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旧車の再生と維持

トヨタ 50系センチュリーの維持費は高い?!維持費の内訳や対処法を解説
旧車の再生と維持 2024.09.25

トヨタ 50系センチュリーの維持費は高い?!維持費の内訳や対処法を解説

トヨタの最上位モデルに位置するセンチュリーの2代目にあたる50系は、国産車唯一のV12エンジンを搭載していることが特徴のセダンです。希少なV12エンジンを搭載する50系センチュリーの維持費はどの程度なのでしょうか。 この記事では、50系センチュリーの特徴や維持費の内訳とシミュレーション、維持費が高いと感じるときの対処法について解説します。 50系センチュリーの特徴 1997年4月、30年ぶりにフルモデルチェンジしたセンチュリーは、国産車初のV12エンジン(エンジン排気量4,996cc)を搭載する最高級車としてデビューしました。 最高出力は280psを発揮するものの、V12エンジンならではのスムーズな回転フィールや静粛性は、最高峰モデルのセンチュリーならではの特徴として今なお多くの人に支持されています。 外装は上品でありながらも独特な存在感があるスタイルで、内装はショーファーカーにふさわしい上質な仕上がりとなっています。また、専用の工房で仕上げられているため、妥協のない作りになっていることも特筆すべきポイントです。 1台ずつ丁寧に作られる50系センチュリーは、2017年の販売終了まで20年間にわたり生産され続けました。 50系センチュリーの維持費の内訳 50系センチュリーの維持費は、どの程度かかるのでしょうか。ここでは、1997年に発売された50系センチュリー(E-GZG50)の標準仕様車で維持費をシミュレーションします。 燃料代 国産車初となる5.0L V12エンジンを搭載する50系センチュリーの燃料代を計算してみましょう。 50系センチュリーのカタログ燃費は、10・15モードで7.2km/L。使用燃料は無鉛プレミアムガソリン(ハイオクガソリン)です。 1ヶ月あたり1,000km走行することを想定してシミュレーションすると、1ヶ月あたりの燃料代は2万5,138円(ハイオクガソリン単価181円の場合)。1年間に換算すると30万1,656円です。 エンジン排気量が大きいことに加え、無鉛プレミアムガソリンを使用することから、燃料代は高くなる傾向にあるといえるでしょう。 自動車税(種別割) 5.0Lという大排気量エンジンを搭載するセンチュリーの自動車税(種別割)は、標準税額が1年あたり8万7,000円です。(2019年10月1日以降に新規登録している場合)ただし、1997年式のセンチュリーの場合、初度登録日から13年以上経過しており重課の対象となることから、1年あたりの税額が10万1,200円かかります。 センチュリーは、年数が経過しても色褪せない魅力があるモデルですが、自動車税(種別割)が年間10万円を超えるため、維持するハードルは高いといえるでしょう。 任意保険 任意保険を大手ネット型保険でシミュレーションしてみましょう。条件は下記のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり(限定) 上記内容でシミュレーションしたところ、約9万2,569円/年でした。なお、条件や補償内容に応じて保険料は変動します。詳しい保険料はご自身の条件でシミュレーションして確かめてください。 車検 車検の費用について見ていきましょう。なお、ここでは、ディーラーや整備工場など、指定工場での車検を受けることを想定してシミュレーションしてみました。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:6万円合計:12万9,850円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します※年式が古いクルマの場合は車検整備費用が異なる場合があります 1997年登録のセンチュリーの場合、初度登録日から18年以上経過する車輌のため、重量税が重課されます。このシミュレーションは、現行車の車検費用を元にした金額となっているため、年式が古いクルマの場合は車検整備費用が異なる可能性があります。加えて、部品交換や調整などをすると、別途部品代や工賃が発生するためシミュレーション金額は参考程度にお考えください。 メンテナンス費用 センチュリーのメンテナンスと、目安となる費用は、下記の項目と金額になります。 ・洗車・ワイパーゴムの交換・ウォッシャー液補充・冷却水の補充・各種フィルター交換・ヘッドライト(バルブ)交換・エンジンオイル交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換・電装部品の交換 など これらのメンテナンスには、年間10万円程度かかると考えられます。また、タイヤ交換をした場合は、タイヤ代、バランス・調整料、廃タイヤ廃棄費用などがかかるため、別途20万円ほど追加でかかるでしょう。そのため、タイヤ交換をした場合の年間メンテナンス費用は、30万円程度になると考えられます。 50系センチュリーの年間維持費はいくら? 50系センチュリーの年間維持費は、次のとおりです。 <自家用車登録のセンチュリー年間維持費>燃料代:30万1,656円自動車税(種別割):10万1,200円任意保険:9万2,569円車検:6万4,925円(2年ごとにかかる費用の半分)メンテナンス費:10万円合計:66万350円 1ヶ月あたりの費用に換算すると約5万5,030円です。このシミュレーションでは、毎月1,000km走行することを想定しています。そのため、走行距離が短かかったり任意保険の条件が異なったりする場合は、維持費の金額も変わってきます。 センチュリー 50系の維持費が高いと思った時の対処法 トヨタの最高峰モデルに位置するセンチュリーの2代目(50系)の維持費は、年間60万円以上、月々5万5,000円以上かかる計算となりました。 維持費の内訳を見てみると、税金や燃料代が高くなっていることがわかります。これらの維持費を下げるのは難しいため、維持し続けるのが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。 もし、維持するのが大変だと感じたときは、センチュリーを売却して新しいクルマに乗り換えることを視野に入れることをおすすめします。センチュリーは、日本が誇る最高級車であるため、高値で売却できる可能性が高いモデルです。センチュリーの売却を検討し始めたときは、年式が古いクルマの買取を専門としている旧車王にご相談ください。

三菱 パジェロの維持費は高い?!維持費の内訳や詳細を解説
旧車の再生と維持 2024.09.24

三菱 パジェロの維持費は高い?!維持費の内訳や詳細を解説

三菱の名車として知られるSUVパジェロの維持費は高いのでしょうか。この記事では、パジェロの特徴、維持費の内訳、おおよその維持費の目安などを解説します。パジェロの維持費について気になっている方は参考にしてみてください。また、維持費が高いと思ったときの対処法についても解説するため、パジェロの維持費に悩んでいる方も最後までご覧ください。 パジェロの特徴 パジェロは、オフロードにおける高い走破性と乗用車並みの扱いやすさを両立させている本格SUVです。1982年に初代モデルが発売されてから、4世代にわたり製造され、累計325万台が生産されました。 また、日本国内のみならず世界各国(170ヶ国以上)に輸出され、世界中のファンから支持されたモデルでもあります。さらに、2023年度には、日本自動車殿堂 歴史遺産車に選定されました。 本格的なオフロードから街乗りまで幅広く対応できるSUVパジェロの維持費はどの程度かかるのでしょうか。 ▼パジェロの魅力についてはこちらで詳しく紹介しています。ナンパなSUVに物申す!三菱 パジェロの偉業を振り返る パジェロの維持費の内訳 ここからは、パジェロの維持費について詳しく解説します。なお、ここでは、2006年に発売されたパジェロ(CBA-V83W)のショート VR-Iを例に維持費をシミュレーションします。 燃料代 パジェロ ショートVR-Iは、3.0L V6エンジンが搭載されており、カタログ燃費は10・15モードで8.9km/Lです。使用燃料は、無鉛レギュラーガソリンです。 1ヶ月あたり1,000km走行する場合の燃料代は1万9,101円(ガソリン単価が1Lあたり170円の場合)。1年間に換算すると22万9,231円となります。 本格的なオフロード走行まで対応しているSUVとして考えれば、平均的な数値といえるでしょう。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、エンジン排気量が3.0Lのため、標準税率は1年あたり5万円です。(2019年10月1日以降に登録している場合)ただし、2006年式のパジェロの場合は初度登録日から13年以上経過しているため、重課の対象となることから1年あたりで5万8,600円かかります。 標準税率より15%ほど重課されるため、初度登録日から13年以上経過しているパジェロを所有している方や今後所有を検討している方は、自動車税(種別割)の重課にも注意しましょう。 任意保険 パジェロの任意保険をネット型保険で見積もりをしてみました。条件は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり(限定) 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約7万7,330円/年でした。 車両保険込みの保険料の年額が10万円以下に抑えられているため、任意保険の負担は小さいといえるでしょう。ただし、このシミュレーションではさまざまな条件を指定しているうえに補償内容が限定的なため、補償内容を手厚くすると保険料も高くなります。詳しい保険料については、ご自身の条件でシミュレーションしてみてください。 車検 車検の費用について見ていきましょう。ここでは、ディーラーや整備工場など、指定工場での車検を受けることを想定してシミュレーションしました。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:8万円合計:14万9,850円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 2006年登録のパジェロの場合、初度登録日から18年が経過するため重量税の重課対象となります。また、車検整備費用が大型車の扱いになり、小型自動車と比較すると高くなることから、車検費用が約15万円ほどかかるでしょう。 また、このシミュレーション結果は、必要最低限の検査費用のみの金額です。部品交換や調整などの際は別途部品代や工賃が発生するため、参考程度にお考えください。 メンテナンス費用 パジェロのメンテナンスおよびメンテナンスにかかる費用は下記のとおりです。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液交換・冷却水補充・エアコンフィルター交換・ヘッドライト(バルブ)交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 費用は、5万〜10万円程度かかると考えられます。また、タイヤ交換をした場合は、タイヤ代、バランス・調整料、廃タイヤ廃棄費用などがかかるため、10万〜15万円ほど追加でかかるでしょう。そのため、タイヤ交換をした場合の年間メンテナンス費用は、15万〜35万円ほどになると考えられます。 パジェロの年間維持費はいくら? パジェロの年間維持費は、次のとおりです。 <自家用車登録のパジェロの年間維持費>燃料代:22万9,231円自動車税(種別割):5万8,600円任意保険:7万7,330円車検:7万4,925円(2年ごとにかかる費用の半分)メンテナンス費:10万円合計:54万86円 1ヶ月あたりの費用に換算すると約4万5,000円です。この計算は、毎月1,000km走行することを想定したシミュレーションであるため、走行距離が短かったり、任意保険の条件が異なったりする場合は維持費の金額も変わってきます。 パジェロの維持費が高いと思った時の対処法 初度登録日から時間が経過したパジェロの維持費は、税金の重課や燃料代の高騰の影響などにより、高くなりやすいといえるでしょう。 パジェロの維持費が高いと感じたときは、無理に維持し続けるのではなく、売却して新しいクルマに乗り換えることも検討してみてください。 再び訪れているSUVブームが続いているときであれば高値で売却できる可能性も高いため、この機会に査定してみることをおすすめします。  査定に出す際は、年式が古いクルマを得意としている旧車王にご相談ください。旧車王は、パジェロを査定してきた経験や実績が豊富にあるため、大切なクルマを適正に評価できます。パジェロを売却する際は旧車王にお問い合わせください。

スバル 2代目フォレスター STiバージョン(SG9)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2024.08.04

スバル 2代目フォレスター STiバージョン(SG9)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

フォレスターといえば、スバルを代表するSUVモデルです。1997年にデビューし、現在では5代目が販売されています。なかでも2代目にあたるSG9ではSTiバージョンが登場し人気に火がつきました。中古市場でも需要が高く、狙っている方も多いのではないでしょうか。しかし「SUVのスポーツモデルは維持費が大変そう……」と心配の声もよく聞くモデルです。そこでこの記事ではフォレスターSTiバージョン(SG9)にかかる維持費について解説します。 フォレスターSTiバージョン(SG9)の特徴 SG9は2代目のフォレスターです。2004年にはスポーツグレードの「STiバージョン」が登場し、多くのスバルファンから注目を集めました。265馬力の2.5L4気筒水平対向エンジンを搭載し、スポーツカーにも負けない走行性能を発揮します。 また、STiバージョンはエクステリアに専用の力強いエアロパーツが装着されたことで、スポーツカー好きからも高い支持を得ました。 フォレスターSTiバージョン(SG9)維持費の内訳 フォレスターSTiバージョン(SG9)の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 フォレスターSTiバージョン(SG9)には2.5Lの水平対向エンジンが搭載されています。10.15モードのカタログ燃費は10km/Lです。実燃費は8km/Lほどだといわれています。スポーツグレードのためガソリンはハイオク限定です。 ここからは金額をシミュレーションします。フォレスターSTiバージョン(SG9)を通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ハイオクガソリンを約125L使用(*1)し、燃料代はおよそ2万2,813円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合の総額は、27万3,756円(*2)ほどです。 *1 燃費は8km/Lで算出*2 2023年7月27日のハイオク1L当たりの平均価格182.5円で算出 自動車税 2023年7月現在、2.0L超~2.5L以下(自家用)の自動車税は4万5,000円/年です。SG9のSTiバージョンは車齢が13年超えのため重課税され、5万1,700円/年かかります。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 フォレスターSTiバージョン(SG9)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):45万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約8万2,700円/年でした。車両保険は45万円まで補償されます。 車検 フォレスターSTiバージョン(SG9)の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:2,300円車検料:6万円合計:11万7,750円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します SUVでありながら車重は1.0t超〜1.5t以下に区分されます。現行モデルの重量税は2万4,600円ですが、初期モデルの場合は発売から18年経過するため二段階に重課税されて3万7,800円かかります。また、古いクルマのため整備箇所が多い場合は車検代が跳ね上がる可能性も高いでしょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。フォレスターSTiバージョン(SG9)のメンテナンスには下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。フォレスターSTiバージョン(SG9)のタイヤ交換が発生する場合は、大きなタイヤのため追加で10万円以上かかるケースもあります。 フォレスターSTiバージョン(SG9)年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のフォレスターSTiバージョン(SG9)年間維持費>ガソリン代:27万3,756円自動車税:5万1,700円任意保険:8万2,700円車検:5万8,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:51万7,031円 月額では4万3,080円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることが可能です。フォレスターSTiバージョン(SG9)は車齢18年以上のクルマであるため自動車税、重量税が重課税されます。 ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。東京都内で維持していくには、23区内の築浅1kマンションの家賃レベルで維持費がかかるかもしれません。 フォレスターSTiバージョン(SG9)の維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持にはお金がかかるものです。もし、フォレスターSTiバージョン(SG9)の維持費が高いと思ったら手放しを検討してみてはいかがでしょうか。※2023年7月27日時点のデータ

サスペンションはいつ交換すればいい?交換時期や交換のメリット・デメリットを解説
旧車の再生と維持 2024.07.29

サスペンションはいつ交換すればいい?交換時期や交換のメリット・デメリットを解説

クルマの乗り心地や走行性能に影響するサスペンションは、時間の経過とともに劣化したり性能が落ちてきたりします。それでは、クルマのサスペンションの交換時期とはいつ頃なのでしょうか。今回は、サスペンション交換の時期の目安やサスペンションを交換するメリット、サスペンションを交換しなかったときの問題点について解説します。 クルマのサスペンションの交換時期 まず、サスペンション交換の目安時期やタイミングについて解説します。 走行中に異変を感じたとき 走行中に違和感を覚えたときは、サスペンションの交換を検討する必要があります。 タイヤ、エンジン、ボディなど、サスペンション以外のパーツに問題がないにもかかわらず、乗り心地が悪化したり、異音・挙動の異変が起きたりしたときは、サスペンションが原因である可能性が高いです。異変や異常が起きたときは、走行を中断し、早めにディーラーや整備工場などにクルマを持ち込んで点検してください。 新車登録から10年もしくは走行距離5万kmを超えた時期 新車登録から10年、または、走行距離が5万km〜10万kmを超えたときは、サスペンションの交換を検討しましょう。 時間が経過したり走行距離が伸びたりすると、サスペンションに使われているゴム部品の劣化や構成部品のヘタリが発生します。走行中に突き上げるような衝撃を受けたときは、サスペンション部品の一部が劣化または破損している可能性が高いです。速やかにディーラーや整備工場などに持ち込んで点検してもらいましょう。 クルマのサスペンションの交換費用 クルマのサスペンションの交換費用は、4本一式替えた場合で10万〜20万円程度です。ただし、4本とも一気に交換するケースはあまり多くありません。また、構成部品を全て取り替えるとも限らず、たとえば、ストラットASSY交換するのであれば1箇所あたり4万〜6万程度かかります。サスペンションの状態によって費用は異なるため、ディーラーや整備工場で見積もりをしてもらいましょう。 サスペンションを交換するメリット サスペンションを交換するとどのようなメリットがあるのでしょうか。 乗り心地がよくなる サスペンションを交換すると、乗り心地が改善されます。劣化していない部品やヘタっていないサスペンションは、衝撃をうまく吸収してくれます。そのため、今まで取り付けていたサスペンションより乗り心地がよくなったと感じるでしょう。 操作性が高まる サスペンション交換は、操作性にも影響します。サスペンションは、衝撃を吸収するだけでなく、車体の傾き(ロール)を抑える役割も担っています。そのため、サスペンションを交換すると運転操作がしやすくなるのです。 クルマのサスペンションを交換しない問題点 クルマのサスペンションを交換しない場合、どのような問題が起きるのでしょうか。 不具合が起きる サスペンションを交換しないと不具合が発生します。具体的には、乗り心地の悪化、異音の発生、ショックアブソーバーのオイル漏れ、ゴムブッシュの硬化や破損などです。サスペンションを交換しないと、さまざまな不具合が起きるため、走行可能なうちにサスペンション交換をしておきましょう。 車検に通らない サスペンションに異常が起きていると車検に通らなくなります。 サスペンション部品のオイル漏れや破損が発生していると、車検不合格となります。車検整備のときにサスペンションの不具合が見つかった場合は、車検のタイミングでサスペンション交換をしましょう。 サスペンションの交換はプロに任せた方がよい サスペンション交換は、自分で行うことができます。ただし、取り付け方法や手順を守らなかった場合、走行中に部品が外れてしまったり、破損したりしてしまうため大変危険です。そのため、作業に不安がある時は、ディーラーや整備工場などプロに任せたほうがよいでしょう。 また、サスペンションの交換費用を安く抑えたい場合には、サスペンションを自分で購入し、整備工場に持ち込んで取り付けてもらうと、費用を安く抑えられる可能性があります。ただし、サスペンションを購入するときは、忘れずに適合確認してください。 サスペンションの交換の依頼先別の特徴 サスペンション交換をするときに依頼する業者の特徴を解説します。 カーディーラー ディーラーでは、純正サスペンションへの交換を実施してくれます。また、整備の信頼性が高いこともディーラーの特徴です。純正品にこだわりたい方や安心な整備を希望する方はディーラーでサスペンション交換するとよいでしょう。 整備工場 整備工場は、さまざまな車種に対応できることが特徴です。また、社外品や部品の持ち込みに対応している場所もあります。さらに、ディーラーよりも交換費用を安く抑えられる場合が多いのも整備工場の特徴です。 カー用品店・ガソリンスタンド カー用品店やガソリンスタンドでもサスペンション交換してくれる場所があります。ただし、すべてのカー用品店やガソリンスタンドでもサスペンション交換を受け付けているわけではありません。カー用品店やガソリンスタンドでサスペンション交換しようと考えている方は、事前に対応しているかどうかを確認しましょう。 まとめ サスペンションは、走行や乗り心地に影響するだけでなく、車検の合否にも関係する重要な部品です。少しでもサスペンションに違和感を覚えたときは、ディーラーや整備工場などにクルマを持ち込んで異常がないか確認しましょう。安全にクルマを走らせるためにも、サスペンションのことを日頃から気にかけておくことをおすすめします。

クルマのコンデンサーが壊れてエアコンが効かない!壊れたときの症状や対応方法を解説
旧車の再生と維持 2024.07.26

クルマのコンデンサーが壊れてエアコンが効かない!壊れたときの症状や対応方法を解説

クルマの冷房が効かないと感じた場合、コンデンサーが故障している可能性があります。今回は、エアコンのコンデンサーが故障したときの症状や修理費用の目安、自分で修理できるのかなどについて詳しく解説します。冷房の効きが悪いと感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。 クルマのコンデンサーが壊れたときの症状 コンデンサーは、エアコンガスを冷却する装置です。家庭用エアコンで言うところの室外機にあたります。そのため、クルマのコンデンサーが故障すると、冷房が効かなくなり、生ぬるい風が出てきます。 エアコンを作動させてからしばらく経っても冷たい風が出てこない場合は、コンデンサーが壊れているかもしれません クルマのコンデンサーの交換の費用と依頼先 クルマのコンデンサーが故障したときは、修理ではなく交換が必要になる場合が多いです。コンデンサー交換にかかる費用は、部品代(2万〜4万円)と工賃(1万〜1万5,000円程度)で、合計3万〜5万円程度です。 ただし、コンデンサートラブルの原因によっては洗浄することで問題が解決する場合があります。たとえば、冷房の効きが悪くなっている原因がコンデンサーの表面部分の目詰まりであれば、コンデンサーの洗浄によって冷房の機能が改善する場合があります。コンデンサー洗浄にかかる費用の目安は、1万〜2万円前後です。 コンデンサーの交換や洗浄は、ディーラーや整備工場などに依頼できます。具体的な費用は車種や依頼先によって異なるため、見積もりを出してもらい、対応の質や評判なども比較したうえで依頼先を決めることをおすすめします。 コンデンサー以外の故障が原因の場合もある エアコンの不調や故障などは、コンデンサー以外のコンプレッサー、エバポレーター、各配管からのガス漏れなどが原因の場合もあります。そのため、冷房が効かないからコンデンサーが原因と決めつけるのではなく、ディーラーや整備工場など整備士が在籍している業者で不調や故障の原因を探ってもらい、原因を明らかにして修理や部品交換を実施しましょう。 コンデンサーの交換は自分でできる? エアコンのコンデンサーの修理を自分で行うのは難しいでしょう。 整備士やカーエアコンメーカーのエンジニアなど専門的な知識と技術をもつ方であれば自分で修理できるかもしれませんが、専門知識や工具などがない場合、修理するのは難しいため業者に依頼したほうがよいでしょう。 なお、コンデンサーの洗浄であれば洗車のついでに行うことができます。ただし、コンデンサーを洗浄するときは、網目状の部品を傷つけたり曲げたりしないよう注意してください。 まとめ クルマの冷房が効かなくなる原因はさまざまです。今回紹介したコンデンサー以外が原因でエアコンが効かなくなっている場合もあるため、エアコンの調子が悪いときは早めにディーラーや修理工場などにクルマを持ち込み、原因を探ってもらいましょう。

事故の加害者がクルマの修理代を全額支払う?過失割合についても紹介
旧車の再生と維持 2024.07.25

事故の加害者がクルマの修理代を全額支払う?過失割合についても紹介

クルマの事故にあったものの、自分が加害者か被害者かどうか判断できない場合があります。たとえ衝突されても、事故の状況によっては自分に過失があることも少なくありません。 この記事では、クルマの事故で加害者と被害者が明確なケースや、修理代は誰が負担するかなどについて紹介します。 クルマの事故の多くは加害者と被害者が明確ではない クルマの事故の多くは、加害者と被害者が明確ではありません。 ただし、もらい事故の場合は相手側の過失が100%のため、自分は被害者であることが明確です。もらい事故とは、「停車中にぶつけられた」といった、自分に一切過失がない事故のことです。 しかし、自分にも過失がある事故では、双方に責任が問われます。たとえば、青信号の交差点を直進した際、反対車線の右折車に衝突されて事故にあった場合です。 この場合、過失割合は「右折車が8割」「直進車が2割」になるため、自分にも20%の過失があります。交通事故の過失割合とは、相手がいる事故において「自分の過失」と「相手の過失」を割合で表したもののことです。 また、信号がない交差点で出会い頭に事故を起こした際も、以下のように双方に責任が問われます。 ・優先道路外から侵入した車輌:9割・優先道路を走行している車輌:1割 相手側に衝突されても前方不注意と認められた場合は、自分にも過失があることに留意してください。 クルマの事故で加害者と被害者が明確なケース クルマの事故において、加害者と被害者が明確なケースは具体的にどのような状況なのか、気になる方もいるでしょう。 続いて、クルマの事故で加害者と被害者が明確なケースを紹介します。 青信号車に赤信号で走行したクルマが衝突 青信号を走行中に、赤信号を無視して交差点に入ったクルマに衝突された場合の過失割合は10:0になるため、加害者と被害者が明確です。ただし、重過失や不注意が認められた場合は、青信号で走行しているクルマにも過失が生じるケースがあります。 たとえば、赤信号を無視して走行しているクルマがいるにもかかわらず、交差点に侵入した際に事故が起きた場合です。青信号で交差点に進入しても注意不足とみなされた場合は、過失が生じることに留意してください。 信号待ちで後ろからの追突 赤信号で完全に停車しているところに後ろから追突された場合の過失割合は10:0になるため、加害者と被害者が明確です。この場合、追突した側に100%の過失があります。 ただし、急ブレーキをかけて停車した際は、追突された側にも過失が出ることに留意してください。 対向車同士で片側がセンターオーバーして衝突 走行中に反対車線からクルマがセンターオーバーし、衝突された際の過失割合も10:0のため、加害者と被害者が明確です。 道路に中央線が引かれている場合、線から左側を走行しなければなりません。「中央線がない場合は、道路の中央から左側部分を通行しなければならない」と道路交通法で定められています(道路交通法 第17条4項)。 そのため、センターオーバーしたクルマに100%の過失があります。ただし、他のケースと同様に前方不注意と判断されたり中央線がなかったりした場合は、被害者側にも過失割合があることに留意してください。 クルマの事故の修理代は誰が負担する? クルマの事故の修理代は、過失割合に応じて支払います。 続いて、クルマの事故の修理代は誰が負担するかについて詳しく紹介します。 被害者に過失がない場合 過失割合が10:0の事故で被害者に過失がない場合、基本的には加害者がクルマの修理代を全額負担します。加害者が任意保険に加入している場合は、保険会社から修理代が支払われます。 ただし、事故が起きた時点で支払いが確定するわけではありません。整備工場で修理見積もりを取った後にアジャスターの損害調査が入り、事故の状況や修理代が適正かどうかチェックされ、問題なければ支払われます。アジャスターとは、保険事故の損害調査を行う者のことです。 また、全損の場合は実際にかかる修理代ではなく、クルマの時価額で補償されます。たとえば、修理代が100万円でもクルマの時価額が70万円だった場合は、30万円を自己負担する必要があります。 そのため、必ずしも修理にかかる全額が支払われるわけではありません。損害賠償額に納得できない場合は弁護士に相談するとよいでしょう。 加害者側の保険会社との示談が成立したら、修理を依頼する整備工場または自分の銀行口座に修理代が振り込まれます。なお、どちらかに過失がない場合、被害者側の保険会社は示談交渉ができないことに留意してください。 被害者にも過失がある場合 被害者にも過失がある場合は、過失割合に相当する損害賠償金を相手に支払う必要があります。 仮に加害者のクルマの修理代が100万円で、過失割合が8:2だった場合は、20万円を相手に支払わなければなりません。全損となり時価額が80万円だった場合は、16万円を相手に支払います(80万円の2割)。 また、被害者にも過失がある場合、修理代は「過失相殺」されます。過失相殺とは、過失割合に応じて修理代が減額されることです。 以下の場合、被害者側は70万円の修理代が補償されます。 ・被害者の修理代:100万円・過失割合:被害者3割・加害者7割 とはいえ、双方の保険会社が示談交渉を行うため、加害者と被害者が直接やり取りすることは通常はありません。具体的には、下記のように双方の保険会社同士のやり取りのみで完了します。 1.被害者と加害者の示談交渉が開始2.双方がクルマを整備工場に持ち込んで見積もりを取る3.整備工場とアジャスターが調整協議を行う4.修理代が確定する5.修理代以外の損害や過失割合が確定する6.示談が成立する7.修理代が振り込まれる 結果に納得がいかず、話し合いだけで示談が成立しない場合は、調停で調停委員を介した話し合いを行い、それでも解決しない場合は裁判で過失割合の判決が下ります。 なお、任意保険に加入しておらず、人身事故以外のケースでは自分で損害賠償金を支払う必要があるほか、示談交渉やお金のやり取りをしなければならない点に注意してください。人身事故の場合は自賠責保険を利用できますが、損害賠償金の全額を補填できない可能性があります。 なお、加害者の過失割合の方が多くても、被害者が多く支払うケースがあることにも注意が必要です。たとえば、以下のように加害者側の損害額が多い場合があげられます。 <過失割合 9:1>   損害額 請求額 加害者 1,000万円 100万円 被害者 100万円(1,000万円の10%)  90万円(100万円の90%) 加害者側の方が重傷を負っていたり修理代が高額だったりした場合は、被害者の方が支払う金額が高いことに留意してください。 クルマの修理代は修理に使わなくてもよい 事故によりクルマが破損しても、保安基準に適合していて走行上の問題がなければ、修理代を修理に使わなくても問題ありません。「加害者から受け取った保険金は修理に充てなければならない」という法律はないため、修理代の使い道は所有者次第です。 たとえば、受け取った修理代をクルマの買い替え費用に充てることもできます。修理代の使い道は所有者の判断に委ねられるため、自分に最適な方法で保険金を活用しましょう。 まとめ クルマの事故の多くは、加害者と被害者が明確ではありません。そのため、自分が被害者であっても加害者側に損害賠償金を支払わなければならない場合があります。 修理代は過失割合に応じて変わり、示談交渉やお金のやり取りは保険会社が代行してくれます。ただし、任意保険に加入していないときや自分に過失がない場合、自分で示談交渉を行わなければならないことに留意してください。 なお、修理代は必ずしも修理代に充てる必要がないため、自分に最適な方法で保険金を活用しましょう。

ヴォクシーの維持費は年間いくら?燃料代・税金・保険料まで解説
旧車の再生と維持 2024.06.28

ヴォクシーの維持費は年間いくら?燃料代・税金・保険料まで解説

ヴォクシーは室内空間が広く、スポーティーなデザインが魅力的なミニバンです。購入を検討しているものの、維持できるかどうか不安に思う方もいるでしょう。 ヴォクシーは、軽自動車やコンパクトカーなどの小さなクルマよりも維持費がかります。購入後に後悔しないためにも、具体的な金額を事前にチェックしておきましょう。 この記事では、ヴォクシーの年間維持費についてや、高いと思ったときの対処法などを解説します。 ヴォクシーの特徴 ヴォクシーは、スポーティーかつスタイリッシュなデザインのミニバンです。ほかのトヨタのミドルサイズミニバンには、ノアやエスクァイアなどがあります。 低床設計となっており、小さい子どもや年配の方でも負担を感じずに乗り降りできるうえに、室内空間が広いためファミリー層から特に支持を得ています。 ヴォクシーは基本的に5ナンバーサイズです。ただし、グレードによってはエアロパーツが装備されていることで3ナンバーサイズになっています。 ガソリン車には2WDと4WDの選択肢があるため、利用シーンに応じて選べます。 ヴォクシーの維持費の内訳 ここからは、以下のヴォクシーの維持費について、5つの項目に分けて具体的に解説します。 ・年式:2014年・グレード:ZS 燃料代 ヴォクシーのカタログ燃費はJC08モードで16km/Lですが、実燃費は10km/L程度といわれています。仮に15km先の職場まで1ヶ月(20日間)通勤した場合、消費するガソリン量は1ヶ月で60Lです。レギュラーガソリン単価を180円とした場合、1ヶ月あたりの燃料代は1万800円、年間で計算すると12万9,600円です。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、クルマの排気量に応じて税額が決まります。2014年発売の ZSの排気量は1,986ccであり、1,500cc超〜2,000cc未満に該当するため、税額は3万9,500円です(2019年9月30日以前に新規登録した場合)。 ただし、初度登録年月から13年以上経過すると重課されるため、税額は4万5,400円になります。 ▼自動車税の一覧は以下の記事に掲載しています。クルマの維持費はどのくらいかかる?クルマを保有する際にかかる費用の一覧を解説 任意保険料 大手ネット型保険で保険証をシミュレーションした結果、以下の条件や補償内容の場合のヴォクシーの任意保険料は、4万3,172円/年でした。 ■条件・等級:16・年齢:30歳・免許証:ブルー・年式:2014年・使用目的:通勤・通学・補償範囲:本人限定 ■補償内容・対人賠償:無制限・対物賠償:無制限・人身傷害:1名につき3,000万円・車両保険:あり(一般タイプ)120万円・免責金額:1回目5万円 2回目以降10万円・対物超過特約:あり 任意保険は加入からの年数が経過するごとに等級が上がり、金額が下がります。ただし、途中で事故を起こすと等級が複数下がって金額が一気に上がるため気をつけましょう。 車検代 ディーラーでヴォクシーの車検を受けた場合の車検代は、以下のとおりです。 ・重量税:3万2,800円・自賠責保険料:1万7,650円・印紙代:1,800円・車検基本料:6万6,000円合計:11万8,250円 重量税はクルマの車輌重量に応じて税額が異なります。今回例に挙げたヴォクシーの車輌重量は1,600kgであり、1.5t超〜2t未満に該当し、税額は3万2,800円です。ただし、自動車税(種別割)と同様に新規登録から13年経過すると重課されて4万5,600円に上がります。 また、車検時に整備や部品交換が発生した場合には追加で費用がかかる場合もあります。 メンテナンス費用 ヴォクシーを維持するためには、コンディションに応じて消耗品を交換する必要があります。1年間でかかるメンテナンス費用は以下のとおりです。 ・エンジンオイル交換:5,000〜8,000円程度・ワイパー交換:2,000〜3,000円程度・エアコンフィルター交換:5,000円程度・ラジエーター補充:1,000円程度・ブレーキオイル交換:7,000円程度 状態によっては、ほかの消耗品やライト類の交換が必要なため、多く見積もっても4万円程度でしょう。 ただし、バッテリーやタイヤ交換が必要な場合は、さらにメンテナンス費用がかかります。すべて合わせると、メンテナンス費用で10万円程度かかるケースがあることに留意してください。 ヴォクシーの年間維持費はいくら? ヴォクシーの年間維持費の目安は以下のとおりです。 ・燃料代:12万9,600円・自動車税(種別割):3万9,500円・任意保険料:4万3,172円・車検代:5万9,125円(2年ごとにかかる費用の半額)・メンテナンス費用:10万円合計:37万1,397円 年間で約37万円、月々に換算すると3万円程度です。ローンでヴォクシーを購入していたり、駐車場を契約している場合は、さらに維持費がかかることに留意してください。 ヴォクシーVSアルファード どっちが安い? ヴォクシーの競合車として名前が上がりやすいのがトヨタのアルファードです。どちらのほうが維持費が安いのでしょうか。発売時期の近いアルファードを例に挙げて比較してみましょう。なお、走行距離をはじめとした各種条件は記事内でシミュレーションした内容と同じとします。 アルファード・発売年:2014年・グレード:240S   燃料代 自動車税(種別割) 任意保険料 車検代 メンテナンス費用 合計 ヴォクシー 12万9,600円 3万9,500円 4万3,172円 5万9,125円 10万円 37万1,397円 アルファード 18万3,600円 4万5,000円 5万6,018円 6万5,425円 10万円 44万9,043円 ヴォクシーのほうが7万円程度安く維持できることがわかりました。アルファードは排気量が2,000ccを超えるうえにヴォクシーよりも燃費がよくないため、どうしても税金と燃料代が高くなります。 また、ヴォクシーは5ナンバーサイズで運転がしやすいという点からも、同じミニバンでもアルファードよりも支持される傾向にあります。 どちらを購入されるか悩んでいる方は、こちらの比較表もぜひ参考にしてみてください。 まとめ ヴォクシーは、スポーティーで広い室内空間を持つ人気のミニバンです。基本的に5ナンバーサイズで、2WD/4WDの選択が可能です。2014年発売のZSグレードの年間維持費は約37万円(月3万円程度)となります。 内訳は、燃料代約13万円(実燃費10km/L程度)、自動車税約4万円(排気量1,986cc)、任意保険料約4万3,000円、車検代約5万9,000万円(2年で約12万円)、メンテナンス費用約10万円です。 同じトヨタの高級ミニバン・アルファード(240S)と比較すると、年間で約7万円安く維持できます。購入検討の際は、ローンや駐車場代など追加費用も考慮すべきでしょう。

クルマのサンバイザーの修理方法は?故障の原因や交換についても解説
旧車の再生と維持 2024.06.25

クルマのサンバイザーの修理方法は?故障の原因や交換についても解説

サンバイザーは、運転中の眩しい日差しを遮るためのアイテムです。また、サンバイザーの内側にバニティミラーと呼ばれる鏡(車種によっては照明付き)が装備されているものは、メイク直しや髪型のチェックなどにも役立ちます。 サンバイザーが故障したときは、どうすればよいのでしょうか。今回はサンバイザーの故障のパターンや原因、修理・交換の方法について解説します。 クルマのサンバイザーの故障パターン・原因 クルマのサンバイザーの主な故障パターンとして挙げられるのは、ぐらつきや脱落です。まずは故障のパターンとそれぞれの原因について解説します。 ぐらついている サンバイザーの取り付けパーツが緩んだりヒビが入ったりするとぐらつきます。サンバイザーは頻繁に使用されるアイテムであり、開閉を繰り返すことでヒンジ部分が摩耗し、緩んだり壊れたりすることがあります。 サンバイザーがぐらついている場合、落ちる一歩手前の状態である可能性も考えられます。運転中に落下して思わぬ事故につながらないようにするためにも、ぐらつきに気付いたら早めに修理・交換しましょう。 落ちてくる サンバイザーの取付部が損傷すると、落下する可能性があります。サンバイザーが落ちてきたときは、そのままにせず早めに修理したり交換したりしましょう。 バニティミラーの故障 サンバイザーの内側に取り付けられている鏡をバニティミラーといいます。サンバイザーそのものではなく、バニティミラーが故障してしまう事例も少なくありません。付属の照明がつかなくなってしまったり、付け根が割れてしまったりすることがあります。 クルマのサンバイザーが壊れたら交換する クルマのサンバイザーが壊れた場合、部品交換または丸ごと交換する必要があります。 サンバイザーを修理して使い続けることも不可能ではありませんが、一度ガタついたりヒビが入ったりした部品を使い続けると、修理して間もないうちに再び故障する可能性があります。そのため、部品交換またはサンバイザーのユニットごと交換したほうがよいでしょう。 クルマのサンバイザーの交換の手順 クルマのサンバイザー交換は、自分でもできます。サンバイザーの交換手順は次のとおりです。 1.サンバイザーを取り外す2.サンバイザーの故障原因である部品の交換や修理を行う3.サンバイザーを取り付ける ただし、取り外す際に無理やり取り外すと天井の内張りまで剥がしてしまう可能性があるため、作業に自信がないときはディーラーや整備工場などに任せたほうがよいでしょう。 クルマのサンバイザーの交換費用 サンバイザーの交換費用は、車種や素材などによって異なります。サンバイザーそのものの金額は、国産車であれば9,000円程度、輸入車だと3万〜5万円程度です。(いずれも純正品の場合) 業者に交換を依頼した場合は工賃が発生するため、部品代に加えて5,000円程度かかるでしょう。サンバイザー交換を業者に依頼しようと考えているときは、見積もりを取ってから部品代や工賃などを確認することが大切です。 まとめ クルマのサンバイザーは、あると便利なアイテムの1つで、多くのクルマに装備されています。この便利なサンバイザーに不具合やトラブルが発生したときは、思わぬ事故になる前に修理や交換することをおすすめします。

ウインカーの球切れ交換はどこに依頼する?費用の目安についても解説
旧車の再生と維持 2024.06.25

ウインカーの球切れ交換はどこに依頼する?費用の目安についても解説

ウインカーは、クルマの運転に欠かせない重要な部品の1つです。そのため、球切れが起きた場合は、なるべく早めに交換する必要があります。 この記事では、ウインカーの球切れ交換の依頼先や交換費用の目安のほか、球切れのまま走り続けることのリスクについても解説します。 ウインカーの種類 ウインカーの取付場所や種類によって、交換方法が異なります。ウインカーの種類は、「フロントウインカー」「サイドウインカー」「リアウインカー」の3つです。それぞれの特徴について詳しく解説します。 フロントウインカー フロントウインカーは、クルマの前方に取り付けられているウインカーです。ほとんどの車種はヘッドライトユニットと一体になっています。いわゆる旧車と呼ばれるような古い車種やリトラクタブルヘッドライトを採用しているスポーツカーの場合はフロントのバンパーに取り付けられており、1990年代にはヘッドライトとウインカーがセパレートになっている車種も存在しました。 フロントバンパーに取り付けられているフロントウインカーの交換は比較的簡単です。最初に固定しているネジをドライバーで外します。次にウインカーユニットをフロントバンパーから取り外します。最後にウインカーユニットからウインカーバルブを外し、新しいウインカーバルブを取り付けます。 取り付けは取り外しの逆の手順で実施可能です。ヘッドライトユニットと一体になっているタイプに関しては、車種によってやり方が異なり、なおかつ作業も複雑なため、ディーラーや整備工場に依頼することをおすすめします。 サイドウインカー サイドウインカーは、クルマの側面に取り付けられたウインカーです。多くの場合はフロントフェンダーに取り付けられています。2000年代後半には、サイドウインカーの一種としてドアミラーウインカーが登場し、現在は軽自動車から大型ミニバンまで幅広い車種で採用されています。 サイドウインカーのバルブ交換は、車体からウインカーユニットを外すことができれば、後はバルブを交換するだけです。しかし、サイドウインカーはツメで固定されているため、失敗するとボディに傷がついてしまいます。ドアミラーウインカーの場合は、ドアミラーカバーさえ外れれば簡単に交換できますすが、車種によっては作業が複雑なためディーラーや整備工場に依頼したほうがよいでしょう。 リアウインカー リアウインカーは、クルマの後方に取り付けられているウインカーです。取付場所の違いこそあるものの、旧車でも現行車でも基本的にはテールランプユニットと一体になっています。この点はフロントウインカーとの大きな違いです。 リアウインカーのバルブを交換するには、テールランプユニットを取り外す必要があります。テールランプユニットは無理な力で引っ張ると破損する恐れがあるため、ディーラーや整備工場に依頼することをおすすめします。 旧車でよくあるウインカーのハイフラ現象とは? 古いクルマのウインカーが球切れすると、ハイフラッシャー現象、略して「ハイフラ現象」がよく起こります。ハイフラ現象とは、ウインカーどれか1つが球切れした際に他のウインカーの点滅が異常に速くなる現象です。 ウインカーは、道路運送車両の保安基準により、橙色であることや、点滅回数が毎分60回〜120回で一定の周期で点滅することなどが定められています。しかし、ハイフラ現象が起こると、ウインカーの点滅回数は120回以上になります。 ハイフラ現象は、ウインカーの球切れによって発生します。特に旧車では、ウインカーのバルブが経年劣化している場合が多く、ハイフラ現象が起こりやすい傾向にあります。バルブが真っ黒になっていたり、電極に錆や腐食が見られた場合は、トラブルになる前に早めに交換しましょう。 なお、ウインカーそのものだけではなく、メーターにあるウインカー表示ランプの点滅も速くなるため、走行中でも球切れに気づくことができます。 ウインカー球切れ交換の依頼先 ウインカーが球切れしたら、ディーラーもしくは整備工場になるべく早く交換を依頼しましょう。ここでは、交換の依頼先のそれぞれの特徴について解説します。 ディーラー ディーラーは、クルマの購入についてはもちろんのこと、車検や修理などのメンテナンス関連についても相談できます。 ディーラーで新車を購入した場合はメーカー保証が付いています。基本的にウインカーのバルブなどの消耗部品は保証の対象外ですが、ウインカーが組み込まれている最新型のLEDヘッドライトは保証の対象です。 最新鋭のLEDヘッドライトが装着されているような高級車に関しては、単なるバルブ交換のみではなく複雑な修理が必要なため、ディーラーに持ち込む必要があります。 整備工場 整備工場では、資格をもつ整備士によるさまざまな修理が受けられます。 ディーラーに比べて修理料金が安い傾向にあるほか、カスタマイズにも対応してくれるという特徴があります。ウインカーの球切れを機会にLEDウインカーにしたり、流行りのシーケンシャルウインカーにしたりする場合には整備工場に依頼しましょう。 ウインカーの交換費用 ウインカーの交換費用は、単なる球切れであれば1,500〜8,000円程度です。ただし、LEDのドアミラーウインカーなどでユニット全体の交換が必要な場合は、1万〜2万円程度の費用がかかります。バルブ交換が簡単に行える場合は安く、逆にフロントグリルやヘッドライトなどの周辺パーツの脱着が必要になる場合は高くなります。 近年「ダブルファンクション・ヘッドライト」と呼ばれるデイライトとウインカーの機能を併せ持つLEDヘッドライトが急増していますが、万が一そのような最新鋭のヘッドライトでウインカーが点かなくなってしまった場合は、ヘッドライトASSYでの交換が必要です。 たとえば、第3世代のBMWのミニは、「ダブルファンクション・ヘッドライト」を採用されている代表的なクルマの1台ですが、ウインカーの故障でヘッドライトの交換が必要になった場合は片側だけで25万円程度の修理費用がかかります。 ウインカーの球切れのまま走ると違法! ウインカーの球切れのまま走行を続けた場合、2つの道路交通法違反で罰せられる可能性があります。1つ目はウインカーを出さずに右折や左折などの車線変更を行う「合図不履行違反」で、2つ目は保安基準に満たない状態で走行する「整備不良車両の運転の禁止」です。 ウインカーの球切れに気づいても、「近所に行くだけなら問題ない」や「慣れた道だから大丈夫」と放置する場合もあります。しかし、合図不履行違反によって6,000円の反則金と違反点数1点が科せられます。また、故障したままの必要以上の運転は、整備不良車両の運転の禁止の違反によって3ヶ月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金が科されます。完全に球切れしておらず、ハイフラ現象になった場合でも整備不良車両の運転の禁止の違反とみなされるため、旧車ユーザーの方は注意しましょう。 ウインカーの球切れによる走行は、法律違反になるだけでなく、危険が伴います。周りの対向車や歩行者に次の進路や動き方などを伝えられないと、いつ事故が起きてもおかしくありません。走行中にウインカーの球切れに気づいた場合には、安全な場所にクルマを移動して、ロードサービスでレッカー移動するようにしましょう。 まとめ ウインカーの球切れについて解説しました。 ウインカーの球切れは、技術の進歩でほとんど見られなくなりました。ただし、車種によっては未だに気をつけなければならない故障の1つです。特に、古いクルマに乗っている場合にはハイフラ現象にも注意する必要があります。 また、ウインカーを球切れのまま公道を走ると、道路交通法違反になります。もし走行中にウインカーの球切れに気づいた場合には、レッカー移動しなければなりません。 球切れした場合にはディーラーや整備工場に交換依頼するとよいですが、スペアパーツの常備とDIY技術を身に付けることで、自分でも交換可能です。なお、旧車であれば比較的簡単に交換ができます。 交通の安全のためにも、ウインカーをはじめ、ランプ類の点検やチェックは定期的に行いましょう。

クルマのビビリ音の原因とは?対策方法もあわせて解説
旧車の再生と維持 2024.06.24

クルマのビビリ音の原因とは?対策方法もあわせて解説

エンジンをかけたときや走行しているときに聞こえるクルマのビビリ音は、一度気になってしまうと解消するまで快適なドライブができなくなることがあります。 そこで今回は、クルマのビビリ音の原因やビビリ音の原因の探し方、ビビリ音を抑える方法などについて解説します。クルマのビビリ音が気になっている方は参考にしてみてください。 クルマのビビリ音の原因 クルマのビビリ音は、部品同士の干渉によって発生します。ただし、発生原因はさまざまです。ここでは、クルマのビビリ音が発生する原因の詳細について解説します。 部品の劣化や変形 クルマのビビリ音は、部品の劣化や変形が原因で、部品同士が干渉して発生します。また、部品を固定していた器具の劣化・破損によって部品同士が干渉することも原因の1つです。 積載物など クルマの積載物とクルマの一部が接触してビビリ音が発生することがあります。荷物の近くや後付けしたパーツ付近から音が聞こえる場合には、荷物を降ろしたり、パーツを取り外したりしてみましょう。接触がなくなることでビビリ音が消える可能性があります。 クルマのビビリ音の原因を調べる方法 どのあたりから音が聞こえているのか耳を澄ましてみると、ビビリ音の発生原因を突き止められることがあります。 こもるような音の場合は、クルマのパネルの間や配線を通しているトンネルなど、表面上から確認できない部分に原因がある可能性が高いため、ディーラーや整備工場に持ち込んで、原因を調べてもらいましょう。 クルマの修理が必要なケース クルマの部品の一部が変形していたり、取り付けパーツが劣化・損傷していたりするときは修理が必要になることがあります。 ただし、修理や部品交換が必要かどうかは原因によって異なるため、まずはビビリ音が発生している原因を突き止め、パーツの変形や部品の劣化・損傷がビビリ音の原因かどうかを明らかにしましょう。 パーツの変形や部品の劣化・損傷によってビビリ音が発生している場合には、修理や部品交換をすることでビビリ音が解消されます。 クルマのビビリ音を抑える方法 クルマのビビリ音は、市販の消音アイテムによって抑えられる場合があります。 ダッシュボードとフロントガラスの隙間からビビリ音が聞こえたり、ドアまわりからビビリ音が発生したりするときは、モールやパッチを使用することでビビリ音を解消できるでしょう。 部品同士の干渉が原因の場合は、部品の間にスポンジやフェルトを挟み込むことでビビリ音が解消されます。 まとめ クルマのビビリ音は、さまざま原因によって発生します。また、ビビリ音は部品の劣化・損傷のサインの1つでもあります。そのため、そのまま放置せず、早めに原因を探り、対処することが重要です。 市販のビビリ音対策アイテムを使用する際には、ビビリ音が発生している原因を明らかにしてから購入しましょう。原因を明らかにしなければ、対策アイテムを使ってもビビリ音は解消されません。 クルマからビビリ音が聞こえるときは、どの付近から音が聞こえているのか、音がこもっているのかどうかなどの発生場所を明らかにして、発生原因に合った対策を行う必要があります。

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