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旧車の再生と維持

車のマフラーが雪で埋まると危険!マフラーの雪対策を解説!
旧車の再生と維持 2023.12.18

車のマフラーが雪で埋まると危険!マフラーの雪対策を解説!

雪が降る環境の中で車が立ち往生したり車内で待機したりするときは、一酸化炭素中毒に注意しなければなりません。今回は、車が雪で埋まったり、マフラーが塞がれたりする危険性を解説するとともに、対策を紹介します。 車のマフラーに雪が詰まる問題点 車のマフラーが雪で埋まると、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。 一酸化炭素とは、炭素を含む物質が酸素不足の環境で不完全燃焼を起こした際に発生する気体です。一酸化炭素は、酸素を全身に運ぶ役割を果たすヘモグロビンの働きを阻害することで、全身に酸素が十分に届かなくなります。その結果、酸素不足になった状態を一酸化炭素中毒といいます。 一酸化炭素は、無臭かつ無色のため、車内に充満していても気づくことは困難です。気づいたときには頭痛や吐き気、眠気、判断力の低下などの症状が現れ、そのまま放置すると命を落とすおそれもあります。 車のマフラー周辺が雪で塞がれたり埋まったりすると、マフラーから出た排出ガスが車の下側を通り、エアコンの空気を取り入れるダクトから室内に侵入します。この排出ガスによって一酸化炭素中毒になってしまうのです。 一酸化炭素中毒の症状 一酸化炭素中毒の症状は、一酸化炭素の濃度によって異なります。濃度別の一酸化炭素中毒の症状は次のとおりです。 ・200ppm:軽度の頭痛や吐き気がする濃度・800ppm:頭痛やめまい、吐き気、失神などを引き起こす濃度・1,000ppm:致死する濃度 一酸化炭素中毒になりやすい状況 一酸化炭素中毒は、一酸化炭素の濃度が高くなることによって起こります。そのため、一酸化炭素の濃度を上げないようにすることが一酸化炭素中毒にならないようにするためのポイントです。 ここでは、JAFのテスト結果を元に、一酸化炭素中毒になりやすい状況を解説します。 まず、最も危険な状況は、車が雪に埋まっている状態のままにしておくことです。窓を開けず、マフラー付近の雪を取り除かずにエンジンをかけたままにすると、22分ほどで一酸化炭素の濃度が1,000ppmに達します。 次に、窓を少し(5cmほど)空けた状態です。窓を開けることで、一酸化炭素の濃度が急激に高くなることはありませんが、40分ほど経過すると800ppm程度まで上昇します。 一酸化炭素の濃度上昇を抑えられるのは、マフラー付近の雪を取り除いた場合です。マフラー付近の雪を取り除くと、体調不良になるほどの濃度まで上昇することはありません。 このようなテスト結果からも、車のマフラー付近の雪をそのまま放置するのは危険だといえるでしょう。 参考:「クルマが雪で埋まった場合、CO中毒に注意」 車のマフラーに詰まる雪の対策法 車のマフラー付近が雪で埋まる可能性があるときは、どのような対策をすればよいのでしょうか。ここからは、雪で車のマフラー付近が埋まったり塞がったりしないための対策を紹介します。 乗車前にマフラーをチェックする 車の中で仮眠したり天候回復を待ったりするときは、車に乗る前にマフラーまわりに雪が積もっていないか確認しましょう。 また、マフラーの中に雪が詰まっていないかということも合わせて確認してください。乗車前に確認しておけば、一酸化炭素が車内に充満するのを防ぐことができます。 除雪する マフラーまわりに雪が積もっていたり、マフラーの中に雪が詰まっていたりするときは、除雪してから車に乗りましょう。除雪するときは、スコップや手袋があると便利です。手袋は、水を通さないタイプがおすすめです。 また、雪は時間の経過とともに再び積もるため、雪が降り続いている場合には定期的に除雪をしてください。 窓を定期的に開ける 窓を開けておくのも一酸化炭素中毒を防ぐのに効果的です。ただし、一酸化炭素の濃度の上昇を抑えられるだけであることを忘れないようにしておいてください。 車内で寝るときはエンジンを切る 車内で長時間にわたり待機するときや仮眠をするときは、エンジンを切りましょう。エンジンを切ることで排出ガスが車内に循環するのを防止できます。 ただし、エンジンを切ると暖房が使えなくなるため、しっかり防寒する必要があります。防寒する際には、上着や毛布だけでなく、使い捨てカイロや充電式のカイロも合わせて使うとよいでしょう。 まとめ 雪に埋もれた車は、排出ガスによって引き起こされる一酸化炭素中毒の原因となります。「短時間なら」や「少しだけ仮眠する」といった場面でも油断は禁物です。短い時間の休憩や天候回復の待ち時間などでも、車のマフラー周辺の雪を取り除いてから、車内で待機するようにしましょう。

車の雪下ろしをせずに走る危険性とは?雪下ろしの道具や手順も紹介
旧車の再生と維持 2023.12.12

車の雪下ろしをせずに走る危険性とは?雪下ろしの道具や手順も紹介

車に積もった雪を下ろすのには手間も時間もかかるため、面倒に感じる方も多いでしょう。もし、雪を下ろさずに車を走らせてしまうとどのような危険があるのでしょうか。今回は、車の雪下ろしの必要性、雪下ろしに必要な道具や手順を紹介します。 車の雪下ろしが必要な理由 車に積もった雪を下ろさずに走るのは非常に危険です。ここからは、どのような危険があるのか紹介します。 車がへこんだりガラスが割れたりする 雪はフワフワしているため軽そうに見えますが、降り積もると非常に重くなります。その重さは、粒の目が粗いざらめ雪の状態で1m3あたりで300〜500kgほどです。 そのため、定期的に雪下ろしをしないと、車が雪の重さに耐えられなくなり、ボディがへこんだり、ガラスが割れたり、部品が取れたりすることがあります。 このようなことから、しばらく車に乗ることがなくても、定期的に雪下ろしをしなければなりません。 車が錆びやすくなる 雪によって車が錆びやすくなることがあります。 雪は水でできているため、金属を多く使っている車に雪が触れたまま放置すると、錆びる可能性があります。また、傷ついた金属部分に雪が積もったり、濡れたまま放置したりすると、すぐに錆びてしまいます。放置すれば錆の範囲が広がることもあるでしょう。 そのため、雪下ろしをして水分を定期的に取り除く必要があります。 オイルが劣化する 雪が降るほどに気温が低いときは、車のオイルにとって過酷な環境です。 エンジンオイルは、油温が適温になることで本来の性能を発揮します。つまり、雪が降るほど低い気温のときは、エンジンオイルが温まりにくく、オイル本来の性能を発揮しづらいのです。 また、オイルが適温になる前にエンジンを切ると、エンジン内部に結露が発生する場合があります。エンジン内部で結露が発生すると、エンジンオイルと結露で発生した水が混ざり、オイルが早く劣化します。 このようなことから、冬はオイルが劣化しやすくなります。 燃費が悪くなる 車の雪下ろしをしないと車にかかる重量が重くなるため、燃費が悪化します。燃料消費を抑えるためにも、雪下ろしをしてから走行しましょう。 暖房が効きにくくなる 車に降り積もった雪を下ろさずに走行すると暖房が効きにくくなったり、エアコンの風量が弱まったりすることがあります。 車に積もっている雪を放置すると車全体が冷えてしまうため、車内を暖めるのに時間がかかります。また、エアコンの空気を取り入れるダクトが雪で塞がっていると、空気を取り込めなくなるため、エアコンの風量が弱まるかもしれません。 暖房を効率よく効かせるためにも、雪下ろしをしてから暖房をつけるようにしましょう。 事故の原因になる 雪を下ろさずに走ると、事故発生の可能性も高まってしまいます。 ルーフに積もった雪は、加速時に後方へ飛び、減速時にフロントガラス側へ流れ落ちます。後方に雪が飛んだり落ちたりすると、後続車の視界を妨げたりスリップを誘発したりする可能性があるため危険です。 また、減速時にルーフの雪がフロントガラスに流れ落ちてくると前方の視界が塞がり、運転が続けられなくなるでしょう。さらに、流れ落ちてきた雪は水分を含んでいるため非常に重く、ワイパーで拭き取れないために、立ち往生してしまうこともあります。 このように、雪下ろしをしないことによって事故を起こしたり誘発させたりすることがあるため、車を動かす前は必ず雪下ろしをしましょう。 車の雪下ろしの方法 車に積もった雪を下ろすときは、道具を用意して、適切な手順で下ろしましょう。ここからは、雪下ろしに必要な道具や手順を紹介します。 必要な道具 雪下ろしをするときは、「スノーブラシ」や「スコップ」などを用意します。 スノーブラシは、長めの柄の先にブラシが取り付けられている道具です。スノーブラシを使うときは、車に傷がつかないよう優しく雪を下ろします。 スコップは、車から下ろした雪や通り道の雪を取り除くときに使います。 手順 雪下ろしをするときの手順は次のとおりです。 1.ルーフ2.窓3.ボンネットやトランクリッド4.車の前後 雪は、上の方からおろします。その後、車が通る道やマフラーまわりの雪を取り除きます。 まとめ 車の雪下ろしをするのは、手間と時間と体力が必要なため、面倒だと感じるかもしれません。しかし、雪を下ろさずに走り出すと、思わぬ事故やトラブルに遭うことがあります。そのため、車に積もった雪は必ず下ろしてから走り出すようにしましょう。

クルマのサイドミラーの修理の依頼先は?修理費用の目安や所要時間も解説!
旧車の再生と維持 2023.11.29

クルマのサイドミラーの修理の依頼先は?修理費用の目安や所要時間も解説!

クルマのサイドミラーが割れたり傷ついたりした場合、どこに修理を依頼すればよいのでしょうか。修理費用や修理にかかる時間など、さまざまなことが気になるものです。ミラーが割れた場合は安全確認に支障をきたすため、なるべく早く修理することが大切です。 この記事では、クルマのサイドミラーの修理をどこに依頼すればよいのかや修理にかかる費用について詳しく解説します。 クルマのサイドミラーの修理の依頼先 クルマのサイドミラーの修理は、ディーラーや町の修理工場、カー用品店に依頼できます。依頼先によって費用や修理期間が異なるため、それぞれの違いを把握しておきましょう。 ディーラー ディーラーとは、自動車メーカーの特約店として契約している正規の販売店のことです。たとえば、トヨタであればトヨタカローラやトヨペットといった店舗を指します。 ディーラーはメーカーの新車や中古車の販売以外に修理も行っており、メーカーの正規品を使用して修理を行うのが特徴です。メーカーの保証対象であれば修理費用がかからない場合もあるでしょう。 ディーラーでの修理の流れは下記のとおりです。 1.見積もりを依頼 2.担当者が自宅へ来訪するか、ディーラーへ車を持っていき、修理箇所の確認と見積もりを行う 3.修理する 部品の取り寄せなどに日数がかかる場合は、車を預けることもあります。 町の修理工場 修理工場はメーカーの正規品以外の部品も使用できるため、クルマに合う安い部品を取り寄せてもらうことが可能です。 修理工場で修理してもらうときの流れは以下のとおりです。 1.見積もりを予約 2.担当者が自宅に来訪するか、工場へ車を持ち込んで見積もりを行う 3.修理する 修理の内容によってはその日に修理してもらえることもあります。部品の取り寄せに日数がかかる場合は、工場に車を預けて修理してもらいます。 カー用品店 カー用品店は、タイヤやエンジンオイル、カーナビなどのクルマ用品を販売している店舗です。たとえば、オートバックスやイエローハットなどがあります。 クルマ用品の販売のみを行っているイメージがあるかもしれませんが、車の修理を行っている店舗もあります。修理ができない店舗もあるため、事前に公式ホームページを確認したり問い合わせてから依頼しましょう。 カー用品店に依頼するときの流れは以下のとおりです。 1.見積もりを予約 2.店舗にクルマを持って行き見積もりを行う 3.修理する ディーラーや修理工場と違い、カー用品店は必ず車を自分で店舗に持ち込みます。部品があればその日に修理をしてもらえる場合もありますが、部品の取り寄せなどに日数がかかる場合は日を改めて来店しなければいけません。 ガソリンスタンド 板金修理を受け付けているガソリンスタンドでは、サイドミラーの修理ができる場合が多いです。近場でサイドミラーを直してもらえる場所を探しているときは、近所のガソリンスタンドに修理ができるか聞いてみましょう。ただし、交換には対応していないことがあります。 クルマのサイドミラーの修理ができるケース・できないケース サイドミラーが損傷した場合、修理できるケースとミラーをモーターごと交換しなければならないケースがあります。修理内容によって対応できる業者が異なるため、交換が必要かどうかを確認してから業者を選びましょう。 ここからは、修理できるケースと交換が必要なケースについて詳しく解説します。 修理できるケース 修理できるケースは下記のとおりです。 ・カバーのみが損傷 ・鏡が割れている 壁などで擦ってしまってカバーに傷がついてしまったり、鏡が割れてしまったとしても損傷した部分のみ交換すればよいため、サイドミラーの交換は必要ありません。 カバーや鏡の交換は、ディーラー・整備工場・カー用品店に依頼できます。ただし、修理の日数は部品の在庫の有無で異なります。部品の取り寄せに日数がかかる場合、その間はクルマを使用できないため、修理期間を確認しておきましょう。 修理できないケース(交換が必要) ぶつけた衝撃でサイドミラーが動かなくなった場合や、損傷がひどい場合は本体の交換が必要です。 たとえば、サイドミラーが開閉しなくなっている場合は、動かしているモーターに異常が生じているため、モーターごと交換しなければなりません。モーターの修理は電気の配線の交換などが必要になるため、カー用品店では修理できません。整備工場であれば修理できるところが多いですが、ディーラーに依頼したほうが安心でしょう。 モーターごとの交換は在庫があればその日に修理が完了する場合もあります。部品を取り寄せる必要がある場合は日数がかかるため、あらかじめ店舗に問い合わせて修理に必要な日数を確認しましょう。 クルマのサイドミラーの修理にかかる時間 修理にかかる時間は、内容によって異なります。 修理・交換内容 日数 かすり傷の修理 即日 鏡のみ交換カバーのみ交換鏡とカバーを交換 在庫があれば即日 モーターごと交換 在庫があれば即日から数日 在庫がない場合は、1ヶ月以上かかる場合があります。また、人気車種かどうかによっても在庫状況が変わるため、早く直したい人はなるべく早めに部品があるかどうか確認しましょう。 クルマのサイドミラー修理にかかる費用 修理費用も修理内容によって異なります。修理内容ごとの費用は下記のとおりです。 修理・交換内容 費用相場 かすり傷の修理 数百円~2,000円 鏡のみ交換 1,500円~3,000円 カバーのみ交換 8,000円~1万円程度 鏡とカバーを交換 1万円前後 モーターごと交換 3万円前後 かすり傷であれば、コンパウンドをカー用品店で購入し、自分で修理することもできます。コンパウンドは数百円で購入可能です。鏡やカバーの交換の場合、部品代があまり高額ではないため、費用は数千円で済むケースが多いでしょう。 モーターごと交換する場合は、3万円前後が相場です。ディーラーに依頼すると、メーカーの正規品を使用するため、修理工場やカー用品店に比べると費用が高くなる場合があります。 しかし、モーターごと交換する場合は後のトラブルを減らすためにも、ディーラーへ依頼するほうが安心です。修理の依頼は、費用だけでなく、修理期間や安全性などを総合的に考えて業者を選びましょう。 サイドミラーの修理で保険を使うか悩むこともあるかもしれませんが、実費で修理することをおすすめします。その理由は、保険を使うと翌年の保険料が上がり、実費で修理した金額以上の保険金を負担しなければならなくなる可能性が高いためです。 ただし、保険を使って修理した場合に、どの程度保険料が上がるかは試算してみなければわかりません。そのため、保険を使った場合と自費で修理した場合の差額を計算してから、保険を使うかどうかを判断しましょう。 クルマのサイドミラーを修理せずに走行する問題点 サイドミラーが故障しても修理せずに走行させても問題ないと考える人もいるでしょう。クルマのサイドミラーを修理せずに走行する問題点は以下のとおりです。 ・法律違反になる ・事故につながる それぞれ詳しくみていきましょう。 法律違反になる かすり傷程度であればそのまま走行していても問題ありません。しかし、見るからにカバーや鏡が割れていたり、モーターが動かなくなったりしている場合は、法律違反になります。道路交通法では「交通の危険を生じさせ、又は他人に迷惑を及ぼすおそれがある車両等を運転させ、又は運転してはならない」と定められています。 どの程度損傷していたら修理しなければいけないかは具体的に決められてはいません。損傷の程度が「交通の危険を生じさせ、又は他人に迷惑を及ぼすおそれがある」と考えられる場合、修理をしなければ道路交通法の定めにより、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が課せられる可能性があります。 カバーやミラーが割れている場合や、モーターが動かなくなっている場合は速やかに修理をしましょう。 出典:道路交通法 第六十二条・第百十九条 事故につながる サイドミラーが故障しているのに走行していると、以下のような事故につながる危険性があります。 ・カバーの破片が走行中に飛び、歩行者や他の車に当たる ・ミラーが走行中に外れて、歩行者や他の車に当たる ・鏡が割れていて後方確認が十分にできず、歩行者や車・バイクと衝突する ・ミラーの角度調整ができず、後方確認が十分にできないため、歩行者や車・バイクと衝突する 事故につながる危険のある故障はすぐに修理しましょう。 クルマのサイドミラーを自分で修理する方法 ミラーは自分で修理できます。ただし、ミラーが壊れたときは周りの塗装もはがれている場合が多いため、きれいに仕上げることはほぼ不可能でしょう。ミラー本体の交換は、新しいミラーや配線を取り外す剥がし器やラチェットなどの工具があれば自分でできます。 交換の手順は、以下のとおりです。 1.内張りを剥がす 2.配線を取る 3.サイドミラーを付ける 4.内張りを元に戻す 5.動作確認をする ミラー本体の交換は配線を間違えると正しく作動しません。安全面で考えても業者に依頼するほうがよいでしょう。 まとめ  今回は、ミラーの修理の依頼先や費用、期間について紹介しました。 ミラーを修理したい場合は、ディーラーか修理工場、カー用品店に依頼しましょう。修理の内容によっては即日修理完了が可能です。修理工場とカー用品店には正規品を使わない選択肢があるため、費用を抑えたい方に向いています。 それぞれの特徴を踏まえ、自身に適した依頼先を選びましょう。

車の塗装剥がれの修理費用と防止方法
旧車の再生と維持 2023.11.29

車の塗装剥がれの修理費用と防止方法

大切にしている車の塗装が剥がれてしまったら大きなショックを受けますよね。うっかり擦ってしまったり、ぶつけてしまったりと原因はさまざまですが、塗装が剥がれていると意外と目立ってしまうため、すぐに直したい!と思う人が多いことでしょう。しかし、車の塗装剥がれは自分で修理できるものなのでしょうか?それとも、専門業者に依頼するほうがいいのでしょうか?また、その場合、どこに依頼すればいいのでしょうか? この記事では、車の塗装剥がれについて、修理方法や専門業者、費用などについて詳しく解説します。 車の塗装剥がれの修理の依頼先と費用相場 車の塗装剥がれの修理の依頼先は、ディーラー、カーショップ、板金業者の3つです。それぞれの特徴や料金などについて詳しくみていきましょう。 ディーラー ディーラーの修理料金は高めに設定されているものの、塗装の仕上がりはよいでしょう。 ディーラーの主な仕事は自動車を売ることでありアフターケアやメンテナンスなどはサービスの一環で請け負っています。そのため、ディーラーは契約している板金工場に修理を依頼します。中間マージンがかかるため、修理費が高くなるものの、ディーラーが定める基準をクリアした腕の確かな工場で修理してもらえます。金額が高くなっても手間をかけたくない人におすすめです。 料金相場は、バンパーの部分塗装費で3万円〜6万円、バンパー全体は5万円〜1万円です。 カーショップ カーショップの多くは修理施設を併設しており、当日中に対応できる場合もあります。さらには、ディーラーや板金業者と比べて料金が安価な傾向があることもメリットです。 料金相場は、バンパーの部分塗装費で1万5,000円〜4万円、バンパー全体で3万5,000円〜7万円です。 板金業者 板金業者はカーショップよりも安価で修理可能な場合もありますが、塗装の仕上がりは板金屋の腕に左右されてしまうデメリットがあります。 ディーラーより料金が安い理由は中間マージンを取られないためですが、修理依頼する前に腕のいい板金業者を探す必要があります。1件だけでなく何件からも見積もりをもらったり、ネットの口コミなどで調べることをおすすめします。 なお、代車の貸し出しが可能かどうかは板金業者によって異なるため、事前に確認する必要があります。時間と手間はかかってしまうが、とにかく修理費を節約したいという方におすすめです。 料金相場は、バンパーの部分塗装費で1万円〜3万円、バンパー全体で2万5,000円〜5万円です。 車の塗装剥がれを自分で修理できるかどうかの判断基準 車の塗装修理には数万円以上の費用がかかる傾向があるため、多少の塗装剥がれなら自分で修理したいと考える方も多いでしょう。しかし、板金塗装は難しく、傷の程度や塗装の剥がれ具合によっては素人では修理できません。 飛び石で傷が付いた程度なら自分で修理できる可能性があります。 もし、クリア層より下のカラー層が剥がれてしまった場合は、ディーラーやカーショップ、または板金業者に依頼することをおすすめします。 車の塗装剥がれを自分で修理する方法 車の塗装剥がれを自分で修理修理する場合は、ダッチペン、マスキングテープ、サンドペーパー、スプレー、ローラーなどを使用します。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。 タッチペン 細い傷や小さな傷であれば、タッチペンを使って補修できます。修理に取りかかる前に、タッチペン、マスキングテープ、耐水サンドペーパー、コンパウンド、清潔な布を用意してください。全部揃えても3,000円程度の出費で済むでしょう。ただし、タッチペンを使うと周りとの差が目立つ恐れもあるため、慎重な判断が必要です。 スプレー 大きな傷や塗装剥がれがある場合に向いているのがスプレーです。スプレーをする前にきちんと車体の汚れを落としておくことが大切です。そうしないと、色ムラができてしまったりブツブツができてしまったりします。スプレーの購入先はカーショップです。 ローラー・刷毛 スプレーと同様に大きな傷や広範囲の補修に向いているのがローラーと刷毛です。壁紙を塗っているのと同じ感覚で塗装できます。ただし、きれいに仕上げることが困難です。ローラーや刷毛で塗装すると、塗装剥がれがかえって目立つこともあります。 車の塗装剥がれを放置する問題点 車の塗装剥がれを放置すると、塗装が剥がれた部分から水分や汚れが侵入し、他の部分の塗装も剥がる恐れがあります。さらには錆などによって剥がれた部分がダメージを負い、最悪の場合はボディに穴が開いてしまいます。 大きなダメージを受けたボディはパーツ交換や板金が必要になるため、多額の修理費用がかかるでしょう。 また、車を下取りに出す際も査定のマイナス要因になります。 車の塗装剥がれの原因 車の塗装剥がれの主な原因は、傷、紫外線、汚れ、水滴の4つです。野外を走る車は当然ながら日光を浴びるため、紫外線の影響で塗装面が剥がれていきます。また、雨の日には水滴が付着し、水分が蒸発すると水に含まれる汚れのみが残るシミのようなイオンデポジットができます。このまま放置すると塗装を凹ませ、ウォータースポットと呼ばれる状態になってしまいます。 車の塗装剥がれを防ぐ方法 屋根付きガレージを所持しているのであれば、そこに駐車するだけで塗装剥がれを防げるでしょう。 屋根のない駐車場に停める場合は、ボディカバーをかけることによって紫外線、水滴、汚れがつかなくなるため、塗装を保護できます。しかし、それだけでは不十分なため、カーコーティングを行うことをおすすめします。カーコーティングをすることによって、コーティング被膜が塗装を保護し、劣化しにくくなるばかりではなく、汚れがついても落としやすくなります。 下回りの錆を防止するために、アンダーコートなどの施工をする方は多いかもしれませんが、鉄は一旦錆びてしまうと部品の強度にも影響を与えてしまうため、塗装剥がれによるボディのサビも防止することが大切です。 まとめ 車の塗装剥がれは、屋根付きガレージに駐車したり、ボディカバーをかけることによって防ぐことができます。しかし、100%防止できるわけではありません。もし、車の塗装が剥がれてしまった場合は状態を確認し、自分で修理ができない場合にはディーラー、カーショップ、板金業者から的確な専門業者を選び、修理を依頼しましょう。塗装が剥がれたまま放置してしまうとあとからさまざまなトラブルが発生してしまうため、迅速な判断と行動が大切です。

クルマの修理は見積もりだけ依頼できる?注意点や費用についても解説
旧車の再生と維持 2023.11.28

クルマの修理は見積もりだけ依頼できる?注意点や費用についても解説

クルマの修理が必要になったとき、多くの方は業者に費用の見積もりを依頼します。しかし、見積もりだけ依頼できるのでしょうか。この記事では、クルマの修理の見積もりだけできるのか、またその費用や注意点などについても詳しく紹介します。 クルマの修理の見積もりだけ取ることは可能 修理業者やディーラーなどに修理を依頼する際は、修理前に見積もりを取得できます。なお、見積もりを取ることは依頼の確約ではないため、料金が高い、ほかによい依頼先が見つかったなどの理由で、依頼をしないことも可能です。 実際の見積もりでは、修理費用の概算や作業内容を把握できます。見積もりを依頼する際は、下記の情報を準備しましょう。 ・車種・年式・走行距離・気になる症状や修理したい箇所・保険利用の有無 保険を使う場合は、保険会社への見積書の提出が必要です。事前に保険を利用する旨を伝えれば、見積もりのやり直しを防げます。 店舗への来店が難しい場合は、各社のホームページから見積もり依頼が可能です。写真を添付すれば、より正確な概算を出してもらえます。見積もり結果は、修理費用の目安として活用しましょう。 事前に見積もりを取得することで、修理内容や費用を踏まえた依頼先選びが可能になります。必要に応じて複数の業者から見積もりを取得し、比較するとよいでしょう。 クルマの修理見積もりに費用がかかるケース・かからないケース クルマの修理だけでなく、車を下取りに出すときや引越し業者を選ぶときなど、さまざまな場面で見積もりを依頼します。 見積もりは無料で依頼できるのが当然と認識している方もいますが、車の修理の場合は見積もりが有料になることも多くあります。 以下では、見積もりに費用がかかるケース、かからないケースについて詳しく解説します。 費用がかかるケース クルマの修理の見積もりは有料であるケースが多いです。 車は、数多くのパーツが複雑に組み合わさって構成されてます。たとえば、エンジンの調子が悪くなるトラブルであっても、エンジン自体に不具合が出ているのか、周りのパーツに不具合が出ているのかを見ただけでは判別できません。 不具合が出ているであろう箇所を1つずつ丁寧に確認をして、修理すべき部分を見つけ出し、見積もり費用を算出します。 このように時間と労力がかかるうえに場合によっては特殊な機械を使用するため、車の修理の見積もりには基本的に費用がかかります。 費用がかからないケース ボディのかすり傷や凹みなどパッと見て修理部分がわかる場合には、見積もりの費用がかからないこともあります。 ただし、かすり傷や凹みだけであっても傷の大きさや深さ、箇所によっては見積もりに時間がかかることもあり、個人で無料かどうかの判断はできません。 後々トラブルにならないよう、無料である可能性があっても事前に費用がかかるかどうか確認しておきましょう。 また、なかには「見積もり無料」をアピールしている業者もあります。こういった場合には見積もり自体には費用がかかりません。 しかし、上記でも解説したとおり、車の修理の見積もりを出すには時間がかかります。そのため、見積もり自体は無料であっても算出にかかった人件費や費用分が修理代に加算されることがあります。 クルマの修理の見積もりだけ取るときの注意点 冒頭でも伝えたように、修理内容によっては買い替えるほうがお得になる場合もあることから、費用次第で検討したいという方も多くいます。 クルマの修理の見積もりだけ依頼する際にはトラブルにならないよう、以下の点に注意しておきましょう。 ・見積もりだけということを事前に伝える ・保険会社からの依頼の場合はその旨を伝える それぞれ詳しく解説します。 見積もりだけということを事前に伝える 事故にあったときは修理と買い換えのいずれかを選択することになるため、見積もりだけ依頼する場合は、その旨を事前に伝えておくことが大切です。事前に伝えていない場合、急に修理が始まってしまいトラブルになる可能性もあります。 さらにどのような条件であれば修理を受けるのかなど細かく伝えておきましょう。たとえば、「費用が何万円以下なら修理を任せたい」のように、明確に金額を伝えることでトラブルを防げます。 また、見積もりにかかる手数料や時間についても確認しましょう。 保険会社からの依頼の場合はその旨を伝える 保険会社から保険金を受け取る場合には、修理の見積もりが必要です。業者には事前に「保険会社からの依頼で見積もりを取りたい」という旨を伝えておきましょう。保険金が支払われるまでに、保険会社が業者やディーラーと直接やり取りをして修理箇所や修理費用を確認します。 保険会社からの依頼であることを伝えていないと、業者に突然連絡が入ることで、やり取りがスムーズに進まないこともあります。 クルマの修理の見積もりにかかる費用の相場 見積もり費用は、修理業者や修理内容によって異なります。見積もり費用の目安は、修理費用の5~10%程度です。 たとえば、修理費用が10万円の場合は5,000~1万円、20万円の場合は1~2万円です。 見積もり費用が発生する理由は、修理箇所の把握に時間がかかることや、安易な見積もり依頼を防ぐためです。バンパーの傷やドアの凹みなど、見た目で修理箇所がわかる場合は、無料で見積もってもらえるケースもあります。一方、エンジンやミッションの不具合のように点検に時間がかかる場合は有料扱いとなるでしょう。
 クルマの修理の見積もりの依頼先 修理の見積もり依頼先は主に、ディーラー・修理工場・カー用品店の3つが挙げられます。各依頼先の特徴と向いているケースについて紹介します。 ディーラー メーカー直営の正規販売店として、専門の整備士による高品質な修理が特徴です。純正部品を使用し、修理後の保証も充実しているため、安心感があります。一方で、費用は高めで修理期間も比較的長くかかります。 【メリット】・メーカー専門の整備士が対応・純正部品による高品質な修理・アフターサービスが充実・修理後の保証が充実 【デメリット】・修理費用が高め・社外品は使用不可・修理期間が比較的長い 特に新車や保証期間が残っているクルマの修理におすすめです。高品質な修理を重視する方や、修理後の保証を大切にする方に向いています。 整備工場 社外品やリサイクル部品を使用し、ディーラーより安価な修理が可能です。即日修理や多様な車種への対応など、柔軟なサービスも魅力です。ただし、工場により技術力に差があるため、評判の良い工場選びが重要です。 【メリット】・修理費用が比較的安価・社外品での修理が可能・即日修理にも対応している・多様な車種に対応できる 【デメリット】・工場により技術力の差がある・社外品使用時は保証対象外・部品の取り寄せに時間がかかる場合もある 修理費用をおさえたい方や、柔軟な対応を求める方におすすめです。特に信頼できる工場を知っている場合は、継続的な利用がお得です。 カー用品店 バンパーの傷や軽度な凹みなど、簡単な修理に対応します。料金設定が明確で、気軽に相談できる雰囲気が特徴です。ただし、大規模な修理や特殊な車輌には対応できない場合が多い点には注意が必要です。 【メリット】・料金設定が明確・軽度な修理なら即日対応できる・気軽に相談できる・修理費用が比較的安価 【デメリット】・大規模な修理は非対応・スタッフの技術力にばらつきがある・特殊な車輌は対応できない場合もある 外装の軽度な修理や、明確な料金設定を重視する方におすすめです。また、気軽に相談したい方にも向いています。 クルマの修理の見積もりを取るメリット 車の修理の見積もりはいくつかの業者への依頼をおすすめします。その理由は、主に以下の3点です。 ・費用相場がわかる ・依頼先を判断しやすくなる ・売却と修理を適切に選べるようになる それぞれ詳しく解説します。 費用相場がわかる 複数の業者に見積もりを依頼することで、修理費用の相場を把握できます。修理にかかる費用は一様ではなく、また業者によって修理方法が異なるため、見積もり金額には大きな差が生じます。 そのため、大体の相場を把握したうえで、適正価格の業者を選ぶことが大切です。見積もり金額に大きな差がある場合、高額な場合はその理由を確認しましょう。逆に安すぎる場合も同様に問い合わせてみてください。料金に対する疑問や不安が解消されない場合は、その業者への依頼は避けたほうが無難です。 依頼先を判断しやすくなる 複数の業者に見積もりを依頼し、費用の相場がわかるようになれば依頼先の判断もしやすくなります。上述のとおり、相場を知ると高くても安くても疑問に思うようになります。 なぜ高いのか、なぜ安いのかを質問し、納得できる説明を得ることで、業者の選定がスムーズに行えます。同時に、スタッフの対応やサービスなど他のポイントも確認して比較しましょう。 売却と修理を適切に選べるようになる 場合によっては修理するより買い換える方がお得な場合もあります。複数の業者に見積もりを依頼すると修理費用の相場がわかるため、買い換えも視野に入れる機会となります。 まとめ 見積もりは、車の修理を依頼するうえで大事な判断材料になります。また、業者選びをするためにも複数の業者に依頼することが大切です。 ただし、業者とのトラブルにならないよう、見積もりだけ依頼する場合は事前にその旨は伝えておきましょう。

車のドアの修理はどこに依頼すればいい?依頼先や特徴を解説
旧車の再生と維持 2023.11.21

車のドアの修理はどこに依頼すればいい?依頼先や特徴を解説

車のドアがいつの間にか傷ついていたり、ぶつけられたりしていた経験がある方もいるのではないでしょうか。今回は、車のドアが傷ついた時の修理依頼先や修理費用の目安などを紹介します。車のドアを修理しようと考えている方は参考にしてみてください。 車のドア修理の依頼先 車のドアの修理は、ディーラーや修理業者、カー用品店などに依頼できます。ここからは、車のドアの修理依頼先の特徴やメリット・デメリットなどを解説します。 ディーラー ディーラーでは車のドアの修理を受け付けています。 ディーラーは、そのメーカー・車種を専門に取り扱っているため、質の高い修理が期待できます。また、ドアを交換する場合には正規の新品に交換するため、安心感や信頼性が高いこともメリットです。ただし、工賃や修理費用が高くなる傾向があります。 修理業者 修理業者でも車のドアの修理を実施しているところがあります。 修理業者は、ディーラーよりも工賃や部品代を安く抑えられる場合が多いことが特徴です。また、ドアの交換が必要になった場合に中古部品で対応してくれるケースもあります。そのため、予算が限られている場合に向いているでしょう。 ただし、正規品を使わずに修理した場合には、仕上がりが悪くなる可能性があります。修理業者にドアの修理を依頼する際は、技術が十分にあるか、これまで車のドアの修理をした経験があるかなど、入念に下調べをしましょう。 カー用品店 カー用品店でも車のドアの修理を受け付けているところがあります。 カー用品店では、汎用品を使った修理になるケースが多いため、ディーラーや修理業者より安い価格で修理できるでしょう。ただし、正規品を使わない修理の場合、他のパーツとのわずかなデザインの差が気になる可能性があります。 また、ドアの交換には対応していない場合があるため、ドアの破損状況を伝え、修理が可能かどうか確認しましょう。 車のドアの破損の種類 車のドアの破損には、さまざまなタイプがあります。ここからは、車のドアの破損の種類について紹介します。 傷 傷は、爪によるひっかき傷や洗車する際についてしまう線キズなどがあります。これらの浅い傷はドアの塗装表面であるクリア層だけに留まっているケースが多いため、自分で修理しやすいでしょう。 へこみ へこみは、走行中の飛び石や落下物・飛散物などによってできる傷のほかに、駐車中に隣の車にぶつけられることでできることもあります。修理費用は、へこみの範囲や深さによって異なります。また、無理にへこみを自分で戻そうとすると、凹凸になることもあるため、へこみができたときはディーラーや修理業者などのプロに任せたほうがよいでしょう。 車のドアの修理費用の目安 車のドアの修理費用はどのくらいかかるのでしょうか。ここからは、傷の種類別の修理費用の目安を紹介します。 傷 爪のひっかき傷や洗車する時にできてしまった線キズは、数千円〜数万円程度で直せることがほとんどです。また、塗装表面のクリア層にとどまっている傷であれば、自分で修理することもできます。 へこみ へこみを直す場合の費用の目安は、数万円〜数十万円がほとんどです。また、直し方によっても費用や時間が異なるため、ディーラーや修理業者などに見積もりを出してもらってから修理依頼を決めるとよいでしょう。 車のドアは自分で修理できる? 車のドアの修理は、自分でできるものもあれば、専用の道具がなければできないものもあります。そのため、車のドアの損傷具合に応じて、自分で直すか業者に依頼するかを決めましょう。 車のドア交換が必要になるケースと費用目安 車のドアの破損がひどい場合には、ドアの交換が必要となる場合があります。たとえば、車のドアの表面が裂けてしまっている場合や復元できないほど潰れてしまっている場合にはドアの交換が必要です。 ドア交換の費用は数十万円かかることもあります。また、ドアを交換すると売却時の査定にも影響するため、ドア交換をするかどうかは慎重に判断しましょう。 車のドア修理の費用を抑える方法 車のドアの修理費用を抑えたい場合は、複数の業者で見積もりを取ることがポイントです。また、ドア交換の場合には中古部品を使うことも費用を抑えるコツとなります。ここからは、車のドアの修理の費用を抑える方法を詳しく紹介します。 相見積もりを取る 車のドアの修理をする時は、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。 ディーラー、近所の修理業者、口コミや評判が良い業者、カー用品店など、少なくとも2社以上の会社から見積もりを取り、どの業者に依頼するか検討することをおすすめします。 ドア交換の場合は中古ドアを使う ドア交換が必要になるほどドアが破損している場合には、中古部品での対応が可能かどうか確認しましょう。 中古部品であれば、新品より安く手に入れることができます。部品代が安くなれば、修理費用も抑えられるため、ドア交換の際は中古部品での対応の可否についても聞いておきましょう。 車のドアの傷を放置するとどうなる? 車のドアは、人が乗り降りする機能だけでなく、乗員を外部の衝撃から守るという役割も担っています。 そのため、車のドアが損傷したまま放置するのは避けましょう。また、ドアの傷を放置すると、酸化が進み、サビが広がってしまうことがあります。見た目では分からなくても内部でサビが進行している場合もあるため、車のドアの傷もそのままにしておくことは避けたほうがよいでしょう。 車のドアの修理にかかる期間 車のドアの修理にかかる期間は、傷やへこみ、損傷具合によって異なります。そのため、詳しい修理期間については見積もりを取る際に聞いておくとよいでしょう。 おおよその目安は、傷であれば数日から1週間程度、へこみやドア交換であれば1〜2週間程度です。あくまでも目安であるため、詳しくは各業者に問い合わせてください。 車のドアの破損の原因 車のドアに傷がついたり、破損したりする原因はさまざまです。ここからは、ドア破損の主な原因を紹介します。 飛び石 走行中の飛び石によってドアに傷やへこみができることがあります。飛び石を回避するのは難しいことではありますが、車間距離を長めに取ったり、2車線以上ある道路で隣の車と並走する時間を短くすると飛び石の被害を受けにくくなります。 洗車 洗車による線キズやひっかき傷は、洗車する際の道具または洗車機の種類や拭き上げする際のクロスの種類・圧力などが原因です。少しでも洗車による傷を減らすためには、力を込めて擦らないようにすることがポイントとなります。また、拭き上げの際には、傷がつきにくいマイクロファイバークロスなどを使うようにしましょう。 いたずら いたずらにより車やドアに傷をつけられてしまうことがあります。いたずらを避けるのは難しいことではありますが、人通りが多い場所への駐車を避けたり、人の立ち入りが最小限に抑えられる場所(立体駐車場、地下駐車場、パスがなければ入れない駐車場など)へ車を止めることで、いたずらによる被害を防ぐことができるでしょう。 まとめ 車のドアの傷の原因はさまざまです。車のドアの傷に気がついたときは、傷の深さや種類などに応じて適切に対処する必要があります。もし、車のドアの傷に気がついたときは、まずディーラーや修理業者などに相談し、今以上に被害が拡大しないよう早めに対処しましょう。    

車のサビの修理はできる?自分で直せるのかも解説
旧車の再生と維持 2023.11.21

車のサビの修理はできる?自分で直せるのかも解説

車には多数の金属部品が使われており、保管環境や使い方などによってはサビてしまうことがあります。今回は、車がサビる原因、サビを放置するとどうなるか、サビを直す方法、サビないための対策について紹介します。 車のサビの原因 車のサビは、金属部品が酸化することで発生します。 一般的に車には、塗装や防錆剤などが塗布されているため、時間が経過してもサビにくくなっています。しかし、塗料が剥がれたり防錆剤が取れたりすると、またたく間にサビてしまい、時間の経過とともに広がっていきます。 車が錆びないようにするためには、金属と空気(酸素)が直接触れないようにすることがポイントです。 車のサビを放置するとどうなる? 車の一部がサビてしまい、そのサビを放置すると、徐々にサビの範囲が広がっていきます。わずかなサビでも時間の経過とともに内部からサビが広がっていくため、車のサビを放置するのは避けましょう。 車のサビを自分で直せるケース・直せないケース 車のサビは、小さなものであれば自分で直すことも可能です。ただし、自分で直せる自信がないときは、無理に自分で直そうとせず、プロに任せたほうがよいでしょう。 また、サビの範囲が広かったり、車のフレームまでサビていたりする場合は自分で直すのが難しいです。このようなときは、速やかにディーラーや整備工場など板金塗装をしている業者に修理を依頼しましょう。 車のサビを自分で直す方法 車のサビを自分で直すときは、サンドペーパー、パテ、塗料などの道具を用意します。 サビを直すときは、サビを落として面をなめらかにし、パテで段差を埋めたうえで塗装や表面のクリア塗装をして、面を慣らすといった順序で実施します。 ただし、プロの施工のように上手く仕上げられないこともあるため、見た目を気にするようであれば、無理に自分で直そうとせず、ディーラーや整備工場などに依頼するとよいでしょう。 車のサビの修理の依頼先 車のサビの修理は、ディーラーや整備工場など、板金塗装をしている業者に依頼できます。プロに依頼することで、きれいに仕上げられるため、見た目を気にする場合や目に付きやすい部分のサビを直すときは、プロに依頼したほうがよいでしょう。 車のサビの対策法 車のサビは、日頃の手入れである程度防止することができます。ここからは、車のサビの対策について紹介します。 こまめに洗車する 洗車をこまめにすることで、車のサビを防止できる場合があります。車のサビは、水分や塩分が付着した状態のままにしておくことで発生しやすくなります。 このようなサビの原因を取り除くことで、サビを防止することが可能です。特に、海沿いの道や凍結防止剤が撒かれた道路を走行したあとは、塩分が車に付着している場合が多いため、速やかに洗車しておくことをおすすめします。 また、洗車後はワックスやコーティングを施し、車の表面を保護しておくとよいでしょう。 アンダーコート施工をする アンダーコートを施工することで下回りのサビを防止できます。 車の下回りは車の中でもサビやすい部分です。この下回りを保護するアンダーコートを施工しておくことで、サビを防止できます。点検や車検の際には、アンダーコートが必要か聞き、必要であれば施工しておくとよいでしょう。 傷を放置しない 車の傷を放置すると時間の経過とともに徐々に広がっていきます。そのため、傷を見つけたら放置することなく、速やかに修理しましょう。いち早く車のサビを見つけるためにも、日頃から車の点検や洗車などをして、早期発見を心がけましょう。 まとめ 車のサビを放置すると取り返しがつかないほど被害が拡大する可能性があります。車のサビを見つけた時は早めに修理し、今以上にサビの範囲が拡大しないよう注意してください。 車がサビているかどうかは、入念に車を確認しなければわかりません。いち早くサビを見つけるためにも、日頃から洗車をしたり、定期点検を欠かさずに受けたりすることをおすすめします。

三菱 ランサーエボリューション(ランエボ)Ⅸの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2023.11.17

三菱 ランサーエボリューション(ランエボ)Ⅸの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

ランサーエボリューション(ランエボ)といえば三菱が世界に誇るスポーツモデルです。世界ラリー選手権(WRC)では1996年から4年連続でドライバーズチャンピオンを獲得したことによりランエボは世界中の注目の的になりました。 ランエボⅨは、ランエボシリーズのなかでもターボエンジン搭載の4WDとして高い人気を誇るモデルです。しかし、購入しようと思っても「本格的なスポーツモデルは維持費が大変そう」と心配の方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではランエボⅨにかかる維持費について解説いたします。 ▼関連記事はこちらランエボは維持できない旧車?費用の実態を専門業者が解説 ランエボⅨの特徴 ランエボⅨは、2005年に発売されたランエボ第3世代の最終モデルです。三菱の名機である4G63型エンジンを搭載する最後のモデルでもあり、歴代のランエボのなかでも高い人気を誇ります。MIVEC(連続可変バルブタイミング機構)を採用したために高回転域の性能が向上しました。 ランエボⅨ維持費の内訳 ランエボⅨの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 まずはランエボⅨの燃費から確認しましょう。4G63型 MIVEC 直4気筒 ターボエンジンを搭載しており、実燃費は8km/L程度です。 ここからは金額をシミュレーションします。ランエボⅨで月間1,000km走行した場合、ガソリンは約125リットル使用(*1)し燃料代は2万2,562円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合の総額は、27万750円(*2)です。 *1 燃費は8km/リットルで算出(実燃費)*2 2023年11月17日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格180.5円で算出 自動車税 ランエボⅨの排気量は1,997ccです。2023年11月現在、1.5L超~2.0L以下の自動車税は3万9,500円/年です。ランエボⅨは2005年デビューのため、車齢が13年を超える個体が多いです。車齢13年超えの場合は重課税され、4万5,400円かかります。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 ランエボⅨの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車輌保険:あり(限定タイプ)車輌保険(保険金額):65万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約10万2,000円/年でした。 車検 次にランエボⅨの車検代についてみていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検料:8万円合計:13万7,250円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ランエボⅨは、重量税が1.0t~1.5t以下に区分されます。発売されたのが2005年で車齢が18年を超えるモデルも多いため、二段階重課税された金額で重量税を計算しました。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を確認しましょう。ランエボⅨのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。ランエボⅨのタイヤ交換が発生する場合はスポーツタイヤを購入する必要があるため追加で10万円以上かかるケースもあります。 ランエボⅨ年間維持費はいくら? ここまで維持費の内訳を解説してきました。それでは合計でいくらになるのでしょうか。合計額をみていきましょう。 <自家用車登録のランエボⅨ年間維持費>燃料代:27万750円自動車税:4万5,400円任意保険:10万2,000円車検:6万8,625円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:53万6,775円 月額では4万4,700円ほどかかります。通勤で使用しない場合は燃料代と任意保険料を下げられるでしょう。 また、ローンで購入するとさらに月々の返済が発生するほか、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代がかかります。 ランエボⅨの維持費が高いと思った時の対処法 ランエボⅨは車齢18年超えの個体が多いために自動車税と重量税の負担が大きく、維持費がかさんでしまいます。また、修理や整備費用が跳ね上がる場合もあるでしょう。 ランエボⅨの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年11月17日時点のデータです

車の修理時に代車は借りられる?代車利用時の注意点を解説
旧車の再生と維持 2023.11.17

車の修理時に代車は借りられる?代車利用時の注意点を解説

車の点検や修理を依頼するにあたって、代車を借りられるかどうか気になっている方も多いでしょう。代車は業者が善意で行っているサービスのため、店舗によって対応が異なります。 この記事では、代車のサービスや費用について解説するとともに、トラブルを防ぐためのポイントについても詳しく解説します。 車の修理中に代車を借りられるケース 車の点検や修理などの事情で手元に車がない場合には、代わりの車が必要になることがあります。 ディーラーや修理工場などでは、代車を用意しているところが多いです。ただし、代車の有無は店舗により異なります。車の点検や修理などによって一時的に車を預ける際には、代車を借りられるかどうかを事前に確認しておきましょう。 車の代車を借りられないケースもある 代車は、業者が善意として行っているサービスのため、必ず用意できるわけではありません。また、台数も限られているため、空きがない場合には借りられません。 通勤や買い物など日常生活に車が必要不可欠な場合には、車検や修理の日程が決まり次第、代車が必要であることを伝えましょう。 車の代車にかかる費用 車を点検・修理する場合、代車を無料で借りられることが多いです。事前に予約して修理する場合は、代車がすべて出払っていて借りられないという状況も少ないでしょう。 ただし、事故などで突然代車が必要になった場合には有料になるかもしれません。代車が必要な期間によっては、レンタカーの方が安く済む場合もあるでしょう。 車の代車を借りるときの確認事項 ディーラーなどの業者とのトラブルを防ぐためにも、借りる際には確認しておくべき事項がいくつかあります。 ・傷をつけたときの対応 ・料金 ・返却時のガソリンの補充 ・保険の加入 ・代車の貸出期間 ・グレード ・チャイルドシートの貸出の有無 ・スタッドレスタイヤの貸出の有無 ・禁煙車かどうか それぞれ詳しく解説します。 傷をつけたときの対応 車に乗っていると気づかないうちに傷がついてしまっていることがあります。 自身がつけた傷かどうかを判別し、トラブルを防ぐためにも、可能であれば代車を借りる際に担当者と一緒にチェックすることをおすすめします。 もし運転中に傷をつけてしまった場合には、代車を借りている業者に連絡しましょう。その後、修理費用は誰が負担をするのか話し合います。 料金 代車は無料のケースと有料のケースがあります。返却時に料金のことで揉めないためにも、借りる前に料金について確認しておきましょう。 修理や車検などで借りる場合、口頭で説明がなくても、見積書には記載されていて費用が取られるケースもあります。修理や車検で借りる際には、見積書の項目も確認しておき、納得したうえで利用することがトラブルを防ぐうえで大切です。 返却時のガソリンの補充 代車はレンタカーとは異なり、借りる段階でガソリンが満タンでない場合も多いです。 ガソリンの補充については借りる際に業者側から説明を受ける場合があります。そのまま返却してくださいというところもあれば、満タンにして返却してくださいというところもあるため、事前に確認しておきましょう。 保険の加入 代車を借りる際には、保険の加入についても事前に確認しましょう。普段乗っている車と異なる車を運転すると、操作性や視界の違いなどを理由に事故を起こしやすくなります。 万一の事態に備えて、ほとんどの方は保険に加入をしていますが、保険の内容によっては他の車を運転した場合には保障が受けられないこともあります。 最近では、レンタカーなどの需要も高まっており、自動車保険に他車運転特約がついていることが多いです。 この特約は、契約者またはその家族が所有している車以外の車を運転していて事故を引き起こしてしまった場合に保障が受けられるものです。所有車以外を運転することがないと特約を外してしまっている場合もあるため、代車を運転する前に自身の保険内容を確認しましょう。 代車の貸出期間 代車を借りられる期間は数日〜長くても1ヶ月程度です。車検であれば2〜3日程度、長くても1週間以内には終了します。修理の場合も、1ヶ月もあれば完了するでしょう。 ただし、新車の納品待ちなどであれば1ヶ月以上かかるケースもあります。長期間貸出が必要な場合は事前に借りられるか確認が必要です。 また、長期間借りる場合には一部有料になってしまうこともあります。トラブルにならないよう、費用も確認しておきましょう。 グレード 代車で借りられる車のグレードは、利用者が乗っている車と同じグレードのものが多いです。しかし、数は限られているため、出払ってしまっている場合には高いグレードのものや高級車を貸し出されることもあります。 逆に、乗っている車が高級車の場合には同じグレードの代車が用意されておらず、グレードダウンすることが多いです。 グレードアップは希望できませんが、グレードダウンするのであれば、好きな車を選べる場合もあります。 チャイルドシートの貸出の有無 代車では、チャイルドシートを含め、付属品の貸出を行っていないことがほとんどです。そのため、代車を利用する際にはチャイルドシートを含め、付属品は載せ替えておきましょう。 万一の事故やリスクを回避するため、業者ではチャイルドシートの載せ替えを行っていないところもあります。小さい子どもを連れて借りに行く場合には、載せ替えている間に子どもを見る人に同行してもらうと安心です。 スタッドレスタイヤの貸出の有無 冬場に積雪の多い地域で代車を借りる場合、スタッドレスタイヤが装着されている場合があります。これは地域によって異なるため、積雪の心配がある地域では借りる前に確認しておきましょう。 禁煙車かどうか 代車のほとんどは禁煙車ですが、なかには喫煙車が用意されている場合もあります。車内で喫煙する方は、車内での喫煙ルールについて確認しておきましょう。また、タバコの匂いが気になる人や小さい子供を乗せる可能性がある人も、事前に禁煙車であるかを確認しておくことをおすすめします。 他にも犬や猫などのペットを飼っている人も、ペットの乗車ルールについて確認しておくと安心です。借りたものにペットをそのまま乗せるのはマナー違反になってしまうことがあります。ペットの乗車OKとされていてもケージやクレートに入れて車内が汚れないように配慮しましょう。 まとめ 車の修理利用に関する注意点を解説しました。 ディーラーでも整備工場でも、基本的には無料で代車を借りられます。ただし、突然の事故や故障に見舞われ、急に修理しなければならなくなった場合には、有料になったりそもそも代車を借りられないかもしれません。 また、トラブルを防ぐためにも、借りる際に傷の有無やガソリンの補充、禁煙車かどうかなど、いくつかのポイントを確認しておきましょう。

クルマの「キュルキュル音」の原因はなに?修理費用や予防法を解説
旧車の再生と維持 2023.11.10

クルマの「キュルキュル音」の原因はなに?修理費用や予防法を解説

クルマのアクセルを踏んだときやエアコンをつけたときなど、「キュルキュル」という異音が聞こえると故障しているのではないかと心配になる方は多いでしょう。キュルキュル音の主な原因は、ファンベルトの劣化や調整不足です。メンテナンスが行き届いていない場合、このような異音が発生することがあります。 本記事では、クルマのキュルキュル音を引き起こすファンベルトの交換するタイミングや交換にかかる費用の相場について解説します。 キュルキュル音の原因のほとんどはファンベルト クルマのキュルキュル音は、おおむねファンベルトが原因で発生します。ファンベルトとは、エンジンに取り付けられたゴム製の輪状の部品で、その形状から「Vベルト」や「リブベルト」とも呼ばれています。 ファンベルトとプーリーの摩擦力を利用して周辺機器を作動させていますが、ファンベルトの張りが足らなかったり、劣化や硬化があったりすると、摩擦力が足らなくなりキュルキュルという音が発生します。 ファンベルトがどうなるとキュルキュル音が発生する? ファンベルトの張力がなくなったり、経年劣化もしくは硬化してしまうと、キュルキュル音が発生します。それぞれの原因について詳しく確認していきましょう。 ファンベルトの張力不足 ファンベルトが伸びてしまったり、張りの調整が適切でなかったりした場合には、ファンベルトとプーリーの間で多少の滑りが生じ、キュルキュル音が発生します。 ファンベルトの伸びは、年数の経過や年間の走行距離が1万kmを超えるような過走行車で発生します。ただし、年数の経過や走行距離にかかわらずファンベルトが伸び切ってしまうこともあるため、定期的にメンテナンスしましょう。 ファンベルトが伸び切ってしまった場合は、アイドラプーリーなどにあるアジャストボルトを締めたり緩めたりすることで修理可能です。※ファンベルトにひびがなく、調整の範囲内で伸びている場合に限ります。 ファンベルトの劣化や硬化 ファンベルトは、先述の通りゴム製の輪状の部品のため、日々の使用や時間の経過と共に劣化や硬化が進みます。また、ファンベルトはエンジンの外部に取り付けられているため、エンジンの熱にさらされることも劣化や硬化が進む理由の1つです。 劣化や硬化が進むと摩擦力が弱くなって滑りが生じやすくなり、キュルキュル音が発生します。 ファンベルトの交換の依頼先と交換費用の目安  クルマからキュルキュル音が聞こえてファンベルトを交換する場合、依頼できるのは主に以下の2つです。 ・整備工場・ディーラー 交換費用の目安とあわせて、それぞれ詳しく解説します。 整備工場 整備工場は地方運輸局長の認定を受けた工場で、資格をもつ整備士による修理が受けられます。 整備工場の特徴として、ディーラーに比べて修理料金が安い傾向があります。また、社外品も取り扱っていることが多く、その点でも費用を抑えられます。 基本的にどのメーカーのクルマでも対応してもらえますが、輸入車や旧車、などの取扱いの難しい車に関しては、受け付けてもらえない場合があります。自分の車の修理に対応しているかどうか事前に問い合わせると安心でしょう。 ディーラー ディーラーでは、クルマの購入についてはもちろんのこと、車検や修理などのメンテナンス関連についても相談することができます。 ディーラーで購入した新車にはメーカー保証がついていますが、ファンベルトは消耗部品のため、基本的には保証対象外です。しかし、早い段階でキュルキュル音が発生する車種に関しては、無償交換してくれる場合があります。 また、クルマの修理や交換には基本的に純正部品が使われるため、品質が高いというメリットがあります。ただし、工賃や部品代は整備工場に比べて高い傾向にあります。 ファンベルトの交換費用の目安 ファンベルトの交換にかかる費用は、クルマの大きさや車種、交換依頼する場所によって異なりますが、おおむね下表のような内容です。   輸入車 国産乗用車 軽自動車 部品代 5,000円~1万0,000円 4,000円~8,000円 3,000円~4,000円 工賃 5,000円~9,000円 4,000円~8,000円 3,000円~4,000円 合計 1万〜1万9,000円 8,000〜1万6,000円 6,000〜8,000円 部品代と工賃の合計は、1万〜2万円程度です。数十万円単位の高額な修理費用になることはほとんどないでしょう。 ファンベルトの交換時期 ファンベルトの寿命は、3年または走行距離6万kmといわれています。ただし、普段のクルマの使用環境や頻度によっては交換時期が早まる可能性があります。 たとえば、目視のチェックでひび割れなどの傷が見つかった場合は、すぐに交換しなければなりません。また、調整を行ってもキュルキュル音が治らない場合は、交換が必要です。 クルマのキュルキュル音を放置するとどうなる? クルマのキュルキュル音が聞こえてきたときは、ファンベルトを早めに交換しましょう。キュルキュル音を放置するのは大変危険です。 キュルキュル音を放置しておくと、ファンベルトが切れてオルタネーターやウォーターポンプなどが機能しなくなる可能性があります。最悪の場合、エンジンが停止して命に関わる重大な事故にもつながりかねません。「少しくらいなら問題ないだろう」と思い込んで放置せず、キュルキュル音が聞こえるようになった場合には、すぐに点検を依頼し必要に応じて交換を行いましょう。 クルマのキュルキュル音の予防法 クルマのキュルキュル音を予防するために重要なのは、日々のメンテナンスです。キュルキュル音の原因となるファンベルトは定期的な交換が必要な部品です。 12ヶ月点検や車検だけでなく、日頃から日常点検を行い、もし不安に感じることがあれば、整備工場やディーラーなどに相談しましょう。 まとめ ここまでクルマのキュルキュル音について解説してきました。 キュルキュル音が発生したら、なるべく早く整備工場やディーラーで点検を受けることをおすすめします。  交換の依頼先は、何を優先するかによって最適な選択肢が変わります。純正部品を使った高品質な対応を求めるならディーラーがおすすめですが、なるべく費用を抑えたい場合には整備工場が良いでしょう。 車検の際に予防整備で交換するというのもキュルキュル音を防ぐ1つの方法といえるでしょう。

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