 アルテッツァ(RS200) トヨタ自動車から1998年に発売されたスポーツセダンです。直列4気筒6速マニュアルを採用しています。FRの操縦特性を求めるスポーツ愛好家の間で人気となりました。3S‐GE型エンジンは出力210馬力をマークします。(AT車は200馬力) スカイラインGT₋R(BNR34) 5代目スカイラインとして1999年に発売された2ドアクーペです。大幅なボディ剛性を施し、フロント、サイド、リヤのすべてにエアロパーツを装備しました。直列6気筒ツインターボ付きRB26DRTT型エンジンを搭載し、最高出力は280馬力を発揮します。 RX₋7(FD3S) マツダから3代目として1991年に発売されたスポーツクーペです。サバンナの名称を外し、アンフィニ・ブランドとなりました。シーケンシャルターボ付き2ローターの13B型ロータリーエンジンを搭載しています。最高出力は255馬力です。 コロナ(RT40系) トヨタ自動車から1964年に3代目コロナとして発売されました。1代目、2代目から得た製造技術をふんだんに詰め込み、ユーザーの求める快適性と高速走行の性能向上を実現しました。ボディを拡張したことで居住性が向上し、5人が搭乗してもゆとりがあります。 シルビア(S13型) 日産自動車から1988年に発売された2ドアノッチバッククーペです。丸みを帯びたふくよかなボディラインを特徴とし、ノーズの低さを生かすプロジェクターヘッドライトを採用しました。エンジンは1800ccCA18DE型とターボ付きCA18DET型を搭載しています。 ランドクルーザー40 トヨタ自動車から1960年に発売されたクロスカントリー車です。20系の発展型として高速走行の快適性と乗用車としてのデザインを追求しました。1984年まで国内外で24年間販売され、トヨタ自動車のロングセラーモデルとなりました。 絶版車の購入方法 ここでは絶版車の代表的な購入方法をご紹介します。大きく分けて中古販売業者とオークションとの二つの方法がありますので、参考にしてください。 中古車販売業者から購入する。 実際に現車の状態を調べてくれた上で購入できる点が中古車販売業者の最大のメリットです。車の状態をしっかりと確認した上で購入したいと言う方にオススメです。購入価格は一般的に高いかもしれませんが、購入後の保証やアフターケアも付帯する専門業者もいますので一考すべき所です。 オークションで競り落とす。 専門業者に預託する場合と個人間で行うふたつがあります。オークション専門業者は古物商登録など販売資格を持った方です。専門業者に預託する場合は、必要に応じて保証金を用意します。次にオークションで落札する値段の上限を決めておく必要があります。予想よりも高い金額で落札される可能もありますので予算には余裕を持った方がよいでしょう。 消費税がかからず、必要な手数料も最低限で済むのが個人オークションです。インターネットでのオークションなので取引がスピーディなのも魅力のひとつです。出品者の申告通りの車であり、購入希望者の希望通りなら購入をおすすめします。現車の確認がオークション関係者だけですのでエンジンや足回りの状態までは確認が難しいでしょう。購入後のアフターケアは自己責任となる場合があります。なお個人間オークションに参加する場合は、本人確認書類が必要な場合がありますので事前にオークションサイトなどに確認が必要です。

旧車にナビは取り付けられる?種類や選び方も解説
旧車の魅力と知識 2022.05.25

旧車にナビは取り付けられる?種類や選び方も解説

新車には当たり前に装備されているカーナビ。しかし旧車には装備されていないため、カーナビの取り付けを検討しているオーナーもいるでしょう。今回は旧車にカーナビを取り付けられるかについて解説するとともに、ナビの種類や選び方、取り付け方法などについて解説します。 旧車にカーナビは後付けできる 旧車にカーナビは取り付け可能です。ただし、インパネとステレオが同化している旧車にカーナビを後付けするには、インパネの加工が必要です。ナビの種類や設置する位置によって、取り付け方法が異なる点にも注意しましょう。 カーナビの種類 カーナビにはいくつか種類があります。それぞれの特徴を解説するので、参考にしてください。 2DIN 2DINは、縦100mm×横178mmサイズのカーナビです。ほとんどの現行車には、2DINが付いています。ダッシュボード内に収まるよう、インパネに埋め込んで取り付けるため、スッキリとした印象になるでしょう。視界も妨げられないので、運転に集中できることもメリットの一つです。しかし旧車は、2DINがダッシュボード内に収まるよう設計されていないため、インパネを加工して取り付ける必要があります。旧車に2DINをきれいに取り付けたい場合は、専門業者に依頼するとよいでしょう。 1DIN 1DINは、縦50mm×横178mmサイズのカーナビです。1DINもインパネに埋め込んで取り付けるタイプであり、使用するときはモニターがせり出す仕組みになっています。取り付ける場所によって、モニターがエアコンの吹き出し口やメーター、その他のスイッチ類と被ってしまう可能性があるため注意してください。また旧車は、2DIN分のスペースがない車種が多いため、1DINの方が取り付けやすいでしょう。一方で2DIN分のスペースがあるのに、1DINを取り付けると、サイズ関係で見栄えが悪くなる可能性があります。さらに1DINの取り付けも専門知識が必要です。きれいに取り付けたい場合は、専門業者に依頼しましょう。 ポータブル型 ポータブル型(オンダッシュ型)は、付属の吸盤や両面テープで、ダッシュボードの上などに取り付けるナビです。電源はシガーソケットから給電し、コンパクトで取り外しが可能なため、他の車を運転する際も簡単に取り付けられます。高性能なポータブル型であれば、2DINスペースがない旧車にも取り付けが可能です。 しかし取り付けた場所によっては視界が妨げられ、日差しに反射して画面が見えにくいことがデメリットです。また簡単に取り付けられる分、配線が見えてしまうので、2DINや1DINとは違いインパネ周りの見栄えが悪くなります。 旧車にカーナビを取り付ける方法 続いて、旧車にカーナビを取り付ける方法を解説します。カーナビは、種類によって取り付け方法や注意点が異なるので、ぜひ参考にしてください。 自分で取り付ける 自分でカーナビを取り付けることは可能です。しかし2DINや1DINは取り付ける難易度が高いため、取り付けられても起動しない可能性があります。また配線をきれいに収納できないケースも多いです。取り付け工賃を節約するために無理して自分で取り付けると、内装に傷をつけたりナビが壊れたりする可能性があるので、専門業者に依頼することをおすすめします。 業者に依頼する 専門業者に取り付けを依頼すれば、内装に傷がついたりナビが壊れたりするリスクを回避できます。取り付け工賃は発生しますが、確実にナビをきれいに設置してくれます。また旧車や輸入車は最近の国産車より、取り付けの難易度が高いです。経験や知識が豊富な業者なら、旧車や輸入車のような取り付けが難しい車種でも、安心して依頼できます。 旧車に取り付けるカーナビの選び方 カーナビは種類が豊富なため、愛車に合うものを探すのは大変です。車に合うサイズ、欲しい機能や好みのデザインで、カーナビを絞り込むと選びやすくなります。続いて、旧車に取り付けるカーナビの選び方を解説します。 サイズの選び方 ナビのサイズは、ポータブル型に多くラインナップされている5型、主流サイズの7型があります。また7型より大きい8・9型や、ミニバンには10型以上のサイズが採用される場合もあります。主流サイズの7型であれば、ほとんどの旧車に取り付けられるでしょう。しかし7型以上の大きいナビは、取り付ける場所によって、視界が妨げられる可能性もあります。さらに無加工では取り付けられないケースもあるので、サイズが車に適合しているか確認しておきましょう。 機能の選び方 カーナビには下記のようなさまざまな機能が付いています。 ハンズフリー通話やスマホ内の音楽を再生できる「Bluetooth」スマホ画面をナビに表示する「ミラーリング機能」一時停止や速度制限などを事前に案内してくれる「安全サポート機能」ドライブレコーダーの映像をナビで確認できる「ドライブレコーダー連携機能」渋滞や交通規制をナビに表示する「VICSまたはVICS WIDE」テレビを高画質で受信する「フルセグ対応」高音質な音楽を聴ける「ハイレゾ対応」駐車時に後部をナビに表示する「バックカメラ」 しかしカーナビは、機能が多いほど価格が上がります。予算が合わない場合は、最低限必要な機能を絞り込んで、カーナビを選ぶとよいでしょう。 デザインの選び方 車の内装とマッチするデザインを選ぶと、スマートな印象になります。最近の純正ナビは、車種ごとのインパネに合わせて専用設計されているため、デザインを気にする必要がありません。しかし旧車に後付けする場合は、豊富な種類の中から、内装に合うナビを探す必要があります。またメーカーによって、ナビのデザインが異なります。各メーカーのデザインを比較して、内装にマッチしたナビを選びましょう。 目的次第ではカーオーディオやタブレットを取り付けよう 目的次第では、カーオーディオやタブレットを取り付けてもよいでしょう。最近は、スマホやタブレットのナビゲーションアプリを利用する人も多いです。またナビにこだわらず、旧車にBluetooth機能が付いたオーディオを取り付ける人もいます。バックカメラや地デジ視聴などのディスプレイが必要な機能は利用できませんが、人によっては充分だと思う方もいるでしょう。無理にナビを取り付けない方が、旧車の魅力を充分に味わえるかもしれません。

旧車と絶版車の違いとは?所有や売却のポイントも解説
旧車の魅力と知識 2022.05.25

旧車と絶版車の違いとは?所有や売却のポイントも解説

旧車の市場価格が高騰しています。これまでは一部のマニア向けの自動車とされてきましたが、メーカーによっては一度生産を終了した部品の再販売を行うなど、近年は日本国内でも旧車ブームが再来しているといえるでしょう。ネオ・クラシックカーや絶版車といった用語も目にすることが多くなりましたがそれらはどう違うのか。今回は旧車や絶版車を購入や売却するときのポイントについて解説していきます。 旧車と絶版車の違い 旧車とは、数十年前に生産された自動車のことです。定義としては曖昧で年式やモデルによって様々な解釈が存在しており、明確な線引きは存在しないといえます。比較的新しい年式のモデルがネオ・クラシックカーと呼ばれていますが、一般的にそちらは1980〜90年代に製造された自動車が対象となります。こちらも広義では旧車と呼べるでしょう。 一方、混同されやすい言葉として絶版車があります。絶版車とは、メーカーが生産や販売を終了したモデルのことです。もともとは書物で重版されなくなり印刷原版が廃棄された状態のものが絶版といわれますが、その言葉が自動車用語としても使われています。基本的には売上が伸びず商品として打ち切られたものが対象といえます。 旧車を選ぶ際に押さえておきたいポイント 続いて旧車を選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説していきます。 度重なる修理が必要となる可能性がある 旧車は、製造からの年数を経ているために一台ごとにコンディションが大きく異なります。良い状態の車両が手に入っても経年劣化や摩耗による部品交換、大規模なレストアが必要になる事例も多いです。 レストアとは、簡単にいえば普通に乗れるように修理することです。状況に応じて部品単位まで分解して清掃や洗浄、再組立てを行い劣化や破損した部品の交換を行う作業といえます。中には交換が必要な部品が流通していないため手作業で作り出すこともあります。 将来的に高騰しそうな車を選ぶのも1つの方法 旧車は需要があれば価値が高騰します。最近では米国の25年ルールの影響でスポーツカーの相場が大幅に跳ね上がりましたが、数十万円で購入した中古車が10倍の価格で売却に至るケースもありました。 旧車は、税金やメンテナンス費用等の維持費もかかりますので投資目的で購入するのは難しいところもあります。一例として、大排気量のモデルは今後のガソリン車の製造縮小によって一部のモデルでは高騰していく可能性も考えられます。 旧車の取扱いに慣れている業者を選ぶ 旧車は現代の技術とは大きく異なる仕様も多く、一般的な販売店や修理工場では対応が難しいと考えるべきです。パーツ自体がメーカー廃番となっていることの方が多いので、その仕入れ先や製造の有無などについても配慮しなければばりません。 旧車の取扱いに慣れている業者は独自のルートや技術を有しているため、購入した後に必要なメンテナンスやレストアの相談にも乗ってくれます。また、モデルごとの弱点を把握していることが多いので、購入時の不安点を解消してくれるなど頼りがいのあるパートナーといえるでしょう。 購入後もメンテナンスをかかさないことが大切 旧車は、一般的な中古車とは異なります。その時代の仕様に準じた消耗品の交換サイクルを遵守したり、劣化や破損しやすい部品を予め探しておくなどの対応も必要となります。また、乗り方にもそれぞれにルールがあるのでそれを把握しておくことも大切といえます。 80年代以前のMT車であれば、ノッキングさせないように適切なエンジン回転数に合わせてシフト操作を行わなければ異常燃焼が起こる原因となります。他にも暖気運転や暖気走行の使い分けで走行時のウォームアップを徹底することも重要といえるでしょう。 絶版車を選ぶ際に押さえておきたいポイント 新車は高くて購入できなかったが、今なら購入したいという方もいるでしょう。絶版車を選ぶ際に押さえておきたいポイントについて解説します。 年式が新しいものは価格が高め 絶版車は、年式の新しいものは価格が高めです。中古車として高年式ということもありますが、絶版車はその性質上流通量が少ないケースが多く、新車を購入することができなかった方が後から求める特需が発生して相場が高くなることもあります。 これから人気が出そうなものを購入するのも1つの方法 絶版車は、中古車で高騰する可能性があります。流通量が少なくて人気が高くなりそうなモデルを購入すると、手放す際の買取価格も高くなり新たに購入する自動車の資金として十分なものが確保できることもあるでしょう。希少性や今後の法規制を考慮しながら、大排気量エンジン搭載車やMT仕様車を狙うのも1つの方法です。 認定中古車なら良い車が見つかりやすい 認定中古車とは、JAAAやJAAIなどの第三者機関を通じて品質を保証し、各メーカーが独自の基準を設けて規定の点検整備を行い保証付きで販売される中古車です。旧車では設定はありませんが、比較的高年式の絶版車であれば選択が可能です。一定以上の品質が保証されているので安心して購入できます。 旧車・絶版車を売るときのポイント 旧車や絶版車を売るときのポイントを解説します。売却を検討している方は参考にしてみてください。 旧車・絶版車の買取が得意な業者に相談する 旧車や絶版車の買取は専門の業者に相談することをおすすめします。旧車を専門に扱う業者は査定の制度が高く、人気の車種にも理解があります。販売に適さない状態の車でも、レストアにかかる費用の算出や部品取りといった手法を持っているため、価値に見合った価格を付けてくれる可能性が高いでしょう。 こまめなメンテナンスをかかさない 旧車や絶版車は、状態により価値を大きく左右します。より良い状態を維持するためにはこまめにメンテナンスすることが重要です。エンジンやミッションのオイル、ラジエーター液といった消耗品はもちろんのこと、劣化した部品の交換などは早めに行うことで大きな状態異常を回避できます。小さな部品の破損が大きな損傷につながるケースもありますので適切な対処が必要です。 社外パーツは取り外した方が高く売れる場合もある 旧車や絶版車は、製造から長い年月が経過していると純正パーツが手に入らないこともあり、社外パーツに頼るケースが多いといえます。レストアの一環として利用している場合は問題ない可能性もありますが、ドレスアップやチューニングのための社外パーツは車の価値を下げてしまうこともあるので注意が必要です。 専門の買取業者の場合は事前に純正パーツに交換したり、社外パーツの取り外しを行った上で買取してくれることもありますので相談することも1つの方法といえます。その際は有償か無償かの有無も確認しておくとよいでしょう。有償であっても、それ以上の価格で買取してもらえるのであれば検討の余地はあるといえます。 旧車王が考える「旧車の定義」とは? ここまで、旧車・絶版車について解説してきました。あくまで一般論として「旧車に明確な定義はない」とお伝えしましたが、私たち旧車王では独自に「旧車の定義」を設けています。 最後に、旧車にこめた私たちの想いとともに旧車王が考える「旧車の定義」を紹介します。 新車から10年以上経過したクルマ 旧車王では、旧車の定義を「新車から10年以上経過したクルマ」としています。オーナー数関係なく車が使われる期間の平均年数が13年、1人が1台の車を使う平均年数は7.1年です。この数字から「車としての価値が変わるタイミング」が10年であると考えました。 旧車の役割とは 新車には、最新の技術・デザインがふんだんに盛り込まれています。その時代の最先端を行くのが新車です。しかし、月日の流れとともに技術もトレンドも移り変わり、車の役割も変わります。時代の最先端を走る存在から、時代を証明する存在に変化するのです。製造された当時の技術やデザインの生きた証を残し、人々はその味わいに価値を感じるようになります。車の使用年数のデータをふまえ、私たちはこの「車としての価値が変わる」タイミング、つまり10年が車の第2の人生が始まるときと定義しました。 旧車王は循環型社会に貢献します 10年以上経過した旧車の価値をさらに高めていくのが私たちの仕事です。 ハイパー消費時代の中で、少しでも古くなったものは捨てて、新しいものをすぐに購入するという風潮が広まっていました。しかし、新しいものを消費し続けてばかりでは環境に問題が発生し持続可能な社会は実現しません。世の中は持続可能な循環型社会へ移行しようとしています。その中で、自動車業界でもまだまだ使える車両を修理・修復し活用していくことが必要です。 車の平均使用年数について前述しましたが、まだまだ長く走り続けられることを、私たちは日々実証しています。10年経ったから廃車にするなんて勿体ない。10年以上経ったクルマは現代にはない「歴史的工業遺産」であり「自動車文化遺産」です。そのクルマが駆け抜けた歴史を証明し、循環型社会に貢献するため、自動車再生事業を発展させていきます。

マニュアルは高騰している?高く売るためのポイントも解説
旧車の魅力と知識 2022.05.18

マニュアルは高騰している?高く売るためのポイントも解説

運転の楽しさを実感できるマニュアル車。マニュアルを設定しない車も登場しており、運転を簡単かつ楽にしたい層からはそれほど人気はありません。その一方で、一部の層から絶大な支持を得ており、中古車市場で希少価値が高まっています。今回は、マニュアル車が高騰しているのか、値上がりはいつまで続くのかについて解説します。マニュアル車を高く売るためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。 マニュアル車(MT車)の特徴 マニュアル車は、ギア操作を自分で行う必要があります。シフトレバーやクラッチ、アクセルを使って運転するため、オートマ車よりも複雑な操作が必要です。初心者には操作が難しいと感じるケースもあります。しかし慣れてしまえば、自分の意志で変速できるので、運転の楽しさを味わえるでしょう。また、自分の意志でギア操作を行うため、ギアの入れ間違えなどの操作ミスが起こりにくいです。 マニュアル車(MT車)のメリット マニュアル車は、手動でギア操作するため、自分好みの走りを実現できます。車を操縦している実感を得られることも、マニュアル車ならではのメリットです。また、アクセルを戻したときのレスポンスが早く、回転率が落ちやすいのでエンジンブレーキも利きやすいです。さらに、オートマ車より構造がシンプルで車両重量が軽いため、故障するリスクが低く、動作に無駄がない走りが期待できます。発進するにはクラッチ操作が必要なので、アクセルの踏み間違いによる事故も起こりにくいでしょう。 マニュアル車(MT車)のデメリット マニュアル車は片手でシフトレバー、左足でクラッチ、右足でアクセルを操作する必要があるため、運転による疲労が溜まります。また、半クラッチの状態からスムーズに発進しないと、エンジンが止まったりシフトショックが起こったりする可能性もあるでしょう。坂道での発進も難しく、マニュアル車を上手に運転するには、高い運転技術が必要です。 マニュアル車(MT車)が高騰している理由 マニュアル車は、新車で販売されることが少なくなり、流通台数が減ったため高騰しています。自分で車を操縦する楽しさを味わいたい人も多く、中古車市場で需要が上がっていることも要因です。また、海外のスポーツカーブームもマニュアル車の高騰に影響しています。 マニュアル車(MT車)の高騰はいつまで続く? マニュアル車の高騰は明言できませんが、長期にわたり高騰し続けるでしょう。今後も発売される新車にはマニュアル車の設定が少ないと予想されているため、さらに希少価値が高まり、中古車相場は上がり続けると予想できます。また海外でも人気があり、アメリカで25年ルールが解禁されたマニュアル車は、手が届きにくい価格まで高騰するでしょう。そのため、ガソリン車が廃止されるまで、マニュアル車の高騰は続くと予想されています。 マニュアル車(MT車)を高く売るためのポイント 続いて、マニュアル車を高く売るためのポイントを解説します。 こまめにメンテナンスをする こまめにメンテナンスがされているマニュアル車は、売却時に高く売れるでしょう。マニュアル車は、過激な走行により車がダメージを受けている可能性があります。ダメージを受けているマニュアル車は、本来のパフォーマンスを発揮できない可能性があるため、こまめなメンテナンスが必要です。不具合がないマニュアル車は、買取先で修理したり手を加えたりする手間が発生しないので、高額査定が期待できます。 また、マニュアル車はクラッチが傷みやすい傾向があります。査定前に交換している場合は、プラス査定になる可能性が高いため、積極的にアピールしましょう。 車の希少価値やオプションをアピールする 車の希少価値やオプションをアピールすると、より高く売れるでしょう。マニュアル車は、オプション品を付けることで、性能や見た目が良くなります。オプション品は、買取業者や車種によって査定金額が下がるケースもあります。しかし付加価値として評価してくれる業者もいるため、積極的にアピールしましょう。 また、マニュアル車は中古車市場で需要がある車なので、希少価値を存分にアピールすることも高く売るポイントです。 売りたい車種の買取に特化した業者に相談する マニュアル車の買取に特化した業者に相談すると、高額査定が期待できます。買取は業者によって、評価基準や流通ルートが異なります。マニュアル車に特化した業者なら、顧客のニーズや買取した車を高く売る方法を知っているため、高価買取に繋がりやすいのです。また、マニュアル車の希少価値も理解しているので、不当に安い価格がつく心配はほとんどありません。

【今が売りどき!】レパードの価格高騰はもう終わり!?レパードの中古車事情を解説
旧車の魅力と知識 2022.05.18

【今が売りどき!】レパードの価格高騰はもう終わり!?レパードの中古車事情を解説

レパードとは1980年9月に日産自動車から発売された高級車です。レパードは英語で「豹」を表す「レオパード」から名付けられました。ニューエイジカーという新しいジャンルを開拓するべく開発されたモデルです。 そんなレパードの中古車相場は今後どう変わっていくのでしょうか。価格変動の見通しについて詳しく解説します。 レパードとは レパードは、1980年から生産終了となる2000年の20年間までの間に4回モデルチェンジしました。初代から4代目まで様々なフレームタイプで販売されています。 初代は4ドアと2ドアのハードトップとして北米向けに開発されましたが、思ったように売れず、国内販売車として取り扱うことになりました。 2代目は2ドアクーペとして発売され、刑事ドラマ「あぶない刑事」でレパードアルティマが一躍注目を集め人気車種になりました。 3代目は逆輸入車として4ドアセダン、レパードJ・フェリーと名付けられ販売されます。ラグジュアリーな雰囲気を持ったアメリカンな高級セダンです。 4代目はセドリック/グロリアの姉妹車となり4ドアハードトップ・グランツーリスモとしてロングノーズボディを持つ上級サルーンとして生まれ変わりました。 レパードの価格が下がっていく!? レパードは非常に希少な車になっており中古車市場ではわずかしか販売されていません。かつては高い車両で約990万円の値段が付いていました。 しかし、高騰していたレパードも現在以上に価格は上がらないことが予想されます。次の項目で詳しく解説します。 レパードはもう値上がりしないって本当? 所謂「旧車バブル」でレパードの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。 新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。 価格が高くなりやすいレパードの特徴 現在以上の高騰は見込めないとお伝えしましたが、そんな中でもどんな個体が評価されやすいのでしょうか。高値になりやすいレパードを紹介していきます。 こまめにメンテナンスされている メンテナンスが行き届いているレパードは高く評価される傾向があります。特に年式の低い車両は、ゴム部品の劣化が進んでいる場合がありチェックする必要があります。エンジンから足回りまで総合的にメンテナンスの行き届いている車両は高値で取引されるでしょう。 「あぶない刑事」の劇中車に近い仕様 劇中で登場する「港303」は2代目レパード前期型アルティマです。ボディカラーは、ゴールドツートンです。主な装備はサンルーフ、足回りにはスーパーソニックサスペンションを採用し、リニアに路面をサーチして減衰力を変更します。エンジンはVG30DE型を搭載しています。インテリアはフルコンソール・スタイルで操作系を理想的な位置に配置。運転席にはラグジュアリー・パワーシートで助手席はパートナー・コンフォートシートを装備しています。熱心なファンはレストア時にルーフパネルを交換し、サンルーフ仕様にしているようです。 希少な4代目「JY33」 初代の雰囲気を踏襲しつつ、より高級感とより高性能な車両として生まれ変わりました。電子制御によるトラクション・コントロールとサスペンションにより安定した走りを提供します。N/AのVG30E型エンジンとターボ仕様のVQ30DET型エンジンの2種類があります。インテリアは滑らかな曲面を基調とし、明るいカラーコーディネートで統一。 なお、後期型はバンパー形状が一部変更されています。前期型の販売台数が10,000台に対して後期型の販売台数は2,000台と少なく、特に希少価値が高くなっています。現在中古車として流通しているJY33型はわずか2台しかありません。  

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