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1951年8月に発売されて以来その抜群な走破性能と居住性が高い評価を受け、世界108カ国で愛用されているランドクルーザーシリーズ。今回は2007年にデビューしたランドクルーザー200系にフォーカスして、その魅力と特徴をお送りします。また、今後の中古価格の見通しについて解説します。ランドクルーザー200系を所有している方や、購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。 ランクル200とは ランドクルーザー200とは、2007年にトヨタ自動車が世に送り出したハイエンドSUVです。超高張力鋼板を用いた安全性と軽量化が施されたボディシェルを採用しています。シャーシには、歴代から受け継ぐラダーフレームに強化されたサイドレールを採用し堅牢な剛性を獲得しました。 ボディシェルとラダーフレームを結びつけると、振動遮断の点で有利になります。オフローダーでの仕様を前提としているランドクルーザーは、細かな振動を吸収する仕組みや、操縦の安定性を高める仕組みを採用しています。 足回りはフロントにダブルウィッシュボーン式、リヤに上下左右4本のコントロールアームにラテラルロッドを加えたリジットサスペンションを採用し、走破性と走行安定性の両立を図りました。 約2.7トンの車重を軽快に走らせるのが、V型8気筒エンジンです。2007年登場時には、4.7リッターエンジンでしたが、2009年にはトルク重視のチューニングが施された4.6リッターエンジンに換装されました。 トランスミッションは全グレードに6速オートマチックを採用し、シーケンシャルシフトマチックと呼ばれる方式でマニュアル感覚のシフト操作もできます。AX Gセレクションに採用されているKDSSは油圧作動スタビライザーを装備し、サスペンションチューニングがなくてもオフロードに適したトラクションを確保してくれます。 ランクル200はもう値上がりしないって本当? 所謂「中古車バブル」でランドクルーザー200の価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。 新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点) 日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。 価格が高くなりやすいランクル200の特徴 現在以上の価格高騰は見込めないとお伝えしましたが、そんな中でもどんな個体が評価されやすいのでしょうか。高値になりやすいランクル200の特徴を紹介します。 こまめにメンテナンスをしている ランクル200はその他のSUVと同様にシビアなドライビングを前提に造られています。走破性を担うシステムの多くが電子制御化されていますので、通常のメンテナンスにプラスして電子的な点検も必要になってきます。1年に1度はトラブルを未然に防止するために電子的なチェックをディーラーで行うとよいでしょう。 その他にもオイル関係は交換時期が短い傾向があるため、忘れずに交換してください。定期交換部品の指定通りに交換することが長持ちの秘訣です。 エンジンが変わって人気が高まった中期以降のモデル 発売から8年後、2回目のマイナーチェンジを迎え、内外装のデザインと電装系が大幅に変更されました。ヘッドライト、フロントグリル、フロントフェンダーがワイルドで威厳のあるフロントフェイスになりました。リヤコンビネーションランプとライセンスガーニッシュもより一体感のあるデザインへ変化しています。 インテリアは約7割が見直され、基本デザインは踏襲されているものの、手元や足元などは表皮巻きを施し、スイッチやセンターコンソールは金属感のあるシルバーで統一されています。 エアコンなどの操作系は中央に集約され、ユーザーが迷うことなく使用できます。特徴的なメーター類なども大幅に変更され視認性の向上を果たしました。ドライバーをサポートする4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイはナビゲーションと連動してエコドライブインジケーター、タイヤ切れ角度、速度を表示します。 プリクラッシュセイフティシステムから大幅に変わったのがトヨタセーフティセンスを全車標準搭載した事です。プリクラッシュセイフティシステム、ミリ波レーダーと単眼カメラによる検知システムによるレーダークルーズコントロール、車線逸脱を知らせるレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームの4つのパッケージを装備しています。 マルチテレインモニターには、アンダーフロアビューとフロントビューを表示し、車両の死角となる部分も視覚化できる運転支援機能もあります。その他にも4輪とスペアタイヤの空気圧も監視できるタイヤ空気圧警報システムも設定されています。 最上級グレードのZX系 AX Gセレクションをベースに先進的なシステムを装備しているのがZXです。足まわりは20インチアルミホイールに4ホイールアクティブハイトコントロールとアダプティブ・バリアブル・サスペンション・システムを装備しています。4ホイールアクティブハイトコントロールは乗り心地を良くするとともに、車高調整機能によってハイモードでフロントを50ミリ、リヤを60ミリ上げることができます。 また、ローモードではフロントを60ミリ、リヤを40ミリ下げることができます。(標準の最低地上高は、225ミリ)ハイモードでは走破性能を、ローモードはユーザーの乗降性を高めるため、用途やシーンに合わせて使い分けるとよいでしょう。電子制御式可変ダンパーのアダプティブ・バリアブル・サスペンション・システムにも注目してください。道路の走行状態に合わせて減衰力をコントロールすることができるほか、パワートレインとパワーステアリングの制御まで行います。 シートはセミアニリン仕上げの本革を使用しています。セミアニリンとは、革の高級感を持ちつつ、直射日光や水滴、衣服の擦過に対する高い耐久性を持つレザーです。
フェアレディZの5代目モデルであるZ33。先代から2年ぶりに復活したハイパフォーマンスカーで、現在でも多くのファンからの支持を獲得しています。 購入を検討していながらも、近年の中古車価格高騰の影響を懸念してなかなか手を出せない方もいるのではないでしょうか。そこで本記事ではZ33の現在の価格と今後の動向について解説します。 フェアレディZ Z33とは フェアレディZの5代目であるZ33は2002年に発売されました。誰もがスポーティな走りを楽しめるハイパフォーマンスカーとして登場し、販売終了までの約6年間で生産台数23万6,182台を達成します。 V6 3.5L VQ35DE型エンジンに6速MT、5速ATというスポーツ走行に適した組み合わせでリリースされ、2007年にはV6 3.5L VQ35HR型エンジンに変更されました。最高出力は280psから313psまで向上しています。 ボディタイプはクーペとロードスターの2種類です。クーペにはベースグレード、ラグジュアリー仕様の「バージョンT」、スポーツ仕様の「バージョンS」、最上位グレードの「バージョンST」の4つのグレードが用意されました。ロードスターのグレードはベースグレードとバージョンT、バージョンSTの3種類です。 フェアレディZ Z33は高騰中!200万円近い個体もある 2024年9月時点でZ33は価格高騰中だといえます。 大手中古車販売サイトで掲載されている数が最も多いのは、140万〜180万円の価格帯です。走行距離が1万kmを切っていたり、スポーツ走行に有利なカスタマイズがされていたりすると、200万〜300万円の値がついている場合もあります。 Z33は「フェアレディZのなかでは手が届きやすい」といわれていた時期がありましたが、直近はそうも言い難い状況です フェアレディZ Z33の高騰は今後も続く? Z33の価格高騰はいつ解消されるのでしょうか。具体的な時期を予測するのは難しいですが、当面の間は高値が続いていくことが予想されます。 大きな理由の1つがアメリカの25年ルールの解禁です。25年ルールとはアメリカの自動車輸入制度の緩和措置です。アメリカでは右ハンドル車の輸入を禁止していますが、製造から25年経過すると右ハンドル車でもクラシックカーとして登録可能になります。 25年ルールが解禁されるとアメリカへどんどん輸出される可能性があります。輸出量が増えると国内での流通台数が減って希少価値が高まり、価格が上がる可能性が高いです。Z33は2002年に発売が開始されたクルマのため、あと3年ほどで25年ルールが解禁されます。たとえばあと1年で価格が下がったとしても、2027年以降にまた値上がりするかもしれません。そう考えると、価格高騰が完全に落ち着くまではまだまだ時間がかかるといえるでしょう。 ▼アメリカの25年ルールについてはこちらで詳しく解説しています。アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ フェアレディZ Z33で狙うならAT車 価格高騰中のZ33ですが、比較的安く販売されているのがAT車です。MT車は100万円超えの個体ばかりですが、AT車だと60万円台で販売されている場合もあります。「走りを極めるならMT車」と考えている方は多いかもしれませんが、AT車とはいえ5速でエンジンは3.5Lという大排気量のため、十分にスポーツ走行を楽しめるでしょう。とにかく安くZ33を購入したいという方は、AT車を検討してみてください。 まとめ Z33の価格動向について解説しました。 Z33の価格は高騰しており、25年ルールの影響もあって今後もしばらく値下がりしないことが予想されます。しかし、中古車の市場は常に変動しており、さまざまな要因で価格が上がったり下がったりします。購入を検討されている方は、今後も動向を注視しておくとよいでしょう。 ただし、AT車であれば現在でも比較的安く購入できるため、トランスミッションにこだわりがない方は検討してみてもよいかもしれません。
ライトウェイトスポーツカーの代名詞ともいえるマツダ ロードスターは、日本のみならず世界中でも支持されている2シーターのオープンカーです。そんなロードスターは、1989年のデビュー以降、モデルチェンジをしながら現在も製造・販売が続けられ、中古車市場でも高い人気を誇ります。今回は、ロードスターのモデル概要や価格について解説します。 ロードスターとは マツダ ロードスターは、1989年9月に販売が開始された2シーター(2人乗り)のライトウェイトオープンスポーツカーです。デビュー当初は、「ユーノス ロードスター」として販売されていました。また、北米では「MX-5 ミアータ」の名で販売されています。 マツダは、ロードスターに採用した駆動方式のFR(フロントエンジン・リアドライブ)と軽量なボディが生み出す軽快で素直な運転感覚の楽しさを「人馬一体」と表現しています。以降、人馬一体がロードスターを示すキーワードになりました。 ロードスターは、自分の手足のように操ることができる扱いやすいサイズのボディや高回転までスムーズに吹け上がるエンジン、軽い車両重量などによって、初代から現行まで軽快な走りになっていることが特徴で、現在も運転好きから支持されています。 初代ロードスター(NA型)は、1989年9月に登場しました。フロントボンネットの中に縦置きされた1.6L直列4気筒エンジン、、軽量でコンパクトなボディ、リトラクタブルヘッドライトが特徴のモデルです。 1990年3月にATモデルを追加し、その年の7月にはグリーンのボディカラーにタン色のインテリアを組み合わせ、本革シート、ナルディ社の木製ステアリング・シフトノブを採用した「Vスペシャル」を発売しました。 さらに、1991年7月にイエローのボディカラーを採用した特別仕様車「J-LIMITED」を800台限定で販売し、8月に「Vスペシャル」にブラックのボディカラーを追加。1992年7月にビルシュタイン製ダンパー、BBS製アルミホイール、ナルディ社の本革巻ステアリング・シフトノブ、リアスポイラーを採用した「Sスペシャル」を発表しました。1993年7月には、エンジンを1.6Lから1.8Lへ変更。その後も限定車や特別仕様車などを販売し、1998年1月にフルモデルチェンジしました。 2代目(NB型)は、固定式のヘッドライトと流麗なスタイリングのボディが特徴です。2000年1月に500台限定の「NRリミテッド」、12月に700台限定の「YSリミテッド」、2001年5月に200台限定の「マツダスピードロードスター」、2003年10月に受注生産の「ロードスタークーペ」、2004年2月に350台限定の「ロードスターターボ」など、さまざまな限定モデルを販売。2005年5月には、「2人乗り小型オープンスポーツカー」生産累計世界一としてギネス世界記録に認定されました。 2005年8月に3代目(NC型)へフルモデルチェンジするとともに、モデルチェンジを記念した500台限定の「3rd Generation Limited」を発売。3代目では、ボディサイズが拡大したものの、ロードスターのコンセプトである「人馬一体」を継承しています。また、軽量かつコンパクトな新開発の2.0Lエンジン、ボディの軽量化、重量配分の最適化などにより、ロードスターらしい走りを受け継いでいます。 2006年には電動ハードトップを採用したプレミアム感ある「ロードスター パワーリトラクタブルハードトップ(RHT)」を追加。2006年12月に特別仕様車の「Blaze Edition」、2007年4月に「マツダスピードM'z Tune」、10月に特別仕様車の「Prestige Edition」、2011年10月に特別仕様車「BLACK TUNED」などを販売し、2015年に4代目へフルモデルチェンジしました。 2015年5月に登場した4代目(ND型)は、「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)Soul of Motion」を採用していることがトピックです。デザインは、躍動感あるエクステリアと上質なインテリアによって、上品なオープンスポーツカーとなっています。パワートレインは、1.5L直列4気筒ガソリンエンジンをフロントミッドシップに搭載し、6速MT/6速ATを組み合わせたFRです。 2016年11月には、なだらかに傾斜するラインが特徴的なファストバックスタイルの「ロードスターRF」を追加。エンジンは、RFらしい上質な走りを目指して2.0L直列4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」を搭載しています。4代目も従来のロードスターと同じように、「ロードスター30周年記念車」、「100周年特別記念車」、「990S」などの特別仕様車を発売。現在(2022年5月時点)も4代目が継続して販売されています。 ロードスターは、台数が限られているグレードや流通台数が少ない車両、年式が古く希少性が高まっているモデルなどの価値が高く評価されている傾向があります。モデルによっては、プレミア価格で取引されているほどです。 ロードスターは価格が下がっていく!? これまでロードスターの中古価格は高騰し続けていました。特に、限定車やターボエンジン搭載車など希少価値が高い車両は顕著に値上がりしていました。 しかし、中古車市場の変動によって現在以上の高騰は見込めないといわれています。詳しくは次の項目で解説します。 ロードスターはもう値上がりしないって本当? 所謂「旧車バブル」でロードスターの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とはいえません。ロードスターの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいロードスターの特徴 現在以上の価格高騰は見込めないとお伝えしましたが、そんな中でもどんな個体が評価されるのでしょうか。ここからは、高値がつきやすいロードスターの特徴を解説します。 こまめにメンテナンスされている ボディやルーフ(幌)などの外装、シートやインテリアパネルなどの内装の状態が良好だと、評価されやすいです。特にソフトトップの幌は、日光や雨・風などによって劣化しやすいため、定期的にメンテナンスしておきましょう。 また、エンジン・トランスミッション・サスペンションなどの機械系は、定期的な点検やメンテナンスがされ、いつでも動かせる状態になっていると高値がつきやすい傾向にあります。 高い人気を誇る「ロードスター Vスペシャル」 初代ロードスターに設定されていた「Vスペシャル」は、特別装備が充実し、イギリス車のような上品なロードスターとして人気が高いことから、売却するときの価格も高くなりやすいです。 ロードスター「Vスペシャル」は、1990年7月に追加されたモデルで、ボディカラーにグリーンを採用し、タン色のインテリアを組み合わせています。また、本革シート、木製ステアリングやシフトノブを装備していることも特徴です。 ロードスター「Vスペシャル」中古車の中には、当時の新車販売価格を上回る値段になる車両もあります。「Vスペシャル」の売却を検討している方は、査定に出して今の価値を確認してみることをおすすめします。 特別仕様車「Prestige Edition」 3代目ロードスターに設定された特別仕様車「Prestige Edition」は、プラス評価される装備が充実しているモデルとなっているため、高価格になりやすいでしょう。 プレステージエディションは、ロードスターRHTの上級グレード「RS RHT」および「VS RHT」をベースに、シートヒーター付本革バケットシート、BBS製鍛造17インチアルミホイール、ステンレス製スカッフプレート、フロントフォグランプなどを装備したモデルです。査定では、プレステージエディションの本革シートやアルミホイールなどの特別装備がプラス評価されやすいため、買取時に高い価格になるでしょう。 また、プレステージエディションのベース車両である「RS RHT」や「VS RHT」はロードスターの上級グレードのため、外装や内装、エンジンやトランスミッションなどの機械系の状態がよければ、高く評価されます。ベース車両の「RS RHT」や「VS RHT」の価格が気になったら、査定に出してみるとよいでしょう。
トヨタのフラッグシップスポーツカーであるスープラ。国内外を問わず高い人気を誇りますが、スープラとはどういった車なのか、中古車価格が同変動しているのかを解説をします。スープラを所有している方や購入を検討している方はぜひ参考にしてください。 スープラとは スープラは、トヨタのスポーツカーです。初代は1978年に米国で誕生し日本国内ではセリカXXの名称でした。1981年に発売された2代目からリトラクタブルヘッドライトとなり、日本国内でスープラの車名が採用された3代目も外観のコンセプトは引き継がれています。 1993年に登場した4代目は、リトラクタブルヘッドライトの法規制を機にデザインが一新されました。ショートホイールベースながらボリュームのあるシルエットは名車2000GTからの継承であり、トヨタのスポーツカーの伝統デザインとなっています。2019年から発売された現行型はBMW Z4とプラットフォームを共有しており、製造事業者はBMWの名義です。 スープラは全日本GT選手権やルマン24時間、フォーミュラドリフトなどのレースに参戦し数々の実績を上げています。3代目の生産終了から現行型が誕生するまでは17年もの歳月が流れていますが、その間に映画ワイルドスピードでA80が使用されたことにより特に北米では絶大な人気を誇ります。 スープラの価格は下がっていく!? スープラは大変高値で取引されていたクルマでした。海外でも人気のA80は、ラスベガスのオークションで日本円にして約5,450万円で落札されたほどです。 しかし、中古車の価格高騰もそろそろ終わりを迎えるといわれています。詳しい理由や背景は、次で説明します。 スープラはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でスープラの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。スープラの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいスープラの特徴 スープラの売り時を考えているのであれば、自身が所有するスープラの買取価格について予想してみましょう。価格が高くなりやすいスープラについて解説します。 こまめにメンテしている こまめにメンテナンスされているスープラは価格が高くなりやすいです。スープラのようなスポーツカーは、品質を維持するためにはオイルや消耗品などの定期的な交換が必須といえます。A70とA80の復刻部品をTOYOTA GAZOO Rasingの「GRヘリテージパーツプロジェクト」で再販売しているため、必要に応じたレストアも有効といえるでしょう。 ワイルドスピードで人気が加速した「A80」 A80は、トヨタが「THE SPORTS OF TOYOTA」と銘打つほどに力を注いで開発した車です。国産FRでは初となるゲトラグ社と共同開発した6速MTや、ビルシュタイン社性のサスペンションが採用され全日本GT選手権で長年活躍するなど高い性能を有しています。そこにワイルドスピードで主人公が乗っていたことで人気が加速し、中古車市場でさらに価値が高くなりました。 「RZ」や「RZ-S」などのターボ付きグレード スープラは、ターボ付きが人気です。レースに投入されることが前提に開発されているため、搭載されているエンジンは1,000馬力までのチューンアップが可能なポテンシャルがあります。それを支える車体や足回りも同様といえ、カスタムベースと考えるファンが多いことが理由の一つといえるでしょう。
ポルシェ911初となる水冷エンジンを搭載した996型ポルシェ911。自然吸気エンジンとしてシリーズで初めて300psを突破したにもかかわらず、発売当時はユーザーから不評だった不遇のモデルでもあります。 しかし、高いポテンシャルとポルシェ開発陣のこだわりが詰まったモデルであることが見直され、ポルシェ人気の高まりとともに再評価。ポルシェ911シリーズのなかではお買い得感のある996型ポルシェ911の魅力と実力を、ぜひチェックしてみてください。 初のフルモデルチェンジと初の水冷エンジン 996型ポルシェは、5代目911として1997年に登場。ポルシェ911が登場して以来、全面的に新設計された初のフルモデルチェンジでした。また、ポルシェ911初となる水冷エンジンは、当時のシリーズ最高出力にまで高性能化されています。 一方で、コストカットの目的で格下モデルである986型ボクスターと部品が共用され、ユーザーの不評を買いました。しかし、ボディ剛性や空力性能などを詳しく見ていくと、エンジン性能以外もポルシェ911の名に恥じない完成度となっています。 シリーズ初の水冷エンジンは300psを発生 996型ポルシェのもっとも大きな変更点は、水冷エンジンの採用です。空冷エンジンはポルシェ911のアイデンティティの1つでしたが、欧州をはじめ世界的に環境基準が厳しくなったことに対応するため初めて水冷化されました。 新開発のエンジンは、ただ水冷化して環境性能に対応しただけではありません。3.4L水冷6気筒DOHCエンジンは、自然吸気モデルのポルシェ911として初めて300psを発生。小排気量化して環境性能に対応しつつ、ポルシェエンジンにふさわしいスペックに仕上げられています。 クランクケースやシリンダーヘッドを刷新し、圧縮比を11.3まで引き上げました。さらに可変バルブ機構(バリオカム)と吸気管切り替え機構(バリオラム)を採用するなど、徹底的に性能を追求したエンジンです。 ボクスターと共用部品は多くても性能はアップ 996型で最も不評だったのは、986型ボクスターと共用パーツが数多く使用されていたことです。ヘッドライトやフロントフェンダー、バンパーなど車両前方部分を中心に多くのパーツが共有化されていました。 しかし、実はシャシーも含めて一新された996型ポルシェ911は、大幅にボディ性能も向上しています。各種補強でボディ剛性を高めたにもかかわらず、車両総重量は50kgも軽量化。(初期モデル 2輪駆動モデル同士の比較) さらに、フロントウインドシールドを寝かせることで空気抵抗を示すCd値は0.3となり、先代から10%も改善しました。(993は0.33)また、足回りもフロントこそ986型ボクスターと共通ですが、リアは完全に新設計のマルチリンク式サスペンションが装備されています。 評価が高まりつつある今狙い目の996型 伝統の空冷を捨てたうえ、格下のボクスターとの部品共用によって発売当時は評価が低かった996型ポルシェ911。しかし、月日を経ることで評価は見直され、もともともっていた高いポテンシャルとあわせて今人気が高まっています。 空冷ポルシェ911以上にポルシェらしい996型は、実は開発陣がこだわり抜いて仕上げたモデルでした。 問題の涙目ヘッドライトも再評価 ボクスターとの部品共用でもっとも不評を買ったのが、「涙目」と呼ばれるヘッドライトです。ヘッドライトはクルマの印象を決定する部分だけに、格下のボクスターと同じという点は大きなマイナスポイントでした。 しかし、発売から20年以上が経過し、現在では当時と評価が変わってきています。1990年代に生み出されたスポーツカーが持つ独特の高揚感は、「ヤングタイマー・クラシック」とも呼ばれて独自の個性として再評価されるようになりました。 ポルシェらしさを追求した996 エンジンの水冷化に際して、「ポルシェらしさが失われた」と批判されることが大きな懸念でした。そこで、ポルシェ開発陣は、徹底的にポルシェらしさにこだわります。 「ポルシェを着る」とも評されるほどに一体感のあるドライブフィールと、往年のレーシングポルシェを連想させる甲高いエキゾーストノート。いまでは、空冷最終モデルとなった993よりもポルシェらしいという意見も少なくありません。 まとめ 996型ポルシェ911は発売当時に不評だったことで、高騰している911のなかでもまだ比較的手頃な価格で入手できます。状態にもよりますが中古車価格は、400〜500万円前後です。 また、価格の高騰は買取価格に徐々に反映されつつあり、旧車王での買取事例をみるとカレラ4Sで410万円もの価格がついたものもありました。 996型ポルシェ911を購入する際は1点注意点があります。通称「インタミ問題」と呼ばれるトラブルです。 インターミディエイトシャフトとは、簡単に言えばクランクシャフトの回転を、左右のカムシャフトに伝える部品のひとつ。走行中に破損すると、最悪の場合走行不能になるばかりか、エンジンの大掛かりな修理が必要になってしまいます。ポルシェが無料点検・交換プログラムもおこなっていたので、インターミディエイトシャフト破損に対する修理や対策がおこなわれている車両を選びましょう。 ※価格は2022年4月現在
日本を代表する大衆車として時代を切り開いた日産 サニー。また、ただの大衆車におさまらず、レースシーンでの長期に渡る活躍や派生モデルがサニトラという愛称で大人気となるなど、日本の自動車史を語るうえで外せない大名跡です。日産開発陣の粘りによって誕生した名車、サニーの歴史を振り返ります。 40年近くも続いたロングラン大衆車 サニーは1966年から2004年まで、実に38年にも渡って販売された日本を代表する大衆車です。高度成長期に高まった大衆のマイカー需要に応え、日本の大衆車市場を牽引しました。 コンパクトなボディとエンジンで大ヒットとなった日産 サニーの開発背景を詳しくご紹介します。 トヨタ カローラと大衆車の双璧をなしたサニー 日産 サニー(4代目まではダットサン)の初代登場は、50年以上前となる1966年でトヨタ カローラの登場と同じ年でした。800万通以上の公募のなかから選ばれた車名とともに、大衆の心をしっかりと掴んで爆発的ヒット。ライバルであるトヨタ カローラと大衆車の双璧を成す存在でした。 実は開発陣が半ば無理やりリリースした 1,000ccクラスだったブルーバードが1,200cc以上のクラスに主力を移したことで、同クラスが空席でした。しかし、経営陣はブルーバードとの同志討ちを懸念し、開発には消極的。商用車開発という名目で開発陣がなんとか説き伏せ、サニーの開発に漕ぎ着けたという逸話が残っています。 高度成長期だった1960年代後半は、大衆が徐々にマイカーを手にし始めていた時代。空席となっていた1,000ccのエントリークラスを埋めたことで、時代背景を追い風にサニーは成功を手にします。 その後38年も続く日本を代表する大衆車は、当時の開発陣の粘りがなければ登場していなかったかもしれません。 初代に搭載されたA型エンジンは30年も使用された 初代サニーに搭載されたエンジンは、新開発の直4OHVの1,000cc A10型エンジン。小型で実用的なA型エンジンは、その後30年にも渡って生産され続けます。 また、小型車向けのエンジンとして経済性に優れていただけではなく、低回転から高回転まで軽快にまわる特性のよさから、チューニングエンジンとしてのポテンシャルが高かったのも特徴。シンプルな構造かつ軽量で、低重心だった点も評価されました。 エンジンのポテンシャルの高さは、モータースポーツの舞台で証明されます。OHVエンジンながら10,000rpmで175psという驚異的なポテンシャルを発揮し、「サニーのライバルはサニー」といわれるほど、国内のツーリングカーレースを席巻。とくに2代目となるB110型サニーは、1970年から1980年代初頭までの長きに渡って多くのチューナーやプライベーターからの支持を集めます。また、全日本FJ1300選手権など、フォーミュラカーの世界でも一大勢力を築きあげました。 日産 サニー歴代全9モデルを紹介 38年間もの間製造された日産 サニーは、トヨタ カローラを強く意識し合計9モデルをリリース。サニーのモデル変遷を追いかけると、日本の自動車業界の発展も見えてきます。 初代B10型系(1966-1970) サニーは初代をはじめ、4代目まではダットサン名義で販売されました。当時のクルマとしては珍しく、登場前年からティザーキャンペーンを展開。コンパクトで経済的という大衆車の市場を切り開いたモデルです。 2代目B110型系(1970-1973) 2代目となるB110型は、サニーの地位を確立したモデルです。エンジンは初代サニーから200ccアップの1,200ccA12型エンジンを搭載。1,000ccエンジンで販売を続けていたトヨタ カローラに対し、「隣のクルマが小さく見えます」という挑発的なコピーを展開したことでも有名です。 モータースポーツシーンでも多くの実績を残し、生産終了後もレースシーンでその地位を保ち続けました。エンジンだけではなく、空気抵抗が少なく軽量で高い運動性を発揮していたことも高く評価されています。 また、「サニトラ」の愛称で親しまれているピックアップトラック(B120型)は、国内向けが1994年。海外向けにいたっては。2008年まで同型(マイナーチェンジは実施)で販売され続けます。 3代目B210型系(1973-1977) 3代目のB210型の大きな変更はデザインです。曲線を多用したデザインは、北米市場を強く意識。ボディバリエーションは、先代以前と変わらず2ドアセダン、4ドアセダン、クーペの3タイプが用意されます。ただし、先代の評価があまりに高かったこともあり、大型化したことはユーザーの不満につながりました。 4代目B310型系(1977-1981) 4代目サニーは、3代目の不評から再びボディラインが直線的なものに変更されます。1979年に追加されたサニーカリフォルニアは、ボディサイドのウッドパネルが特徴的で、現代のステーションワゴンの元祖ともいえるモデルです。 4代目サニーは、ダットサン名義のサニーとしては最後のモデルとなり、ファンの間では「ラストダット」とも呼ばれています。 5代目B11型系(1981-1985) サニーは、5代目にして大きな転換点を向かいます。1つは日産名義になったこと、もう1つは駆動方式がFFに変更された点です。ライバルのカローラより2年先んじての変更で、技術力が必要なもののスペース効率に優れたFFレイアウトは、小型大衆車にとって大きなメリットになりました。 6代目B12型系(1985-1990) 6代目サニーは、「トラッド・サニー」の愛称で親しまれたモデルです。サニー初となる4WDの追加やDOHCエンジンの投入など、やや高年齢化していたユーザー層の若返りに成功しました。 7代目B13型系(1990-1994) バブル期に登場したB13型系サニーはガソリンエンジンをすべてDOHC化し、一気に現代のクルマへと進化。また、カローラにはなかった1,800ccエンジンを投入し、初代登場から常にカローラを意識していたことがうかがえます。1,800ccエンジンを搭載する4WDモデルは、国内ラリーやダートトライアルでも活躍しました。 8代目B14型系(1994-1998) 8代目サニーとなるB14型は、「クラスを超えた機能の実現」を目指して開発されました。先代でいったんサニーのラインナップからはずれた2ドアクーペを「サニー・ルキノ」として復活させるなど、再度ユーザーの若返りを図ったモデルです。 9代目B15型系(1998-2004) サニーとして最後のモデルとなる9代目B15型サニーは、意欲的なモデルでした。「新・世界基準セダン Sunny」というコンセプトのもと、燃費向上や排ガスの有害物質を低減した仕様のモデルをラインナップ。さらに、可変バルブタイミング機構を備えた、サニー史上最強スペックのSR16VE型エンジンを搭載するスポーツグレードも設定されました。 まとめ 発売期間が長く、9代ものモデルチェンジをしたサニーの中古車動向は、モデルによって大きく異なります。ただ、最終型の販売終了から、すでに20年近くが経過しているので、全体として台数は少なくなる傾向。大手中古車情報サイトでも登録台数は60台ほどでした。とくに、1966年発売の初代や人気の2代目B110型系は、ほとんど市場に出回っていません。 発売当時はユーザーからは不評だったB210型モデルで、300〜400万円ほどが中心価格帯。一方で最終型となるB15型は市場での販売台数も一定数あり、50~100万円ほどで取り引きされています。 ※価格は2022年4月現在
シビックのスポーツグレードとして、すっかりお馴染みの「typeR」。赤いヘッドカバーにチューニングが施されたエンジンやサスペンションなど、中でもVTEC機構は国内から海外まで多くのファンを魅了しています。 しかし、実はtypeRじゃないのにツウなファンが好むシビックが存在します。それがEG6シビックSiRです。今回はEK9シビックの先代、typeRを先駆けともなったEG6シビックSiRについてご紹介します。 EG6シビックの歴史 EG6シビックは1991年に登場し、シビックとして2度目の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。 ボディタイプは「3ドアハッチバック」、「4ドアセダン」「2ドアクーペ」の3種類。2ドアクーペは日本では生産されておらず、「ホンダ・オブ・アメリカ」で生産され、1993年に日本に輸入されました。 グレードは6種類あり、その内VTEC仕様が3種類。「ETi」は新開発のVTECである「VTEC-E」という低燃費志向のエンジン。「VTi」はSOHCで吸気のみ可変するVTEC。そして、SiRはDOHCの吸気と排気が両方可変するVTECとなっています。 このSiRこそ、当時のJTC(全日本ツーリングカー選手権)でライバルのトヨタ・カローラに勝つために開発されたスポーツグレードなのです。 格上車とも戦える!軽量・高出力・旋回能力の高さ EG6シビック(SiR)のB16A型は、最高出力が170ps/7,800rpmというハイパワーエンジンで、足回りには4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。車両重量はパワステなどの快適装備がないSiRで「1,040kg」、快適装備付きのSiRⅡで「1,050kg」という当時の1,600ccクラスでは軽量な上にパワーも別格だった為、格上車とも同等に戦えるスペックを有していました。 ここからは、エンジン、重量、サスペンションについて細かく紹介していきます。 クラス最強レベルの高回転ハイパワーエンジンと軽量ボディ B16A型エンジンのスペックは、排気量1,595cc、最高出力125kw(170ps)/7,800rpm、最大トルク156.9N.m(16.0kgf.m)/7,300rpmとなっています。 他の1,600ccクラスと比べれば一目瞭然で、当時のJTCで活躍していたライバルでもあるAE101カローラ GT APEXの4A-GEは、排気量1,587cc、最高出力118Kw(160ps)/7,400rpm、最大トルク161.8N.m(16.5kgf.m)/5,200rpmというエンジンスペック。 最大トルクではやや劣っていますが、カローラの車両重量は「1,140kg」。シビックSiRの車両重量は「1,040kg」と100kg程シビックの方が軽量です。ウエイトレシオで見るとシビックの方がハイスペックで当時の1,600ccクラスで考えるとなかなかのモンスターマシンだと言うことがわかると思います。 先代から改良され進化した4輪ダブルウィッシュボーン EG6シビックの4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションは、先代のEF9から採用されていました。しかし、EF9では贅沢な方式を採用したにも関わらず、サスペンションのストロークが不足。高いスピードで大きな段差を踏むと姿勢を崩す、コーナリング中のインリフトなど、リアのグリップ力が低下することが多くありました。 一方、EG6ではストロークを多くとり、ホイールベースを延長したことにより、路面追従性を大幅に向上させ、コーナリング中の段差などにも対応させました。この改良により、ライバルであるカローラのスーパーストラットサスペンションにも引けを取らないコーナリング性能を実現します。 現在主流となっているトーションビーム(車軸懸架式)に比べ、部品数が多く高コストで重量も増えます。ですが、剛性の高さや安定性、さらに細かなセッティングなどが可能で、JTCに勝つために開発されたEG6にはダブルウィッシュボーンが採用されました。 シビックEG6の中古車&買取相場 旧車王で確認してみると、SiRⅡの最低買取額「50万円」(2020年買取、走行距離20万km)で、最高買取額「200万円」(2021年買取、走行距離9万km)。車体の状態で変動するため、大体「50万円〜200万円」で、年式を考えればかなり高額であることが分かります。 続いて、シビックEG6の中古車市場は、SiRⅡが多くフルノーマルの個体はほとんどありません。現在(2022年4月)の中古販売車両を調べると、150万円〜400万円で販売されています。こちらも車両の状態で価格が変動しますが、やはり程度が良いほど高額で売買されているため、本気で購入を考えているのであれば300万円以上の予算を用意しておくと安心です。 まとめ シビックEG6は、後継車のEK9や現行型のFK8などのtypeRと比べると、やや目立たない存在です。しかし、EG6の軽量な車重や4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションなど、もともと持っている戦闘力はかなり高め。ややハード目に固めた足で、高回転エンジンを回しきる快感は、ダウンサイジングターボや電動化が主流となってしまった最新車種では味わえない感覚です。 当時のJTCに勝つという想いがこもったホンダの最高傑作は、ツウなファンが多く存在し、今後の中古相場も高騰することが予想されます。気になる方は是非今のうちに所有して、当時のホンダのレース魂を感じてみてはいかかでしょうか。
パジェロは1982年に登場した三菱自動車を代表するSUVです。2019年8月に生産終了となった4代目まで数多くのバリエーションが発売されました。今回はパジェロがどのような車であったのか、中古価格はどのように変動していくのかを解説します。パジェロを所有している方や、購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。 パジェロとは アルゼンチンの南部に生息する野生の猫の名前を冠したオールラウンドSUVです。初代の発売は1982年に乗用車としても使えるオフロード車として発売されました。ジープの様な荷台はなく、多目的な使用を前提とした車でした。パジェロはパリダカールラリーに度々出場し、総合優勝を飾るなどスポーツ車としてもその名を轟かせました。 初代と2代目のシャーシはラダーフレームでしたが3代目からはモノコックボディにラダーフレームを溶接したビルトインフレームと呼ばれるフレームを採用しました。乗車したときの居住性を良くすると共に、悪路での走破性を重視したサスペンションや動力伝達装置を取り付けられる構造です。 パジェロの価格は下がっていく!? 2021年、パジェロの平均価格は約217万円でしたが、2022年4月には約262万円と45万円も高騰しました。生産終了した車なだけに、どこまで価格が上がるのか気になるところですが、現在以上の値上がりは見込めないと言われています。その理由に関しては、次の項目で詳しく解説します。 パジェロはもう値上がりしないって本当? 所謂「中古車バブル」でパジェロの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。 新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、中古車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。 パジェロの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいパジェロの特徴 現在以上の価格高騰は見込めないとお伝えしましたが、そんな中でもどんな個体が高く評価されやすいのでしょうか。高値がつくパジェロの特徴を紹介します。 こまめにメンテナンスされている パジェロはオフローダーとしての使用環境が通常の乗用車より厳しいため、きちんとしたメンテナンスが必要です。オイル関連ではエンジンオイルだけではなくオートマティックオイル、トランスファーオイル、デフオイルなどもメーカーが推奨する定期交換を行う必要があります。 また、パワーステアリングや発電機を回す補器ベルトも、外見では劣化が見えにくいので定期交換したほうがいいでしょう。ショックアブソーバーも悪路では酷使されるため非常に傷みやすい部品です。 また大型タイヤを装着しているのでステアリング・システムにも大きな負荷がかかりやすいため、年に一度は足回りの点検をおすすめします。 流通数が極めて少ない「特別仕様車のファイナルバージョン」 2019年4月に「ファイナルエディション」を発表しました。本革シート、電動ロングサンルーフ、カーテンエアバッグ、ルーフレール、リヤデフロック、寒冷地仕様などを標準装備したモデルです。700台という生産台数の少なさもあって、高く評価されています。 パワフルなエンジンと迫力のある外観の「パジェロエボリューション」 1997年9月に登場した、二代目パジェロのショートボディに前後ダブルウィッシュボーンを採用したスポーツモデルです。2,500台限定で生産されました。バンパー、大型フェンダー、サイドステップ一体型のボディはタフさとマッシブな印象を与えます。内装はレカロシート、スポークタイプステアリングホイール、カーボン調インパネ、フルオートエアコン、キーレスエントリーシステムを装備しています。ラリーに勝つために作られたモデルで、その走破性の高さから熱い支持を集めています。
トヨタ ハイラックスサーフは、1984年〜2009年まで4世代にわたり販売されたSUVで、海外では「4Runner(4ランナー)」の名称で販売されています。そんなハイラックスサーフは、中古車市場で値下がりしにくく、車両の状態がよいものは新車販売価格以上の値段になることもあります。 今回は、ハイラックスサーフのモデル概要、中古車市場の動向や高くなりやすい車両の特徴について解説します。売却時期を検討している方は参考にしてみてください。 ハイラックスサーフとは ハイラックスサーフとは、ピックアップトラックのハイラックスをベース(2002年〜2009年の4代目はランドクルーザープラド)にしたSUVで、1984年〜2009年まで4世代にわたり販売されました。 初代(1984年〜1989年)は、ピックアップトラックのハイラックスの荷台部分にFRP製のキャノピーを載せたモデルです。1984年に4ナンバーのバンが登場し、1986年に5ナンバーのワゴンがデビューしました。 2代目(1989年〜1995年)は、ピックアップトラックのハイラックスをベースにしていることは変わらないものの、スチール製のワゴンになり、乗用車らしいスタイリングと室内空間となっています。 3代目(1995年〜2002年)は、ホイールベースとトレッドを拡大して、走行安定性や乗り心地を向上。また、5ナンバーサイズの標準ボディとオーバーフェンダーを装着したワイドボディの2種類を用意しました。 4代目(2002年〜2009年)は、ランドクルーザープラドと共通のコンポーネンツを使い、ボディサイズや室内空間を若干拡大しています。ベースとなる車両は変わったものの、デザインに台形のフロントグリルや根本の幅が広いCピラーなどを取り入れているため、ハイラックスサーフらしいスタイリングです。 日本では、1986年~2009年までの4世代でハイラックスサーフの販売が終了となりましたが、海外では「4Runner」として現在も継続して販売されています。 ハイラックスサーフの価格は高騰している? ハイラックスサーフは、2023年10月頃から価格が高騰しています。特に2024年3月頃から大幅に上昇しており、2024年9月現在は半年前より15万〜30万円程度の高値での売却が期待できます。 ハイラックスサーフの高騰の背景には、国内外でのピックアップトラックやSUVの人気上昇があります。優れた耐久性と高いオフロード性能により、特にアウトドア思考のユーザーや悪路走行が必要なユーザーから支持されています。 また、当初よりは落ち着いているものの、半導体不足により新車の生産が遅れていることも価格が高騰している理由の1つだと考えられます。 ハイラックスサーフの現在の買取相場 ハイラックスサーフの買取相場は、下記のとおりです(2024年9月現在)。 【60系(初代)】1983年〜1989年 グレード 買取相場 SR 5万~130万円 SSR 5万~130万円 SSR リミテッド 5万~130万円 【130系】1989年〜1995年 グレード 買取相場 SSR 5万~120万円 SSR-G 5万~120万円 SSR-V 5万~120万円 SSR-X 5万~120万円 SSR リミテッド 5万~120万円 【185系】1995年〜2002年 グレード 買取相場 SSR-G(3.4L ガソリンモデル) 5万~50万円 SSR-G(2.7L ガソリンモデル) 5万~220万円 SSR-G(ディーゼルターボモデル) 5万~120万円 SSR-X(3.4L ガソリンモデル) 5万~50万円 SSR-X(2.7L ガソリンモデル) 5万~220万円 SSR-X(ディーゼルターボモデル) 5万~120万円 SSR-V(2.7L ガソリンモデル) 5万~220万円 SSR-V(ディーゼルターボモデル) 5万~120万円 【215系】2002年〜2005年 グレード 買取相場 SSR-G(4.0L ガソリンモデル) 50万~200万円 SSR-G(3.4L ガソリンモデル) 20万~120万円 SSR-G(2.7L ガソリンモデル) 10万~120万円 SSR-G(ディーゼルターボモデル) 5万~100万円 SSR-X(4.0L ガソリンモデル) 50万~200万円 SSR-X(3.4L ガソリンモデル) 20万~120万円 SSR-X(2.7L ガソリンモデル) 10万~120万円 SSR-X(ディーゼルターボモデル) 5万~100万円 SSR-X アメリカンバージョン 10万~120万円 SSR-X リミテッド 10万~120万円 ハイラックスサーフは、純正の状態でも高く売却できるものの、カスタマイズされた車輌の方が高値がつく傾向にあります。特に、下記のカスタマイズがされた車輌は、オフロード性が強化されるうえに見た目の迫力も増すため、より高く売却できるでしょう。 ・215系:リフトアッププラスオールテレーンタイヤ・185系:ナローボディに変更した4Runnerスタイル また、130系も高い人気を誇り、年式を問わず高値で取引されています。 価格が高くなりやすいハイラックスサーフの特徴 ハイラックスサーフの買取相場は高騰しているものの、どのような状態のものでも高値で売却できるわけではありません。少しでも高くハイラックスサーフを売却するために、買取価格が高くなりやすいハイラックスサーフの特徴について、詳しく見ていきましょう。 こまめにメンテナンスをしている こまめにメンテナンスされ、外装や内装がきれいな状態で、いつでも不具合なく動かせるコンディションのハイラックスサーフは、高く評価されやすいでしょう。 ハイラックスサーフは、最低地上高が高いSUVであるため、アウトドア用品を載せて、未舗装路を走り抜けて休日のレジャーを楽しめるモデルです。砂利道やぬかるんだ道を走行したり、アウトドアで使う道具を載せたりすると、外装や内装に汚れが付着します。高い価格で売却するためには、これらの汚れが染み付かないうちに落とし、きれいな状態を維持しておくことが大切です。 また、エンジンやトランスミッション、サスペンションなど足まわりといった機械系のメンテナンスがされていると価格が高くなりやすいです。 売却時に高い評価をされるためにも、定期的に外装・内装・機械系のメンテナンスをしておきましょう。 カスタムされている185系 カスタムされている185系は、買取価格が高くなる傾向にあります。 特に、185系の定番カスタムである「4Runner スタイル」は人気があるため、高く売却できるでしょう。4Runner スタイルは、ナローボディーに変更されたカスタムです。 ナローボディーとは、オーバーフェンダーがないボディ形状のことで、変更するには高度な技術が必要です。具体的には、オーバーフェンダーやドアパネルなど、車輌全体にわたる複数の樹脂製パーツを取り外す必要があります。 また、各パーツを取り外した際、100箇所にもおよぶ取り付け穴が露出するため、これらをスムージング処理して丁寧に仕上げなければなりません。 このように手の込んだカスタマイズが施された185系は、独自性と高品質な仕上がりから、価格が高くなりやすい特徴があります。
トヨタ ハイエースは、日本のみならず世界中で信頼される、人気のワンボックスカーです。そんなハイエースは、中古車価格が高騰し値段が下がりにくい状態が続いていました。しかし、中古車市場の変化によりさらなる値上がりは期待できないと言われています。 今回は、ハイエースのモデル概要や中古車市場の動向について解説します。ハイエースの売却を検討するときの参考にしてみてください。 ハイエースとは トヨタ ハイエースは1967年に登場し、日本をはじめアジア、中近東、オセアニア、アフリカ、中南米など世界中の国々で使用され、高い信頼性と広い室内や優れた使い勝手が高く評価されるワンボックスタイプのバンです。 2004年には200系4代目となり、広い室内と高い衝突安全性能を確保し、豊富なボディバリエーションや快適性・利便性を高める機能や装備などが採用されました。 2007年のマイナーチェンジ(2型)では、ディーゼルエンジン車に可変ノズル式ターボチャージャーを装備した高性能3.0L直噴ディーゼルターボエンジン(1KD-FTV型)を搭載し、さらに粒子状物質(PM)を浄化するDPR(Diesel Particulate active Reduction system)触媒を新たに採用しました。その結果、環境性能と動力性能を高次元で両立させることに成功しました。同時に、「平成17年(新長期)排出ガス規制」に対応できたのです。 2012年の一部改良では、盗難防止システムであるエンジンイモビライザーシステムが全車に標準装備となっています。 2013年のマイナーチェンジ(3型)では、フロントバンパーやグリル、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプなどの意匠を変更。また、一部グレードにガラスアンテナが採用されました。さらに、LEDヘッドランプ(ロービーム)や鋭角的なラインのアルミホイールを全車にオプション設定しています。 2017年の一部改良では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P(後のToyota Safety Sense)」を標準装備し、安全性を向上。また、ディーゼル車は、2.8Lクリーンディーゼルエンジンの「1GD-FTV型」に変更し、6速ATを組み合わせたことで、従来型よりも燃費性能が向上しています。 2020年の一部改良では、車両後方のカメラ映像を映し出すデジタルインナーミラーが全車オプションとなり、車両を上から見たような映像をナビ画面へ表示するパノラミックビューモニターがAT車のオプションとして設定されました。また、オプティトロンメーターに4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイを採用。視認性や利便性を向上させました。 2022年には、パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)を標準装備し、安全性能を高めています。 ハイエースは、これまでにマイナーチェンジや改良を繰り返しており、現代においても高い人気を誇ります。 ハイエースの価格はどう変動する? 日本のみならず世界各国で絶大な信頼と人気を誇るハイエースは「どれだけボロボロになっても値段がつく」とまで言われていました。中古車市場で高値で取引されている車両が多くみられましたが、今後のさらなる値上がりは期待できないでしょう。詳しい理由は、この後説明します。 ハイエースはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でハイエースの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。ハイエースの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいハイエースの特徴 さらなる価格高騰は期待できないとお伝えしましたが、そんな中でもどんな車両に高値がつくのでしょうか。価格が高くなりやすいハイエースの特徴を紹介します。 こまめにメンテナンスをしている こまめにメンテナンスしているハイエースは、売却するときの価格が高くなりやすいです。また、外装や内装の装備が充実しているハイエースは、売却するときに高く評価される傾向にあります。 さらに、エンジンやトランスミッションなどの機械系の手入れがされ、いつでも不具合なく動かせる状態になっていると高評価されやすいです。 加えて、カスタマイズされているハイエースであってもメンテナンスが行き届いていれば価値が高まります。 内装と外装が魅力的な「ハイエースバン200系4型」 ハイエースバン200系4型は、スタイリッシュになったスタイリングや利便性を高める装備が充実していることから、高い価格になりやすいです。 ハイエース200系は、2013年のマイナーチェンジで4型になりました。 外装では、フロントバンパーとグリル、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプなどの意匠を変更しています。また、一部グレードにガラスアンテナを採用しました。さらに、LEDヘッドランプ(ロービーム)や鋭角的なラインのアルミホイールなどをオプション設定しています。 内装は、エアコンのボタンやダイヤルなど、センタークラスターパネルの意匠を変更。平均燃費や外気温度などの情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイを全車に標準装備しています。 ハイエースバン200系4型は、外装・内装のデサイン変更によりスタイリッシュなスタイリングになり、充実した装備によって利便性がよくなったことが評価され、中古車市場で価格が高くなりやすいと言えるでしょう。 ディーゼルエンジンが大幅改良された「ハイエースバン200系2型」以降 ハイエースバン200系2型以降のディーゼルエンジン搭載モデルは、環境性能と動力性能を両立させていることから高く評価されています。 ハイエース200系は、2007年のマイナーチェンジで環境性能と動力性能を両立したディーゼルターボエンジン(1KD-FTV型)を搭載。2017年には2.8Lクリーンディーゼルエンジン(1GD-FTV型)を搭載し、6速ATを組み合わせたことで、従来よりも燃費性能を向上させました。 ディーゼルエンジンは、トルクが太く、重量がある時でも力強い走りをすることが特徴です。ハイエースは、多くの荷物を載せたり、キャンピングカーに架装したりする場合があるため、パワフルなディーゼルエンジンの方が高い評価になることがあります。 ハイエースを売るなら実績・知識豊富な業者へ 使い勝手のよいバンとして世界で広く愛されているハイエース。1967年の発売開始から、たくさんのモデルがリリースされました。それぞれに特徴が異なり、市場価値にも差があります。 売却を検討する際には、モデルごとの価値の違いをしっかりと理解している業者を選びましょう。どんな歴史をもち、それぞれどういった部分が長年愛されているのかを知っている買取業者であれば高額買取に期待できます。ハイエースはもちろん、さまざまな車、特に古いクルマに特化したサービスに査定を依頼するのがおすすめです。